ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート91 台湾・卑南族と夜這い・妻問夫招婚の『縄文1万年』」の紹介

2021-08-24 17:15:40 | 母系制
 はてなブログに「縄文ノート91 台湾・卑南族と夜這い・妻問夫招婚の『縄文1万年』」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 人類の誕生から始まる「母系社会からの人類進化」のまとめに入りましたが、欠かせない未検討の小テーマがいくつかあり、妻問夫招婚や祖先霊祭祀、壻屋と母系制・父系制との関係について2018年に書いた、「妻問夫招・夜這いの『縄文1万年』」(181201・30→190308、縄文ノート13)に一部加筆して再掲しました。
 「多DNA民族でありながら、多部族社会とならずになぜ縄文社会は均一なのか?」「台湾の卑南(ひな)族と縄文の霊(ひ)・霊継(ひつぎ)信仰や東南アジアのピー信仰、日本の女性器ピー・ヒナ信仰の関係は?」「卑南族の婿屋制度と日本の夜這い・妻問夫招婚の関係は?」など、縄文社会の解明にヒントを与えてくれます。
 私が卑南族に興味を持ったのは、苗字が「雛元」で、江戸時代中期からの墓は「日向」、提灯には「日南」と書き、「ひな」と称しており、明治になって本家であったため「日本(ひなもと)」と届けたところ勝手に「雛元」に変えられたということがあり、仕事先の青森県東北町で「日本中央」の石碑に出合い、西にそびえる八甲田山に「雛岳」があったことから「ひな=日=日向」の研究に入ったという経過があったからです。
 そこから、大国主を国譲りさせた高天原の「建比良鳥(たけひらとり)」が日本書紀では「武日照(たけひなてる)・武夷鳥命 ・天夷鳥命」と表記されていることから「日向=日=夷=比良」であり、イヤナミが葬られた場所の「黄泉比良坂」は「黄泉日向坂」で、武日照が住んでいた高天原は地名「筑紫日向(ひな)」から「旧甘木市蜷城(ひなしろ)の高台説」にたどり着きました。さらに記紀に書かれた始祖神の「むすひ=産霊=産日」の夫婦神、沖縄・天草で女性器を「ピー・ヒー」「ヒナ」と呼び、出雲で女性が妊娠すると「ひがとどまらしゃった」(出雲の級友・真庭氏からの教示)ということ、スサノオ・アマテルの「うけひ=受気比=受け霊」、神名火山(かんなびやま=神那霊山)、神籬(ひもろぎ=霊洩木)などから、「日=霊(ひ)」であり、「ひと・ひこ・ひめ・ひみこ」は「霊人・霊子・霊女・霊巫女(霊御子)」、皇位継承の「日継」や「棺・柩」は「霊継」であり、この国は霊(ひ:祖先霊)信仰であった、との結論に達したのです。
 以上のような経過があったことから、台湾の卑南(ひな)族に関心を持ったのですが、卑南族には卑弥呼(霊巫女)と同じような巫女制度があり、さらにスサノオ・大国主一族の「夜這い」の「妻問夫招婚」を想定させる「婿屋制度」があり、祭祀=女性、政治=男性の役割分担があったのです。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、台湾の少数民族・卑南族の宗教・社会と古事記の始祖神で出雲大社正面に祀られた「産霊(むすひ)神夫婦」、スサノオ・大国主の夜這いによる妻問夫招婚と霊(ひ)・霊継(ひつぎ)による百余国の建国の繋がりを考えてみていただければと思います。雛元昌弘




□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/


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