ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート118 『白山・白神・天白・おしら様』信仰考」の紹介

2022-01-11 18:26:15 | 神名火山(神那霊山)
 はてなブログに「縄文ノート118 『白山・白神・天白・おしら様』信仰考」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 古部族研究会(野本三吉・北村皆雄・田中基)編の『諏訪の祭祀と氏族』をざっと読み、「白山・白神・天白・おしら様」信仰について考えてみました。
 私のそもそもの関心は、スサノオ・大国主一族の死者の霊(ひ)が「神名火山(神那霊山)」から天に昇り、降りてくるという「八百万神信仰」のルーツが縄文時代に遡るのではないか、という仮説でしたが、蓼科山に向かう阿久遺跡の石列や中ツ原・阿久尻・三内丸山遺跡の巨木高層拝殿、女神(めのかみ)山伝承などからその証明はできたと考えています。
 さらにDNA分析とヒョウタンやイネの伝播から縄文人のルーツが東インド・東南アジアの照葉樹林帯であり、さらに南インド、アフリカ高地湖水地方、ニジェール・コンゴ川流域の熱帯雨林での人類誕生に遡り、「神山天神信仰のルーツはアフリカ高地湖水地方の白い万年雪を抱くルウェンゾリ山・ケニア山・キリマンジャロ」であり、そこからエジプト文明の上が白く下が赤いピラミッドや、メソポタミア文明のアララト山信仰や聖塔ジッグラト、インダス文明のカイラス山(仏教の須弥山)信仰、日本の蓼科山などの神名火山(神那霊山)信仰が生まれた、という結論に至りました。
 このような検討をふまえ、「白山・白神・天白・おしら様」に共通する「白」は雪山を表す神山天神信仰であり、「白山・白神・天白・おしら様」信仰のルーツは縄文時代の神山天神信仰に遡り、現代にまで続いていることを明らかにしました。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、スサノオ・大国主の八百万神信仰や神名火山(神那霊山)信仰が縄文時代に遡る可能性についての検討の参考にしていただければと思います。雛元昌弘











□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

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