新田次郎の『剣岳 <点の記>』と『八甲田山 死の彷徨』を読んだ。
前者は明治40年の北アルプス・立山連峰が舞台で、後者は明治35年の青森県が舞台である。ちょうど、日露戦争を挟んでのノンフィクションである。
また、いずれも陸軍に所属する者が主役である。前者は陸軍・陸地測量部(現・国土地理院)で、後者は陸軍・第9師団の第5連隊(青森市)と第31連隊(弘前市)である。
いずれも当時の歴史背景をもとに、気象庁に長年、勤務した作者の緻密な取材と資料分析により、完成した長編である。
本の内容については避ける(↑ 1行目の本のタイトルをクリック)が、自分にとっては「山の恐ろしさ」を疑似体験するため、何度も何度も読んだ本である。そうして、山に入るときは臆病なくらい、慎重を旨にするようになった。無理しない、十分すぎる装備で望む、天気が悪かったら絶対近づかないetc.である。
いくら山歩きが楽しくても、また身体に良くても、命を懸けるほどの重大性はないのだ。
最近の中高年登山ブーム。~~遭難ニュースを耳にするたびに、遭難者が中高年ということが多い。我々の世代、遭難と言えば、大学生が正月休みにというのが常識だった。「若さゆえの暴挙」と思ったりしたが、今や逆だ。元気な中高年はいくらでもいる。それが各々の自分に対する過信になってはいまいか?中高年の健康ブーム&登山ブーム。自分も含めて、決して悪いこととは思えない。しかし、年年歳歳、体力と気力は知らず知らずのうちに衰える。これが天の道理であることを知る必要がある。
天気さえ良ければ、まだこんな色もある。
30年位前の記憶なのでチト、どうも、ハイ。。
新田次郎氏の作品ではこの「山岳」物のほかに歴史物もたくさんあります。
こちらを語らせたら、ボクも語るんですが、残念ながら
趣味が合わないというか、気が合わないというか、・・無念と言うしか。。です。ハイ。
私はいつも1人なので、熊スプレーがお守りです。
札幌周辺の紅葉も終わり、いよいよ夏山登山も
おしまいと思うと、寂しい限りです。
残っています
ねこ・も山が好きで五頭山にはよく行きます
若いときは南アルプスとかにも行きました
しかしシンさんのいうとおり もっと謙虚に
そして用心深く 山に対して畏敬の念をもたなくては
と感じています
そんなんで軽く見ている人達が 特に中高年の人達が
遭難しているのでは・?・・・
なんでかな?
この人の「山もの」はいつも「手に汗もの」で、ハラハラします。
>趣味が合わないというか、気が合わないというか、
ホントだねぇ。
ikuniさんは、一人登山ですね。
私も若い頃は一人でした。でも今はなかなか、その勇気がありません。
熊スプレーご持参ですか。
あれって、昔、買ったことありますが、1万円くらいしました。
効き目はどうなんでしょうかね?
冬は藻岩山だけですね。装備もないし、命懸けてまで行きたいとは思いませんので。
確か、出湯温泉の方から登るんでしたね。
懐かしい名前の山です。
普段は忘れていました。
中高年の人の遭難。
聞くたびに、虚しくなります。
死ぬほどの覚悟で山に行くんでしょうかね?
何もそこまでしなくても、と思うんです。