和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

蝗(いなご)/今日の俳句 ≪第1941号≫

2015年11月01日 09時16分29秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)11月1日(日)長月≫(旧暦9/20)


 田鼠の鳴く音も螽静まれば
       河東碧梧桐

 背の子は空見て唄ふ蝗捕り
       加藤知世子

 蝗捕りはふりの煙見て過ぎぬ
       内藤 吐天

 かさなりて死ねる蝗も露まみれ
       岸 風三楼

 集まれば放浪者めく蝗たち
       細谷 源ニ


※ 蝗・螽・稲子・蝗採・蝗捕
 直翅目バッタ科。土蝗・はねなが蝗・えぞ蝗・こばね蝗などがある。はねなが蝗とこばね蝗がふつう水田にいる種類で、体長三センチ内外。全身緑色。稲田にすみ、稲の害虫として知られる。蝗が目だつのは稲の成熟するころだが、出はじめるのはずっと早く、暖かい地方では六月、寒い地方でも七月中に現れる。
 秋の終わりに生まれた卵は、土の中で年を越し、五・六月の候に孵化し、幼虫・成虫ともに稲の葉を食べる。羽長蝗は羽が尾端を越すほど長く、小羽蝗の羽は、尾端よりも短い。
 北海道では蝦夷蝗が稲を食害する。蝗は食用に供され、市販されたりもしたが、第二次大戦後は、農薬の普及と、防除技術の進歩によって数が非常に減った。

新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




     ※☆*わが友に贈る*※


 古き友人を大切に。
 新しき友情を結ぼう!
 垣根のない対話で
 地域に活力を送る
 励ましの連帯を築け!


           11月1日



     ※☆*寸 鉄*※


 85周年の「創立の月」が開幕!拡大の先頭は常に青年。若師子よ走り勝て

        ◇

 東京・八王子の日。師弟の天地に団結の人材城。世界の本陣の誇りで躍進

        ◇

 信心で越えられぬ難など断じてないー恩師。負けるな!願兼於業の劇綴れ

        ◇

 女性地方議員、依然1割。公明は3割超の900人。豊かな発想と良識でリード

        ◇

 10年以上使用の風呂釜・給湯器で事故多発と。点検しっかり。惨事を防げ




     ※☆*名字の言*☆※


 小説家の川端康成がある日、青年映画監督として活躍していた篠田正浩さんを、鎌倉の自宅に招いた。日本映画の新たな動きについて聞きたかったらしい



 30も年下の青年の話を聞く間、大文豪はずっと正座を崩さなかった。辞去しようとすると、「いや、まだまだ話してください」と請うたという。のちに篠田さんが、ラジオのインタビューで語った思い出である。老境に入っても貪欲な求道心が、若い篠田さんには鮮烈だったのであろう。幾つになっても成長への意欲を失わない人には、人の心を前へ進ませる力がある



 “励ましの達人"と呼ばれる米寿の婦人部員がいる。彼女を慕う同志が、頻繁に相談や近況報告にやってくる。じっくりと相手の話を聞いた婦人は、こう言う



 「きようは、あなたの真っすぐな信心に学ばせていただきました」「私も新たな決意で、池田先生やあなたと一緒に頑張るからね」。尊敬する大先輩の“一緒に頑張りたい"との思いに安心と勇気を得て、同志も決意に立ち上がる



 師弟共戦の誓いを新たにする11月。池田名誉会長は「創立の月とは、出発の月だ。新たな戦いを『創める』のだ。敢然と『立つ』のだ」と。老いも若きも、いよいよの心で、師と、同志と共に、学会創立85周年を勝ち飾ろう。  (代)

【聖教新聞:2015年11月1日(日)付】