ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

悲しい・・・

2006-12-02 12:37:26 | Weblog
Ayudarme, Help me!
「助けて?」「ハイ」
このところ、よくお留守番を頼まれる私とミゲル君。お商売だから、そんなに長い
時間じゃないけれど。昨日は、又留守番を頼まれた私達で、そこでミゲル君がかな
り真剣な顔で言うの。
「何を?」「どうしたいの?」
「ペルーじゃ、サッカー(fotbol)の選手達、タバコを吸ったり、お酒を飲んだり、
 日本の選手達は違うよね。きちんとしてる」
「そう、それで? 選手になりたいの?」
「僕はいつもトレーニングしてる。レベルを10段階で分けるとすれば、今の僕は
 4位、でも10まで出来る」
「わかったわ、でもね、私はサッカーの事はよく知らないのよ。それに、プロフェ
 ッショナルになるって、ものすごく難しいことよ。好きだけじゃなれない」
「オー、レイコサ~ン」

これはもう、私の手に負える問題じゃないけれど、もう、まもなく17才になる男
の子。父親が、面倒を見る事をほとんど放棄してるように見える彼等の間柄に、
「本当に、本当に本気なら、私も考えてみるけれど、約束して欲しいことがあるわ。
 パパと離れる、一人で生きていく覚悟がもてたらね」
「オー、ナゼ?」
「パパがそばにいることはあなたのためにならない。なぜだかわかるでしょ?」
「・・・ハイ・・・・・」
お金と女にだらしがない。義務・責任感が希薄。困ると妹達に泣きつく父親。日本の
法律なんか、「何それ?」という感じの親が、彼のためになるはずがない。ミゲル君
に、きちんとした収入があるようになったら、たかるに決まっている。その事例は
枚挙にいとまがない程だからね。

ああ、なぜ、ここで私は きっぱり拒否が出来なかったのか?バカな女。

ご主人が帰って見えたので、事のなりゆきを話す。
「不法滞在にするつもり?もう1ヶ月でビザが切れるでしょう?就労ビザに切り替え
 なきゃ、その辺にごろごろいる不法滞在者の一人になっちゃうわ。もう、あなたが
 ウンザリしてらっしゃるのはわかるけど、彼にチャンスをあげたいじゃない」
マリアさんも帰っていらしたので、その辺を問い詰めたわ。
様々な書類を大至急取り揃えて、彼が日本にいられるようにしなきゃ!
不法滞在者の面倒は一切みないのよ私は!そこまでのお人よしじゃあない。
ただ、罪のない子供を、いい加減な大人たちの思惑の渦の中に放り込みたくないって、
それだけのことよ。

ああ、でも、そこに気がつかなかった私もいけないのだけど、何が、日本語を教えて
下さいなの?観光ビザで、どうするつもりだったのよ?って、帰り道、腹が立つった
らありゃあしない。これが、これが彼等だってこと!?・・・ああ、いやだ!・・・
人を舐めてる、これは人種・民族関係のない人としてのありようで、その辺にいっぱ
い転がっている、私が最も嫌いな不誠実よ。

一夜明けて、フッと気がついたの。
私は、見返り、私が納得するバックボーンがあると思い込んでたから、教えてたんじゃ
ない?って。私の頭の中にある様々な許容範囲の中で、日々は過ぎていくものだって。
観光ビザ・国情の違い・何よりも、各人の人生観の違い(そんなものはないも含めて)
それが、認識・許容を逸脱した場面に遭遇してうろたえたのよ。情けない。
いいじゃない、ミゲル君の長い長い人生の1ページを私が埋めたって事実だけでね。
そこに気づいたの。 だから、私は出来るだけ彼に日本語を教えるわ。容赦のない我流
日本語伝授よ。そこで、落伍したら、あとは、違う角度から人生を説くわ。人としての
生き方をね。

今朝のお散歩に、ご近所の奥さんにお会いして、しばし、立ち話。
そこに出るテーマは母親の悪口。全て。
長女と母親は、永遠の敵対者。私のデータではね。
恐ろしいほどの嫌悪を影に日向に出す娘。ああ、よかった娘を持たなくて。あの肺腑
をえぐる言葉の剣。母親を見下すあの目つき。・・・・怖~~い!

「やめなさい!お母様の悪口は。あなたのために、あなたの気に入られるために
 お母様はいらっしゃるのじゃないのよ!恥を知りなさい!」
「だって、吐き出さなきゃ気が変になりそうなのよ」
「なら、庭に穴でも掘って、悪口雑言を埋めちゃいなさい。でも、解決はしないし、
 あなたが今いられることはお母様が生んで育ててくださったからよ!」
「違うわ、父から生まれて、父に育てられたのよ(笑)」
ああ、聞きたくなかった。なんでこうみんな、そうみんなよ。恥も何もかなぐり捨て
て、私が私が私が私が・・・・・・なの?
建設的ではない愚痴話。人生をどうやって生きてきたのか、知れるって言うものよ。
そして、本当にみんな、自分の事が嫌いなんだなあって事実に衝撃を受けるわね。
高価なもので身を包んでも、どんなに美食三昧であっても、脳みそが空っぽな人々を
私は軽蔑ね。・・・シッシッ、近寄るでない!恥じを知らない人がおぞましい。
”みんなが”というセリフをはく自分を気色悪いと思わない人が恐ろしい。

今朝は、お天気に反して、黒雲が心の中に広がったような気分がして、少し悲しい。
もっともっと自分を愛して欲しいって、心の底から思うわ。世界に2人といない私。
そんな素晴らしい自分と言う存在をいとおしんで、大事にしてほしいって、思うの。

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