ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

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2005-06-05 22:13:28 | Weblog
横浜駅は、やはり ガウディ設計の聖家族教会と同じように、終わりのない
工事が続いているようよ。 滅多に外出はしないのだけど、今回は、横浜美
術館で開催されている「ルーブル美術展」のチケットを2枚戴いたので、
これはやはりケイコサンでしょう。で、横浜駅東口のある所で待合わせ。
その場所までの足元は、工事中の様子で、
「本当に、完成なんてあるのかしら?」
という構内。 そして、土曜日という事も相まってか、人の多さに酔いそうよ。
まずはお食事に行きましょうで、ケイコサンの案内に従って、イタリアンのお店。
イタリアで修行をしてきて、無農薬の食材を使ってのお料理にこだわっている女
主人(オーナー)ですって。

みなと未来地区にある「横浜美術館」は、そこから15分ほど。
4月から開催されている美術展なのに、昔の社会党がよくつかった牛歩戦術の
ような、ノロノロ進行になるほどの人の多さ。19世紀フランス絵画 新古典主義
からロマン主義へ。
歴史画、時事的絵画、オリエンタリスム、動物画、肖像画、風景画、風俗画の展示。
浅学の私には、知らない画家とその作品群。やっと ドラクロア、コロー、ミレー
の名前を見て、昔々の学生時代に知ったその名前にホッとするありさま。

どこかで、誰かが言っていた言葉。
「人を元気付ける絵は少ない」
って。そうかも知れないって、思ったわね。無知な私は評論はできないけれど、
ペストでのた打ち回る人々や、殺された人、今まさに殺されかかっている人の絵は、
どういう評価があるにせよ、身近に置きたい、観賞したいとは思えない題材ね、と
ケイコサンと言ったものよ。そして、彼女がおっしゃるには
「写真の代わりに、描かれたような、そんなんじゃありません?」
「そうだったのかも知れないわね。事件、風俗を描きとめておこうってね。でも、
凄い描写よね。恐れ入りますだわ」

ただ、いつも思う事ながら、保存のよさに感心するのよ。
今回の絵の強烈な印象は、人物達の肌の美しさで、たとえようもないほどだったわ。
けれども、あまりに多い作品群に圧倒されて、少々疲れてしまったのも事実よ。
常設絵画、日本画を見て、いささかくたびれた私達は、コーヒータイムに。
20~30分もいたかしら。帰りましょうで、そのビルのドアを開けた途端、土砂
降りの雨のお出迎え。
「天気予報は、正解だったのね。夕方から雨!って。さあ、傘を買わなきゃ」
喫茶店があったそのビルでお互いに傘を買って、土砂降りの中を横浜駅まで。それも
悪くはなかったわね。そして、駅で
「さようなら」
ケイコサンは、1泊旅行が次の日に。
「お天気がよければいいわね。楽しいご旅行を!」

横浜美術館のそれは、7月18日まで開催です。 その数73点でした。

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