ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

味!

2010-04-12 13:24:23 | Weblog

ある友人のお嬢さん。パリをお仕事の拠点にしてらしたけれど、今は
日本に帰国されて、日本でお仕事をされています。
そのお嬢さん曰く、
「コンビニあたりで売られているお弁当やお惣菜を3日も続けたら、たちまち
顔中湿疹よ。それに、なんでものの本来の味がしないの?」
日本の食材では、野菜、魚、肉というジャンル別の中で、とりわけ味が
しないのが野菜ですって。 フランスの食材は、彼等同様(私のつぶやき)、
個性的な味のそれぞれですって。人参は人参の味。ピーマンはピーマンの
味、キュウリはキュウリって。

戦後教育の弊害は、本来の持ち味、特徴を子ども達から奪ったあれ。
競争はしない!みんな平等!(平等なものは、時間の量だけよ!)。
人は、2人以上いたら、無意識であっても比べる生き物なのです。
ごくごく当たり前の感情。
それを、競争はいけない!って、相対評価なんて。運動会は参加賞のみ!
それで、この体たらくの日の本になっちゃった。

人参が嫌い!玉葱も、ピーマンも、匂いが味が嫌い!・・・そう?なら
なんだかわからない無個性の形ばかりがそれの野菜の誕生。あ~あ
みんな同じ味。強烈な個性は嫌われるから?
そして、見た目がいい食材を買う。バカじゃない!噛み砕くものを。
エンドユーザー(主婦)の目を窺いながら、見目麗しい野菜を作る。

子ども達は、口先ばかりの「個性を大事にしましょう」なんて、真っ向
反対のスローガンの元、無個性の規格品に追い立てられる。
違いを認識できる大人になってないから、強烈な個性をどうやって
導いていいのかわからない現状、現場って、ご存知?
怒鳴るか、無視するか(逃げる)、お友達風親になるか?

食品添加物が加えられるようになって、その使用結果データはまだ出てない。
30年、50年、70年、100年のデータ。
「貧乏人は麦飯を食え!」「所得倍増」あの辺り以降に生まれた
子ども達の平均寿命は短いって試算があったわよね?
複合汚染は明らか。

それぞれが持つ個性は歪められて。淡白な味(人間関係も)に慣れてしまっ
た現代人はのっぺり顔をして、便利簡単をどこまでも追い求め続ける。
そのお嬢さんのお母様にあたくしは言うことよ。
「デジタル人間って、ゾンビみたい。大勢の幽霊達がふ~わふわ、ぞ~ろぞろ
蠢いているように見えるのよ。誰かに操られている、操られたいってそんな
生き物達ってね」

誰が作ったのかわからないものは、できるだけ遠くに置いておきたいって思います。
自分の手と頭を使って生きたいものです。
お金で買えないものっていっぱいあるのです。
ああ、昔々食べた、強烈な個性(味)の野菜に会いたいわ。姿は美しくなくていい。
刻んだり、煮込んだりするのですから。

やっぱり、便利簡単を入手する時は、何かとても大事なものと交換している事を
忘れないようにしないとね。それは何?みんな知ってることよ。