ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

「俺」は遣わないこと!僕か私よ。

2006-10-23 11:21:39 | Weblog
いやあ、頭のいい子に教えるって快感よ。
17才のミゲル。お父さんと同じ名前なんて、叔母さんにあたるマリアさんは、
彼のことを「ミゲリ-ト」って呼んでいるから私も「ミゲリート」って呼ばせて
もらうことにしたわ。イートって、~~ちゃんみたいな、小さい子を呼ぶ時、そう
カリ-トもそうだったわね。カロラインだったかしら本名は。でも、みんな「カリ-
ト」って言ってたわね。それと同じ。これからずっとミゲリートで通すわ。

そのミゲリ-ト、2週間で、ひらがな・カタカナ を習得してたのよ、独学で。
もう仰天モノの彼の努力・才能。
なら、もう漢字をビシバシと。頭の先から足元まで、漢字をふんだんに使って、
身体の名称を教えて、
「日本人でもほとんどすぐには書けない”膝”、”髪の毛”なんて覚えて!」
「身体には沢山、月という字がつくのよ。他はカタカナが集まってるわ」
もう、私のスペイン語のほうがた~いへん。時々
「マリアさん助けて~、なんて言えばいいの?」

2時間が瞬間のように過ぎて。
フレーズも丸覚えで、宿題よ。そう、『英語脳』式、80回言う!をね。
恐らく、3ヶ月もしたら、彼は日本語を理解するかも知れないって思うほどよ。
そんな彼のために、私が頑張らなきゃならないのがスペイン語なのよ。
まったく日本語を知らないペルー人に教えるなんて、とんでもないことを、自ら
引き受けちゃった私なのですから、スペイン語辞書にかじりついて格闘。

まずは名詞。それを彼は日本語、私は彼の国の言語で。
顔を指差して、同時に
「顔!」 ”Cara!",「頭!」 "Cabeza!"、「目!」"Ojos!"
みたいにね。
もう、叩き込む!叩き込む!しかないのよ。理屈は要らない、でしょ?
山ほどある名詞の中から、普段頻繁に使う、出てくる言葉を選び出して、かなり
真剣な私なのよ。できるだけきれいな日本語を覚えて欲しいから、
「俺、っていう言葉は汚いから遣っちゃダメよ」って、まず念押し。ここから
始まりだしました。

そんなところへ、マリアさんの次男坊ユウキクンが、
「ウチのクラスじゃ、女だってオレって言ってるよ。だれもあたしとか私って言わ
ないんだよ」
「そんな女の子を相手にしちゃダメよ。そして、皆がすることはしない!これが
ユウキクンを大事にするってことなのよ。わかった?みんなとなんでも同じ事をす
る子は、自分を大事にしてないってことなんだから。考えることが一番大事!」
親は、先生は何をしてるの?教え育むことが出来ない人は、やめなさい!親も教師
も!   だって、そんな大人に囲まれている子どもは不幸の極みなのよ。
日本人をやめますか?って、昔の覚せい剤の広報キャッチコピー、人間やめますか?
じゃないけどね。
女言葉を遣いたくないなら、日本人を辞めたらいいわ。無国籍人が、下品な女達が
闊歩している、下品な、今の日本です。
ミゲリートには、きちんんとした日本語を覚えてもらいます。

お節介女は、今から雨の中を傘を片手に、片道1時間弱をかけて徒歩でミゲリ-トに
日本語の授業です。・・・しかし、物好きな女ねえ私は・・・・・

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