事件の記憶って・・・

雑木林に高１女子？遺体　舞鶴　７年前の殺人、関連視野に捜査(産経新聞) - goo ニュース

もう、「またか・・・」と感じるようになってしまった、
悲しい事件が再び起きました。
まだ、つい先日、愛知県でも15歳の女子高生が殺されたばかりなのに・・・

ところで、今回の京都の女子高生(15)殺人事件では、
7年前に近隣で起きた、同じく女子高生(18)殺人事件の事も話題になっています。
犯人はまだ捕まっていないとの事だけれど、
正直、ニュースで、
「７年前の女子高生（１８歳）殺人事件がありましたが・・・」と、キャスターの人が話していても、
え？どんな事件？どの事件だった？　と思うほど、頻繁にある殺人事件ー
でも、７年前の事件がどんな内容だったかはしっかり覚えていなくても、
ＴＶで、その時の被害者（１８歳女子高生）の顔写真がでた瞬間、
「あ、この子、見覚えがある！」と、気づく・・・
つまり、事件そのものは似たような物が多くて、どの事件だかはわからないが、
被害者の顔写真は、しっかり記憶に残っているのだー
恐らく、事件当時は頻繁にニュースやワイドショーで取り上げられ、
何回も被害者の顔写真を見ていたのだろうー
こんな事は、今回の事件だけに限らず、他の事件などでも、よくあるー

でもそういう時、私は少し複雑な気分になるー
犯人の顔は法に守られて公表されない場合もあったりするのだけれど、
被害者の顔写真はいつも公開されるー
しかも、被害者の私生活や行動、家族構成、それまでの人生など、こと細かく放送されるー
被害者遺族は、いったいどんな気持ちなのだろう？とー

また、最近はその被害者にすら「本人が悪い」と、批判が出る場合もあるー
例えば、沖縄の女子中学生暴行事件などは、
”そんなアメリカ人について行く、女の子も悪い”という意見も出ていたー
今回の京都の事件も、
”夜中に友達と遊びに出かける程度の子”みたいに、感じる人はいると思う。
（被害者が本当はどんな子だったのか？なんて、本当に周りにいた人しか知らないのにー）
だとしたら、被害者は殺されたうえに、更に社会からも批判される事になるー
しかも、今回のように殺されたりすると、その顔は連日ＴＶで流されるのだ・・・

決してあってはならない事だし、事件の内容にもよるだろうけど、
もし私が被害者遺族なら、自分の子の顔写真の公表は拒否したいー
自分の子を殺されて、更に批難中傷されるのはゴメンだし、
家の周りに取材に来るマスコミの人達も近所迷惑な上に、マナーないし、
第一、個人情報ともいえるような事を、
ＴＶで大々的に放送されるのはどうか？とも思うー
最も、法的に拒否できる物なのかどうかは知らないけれど・・・

加害者は法で厚く守られて、
被害者は見世物のように世間にさらされるような気がするのは私だけだろうか？

それにはマスコミの取材の仕方にも問題があるのではないか？とも、思うー
「今のお気持ちをお聞かせ下さい。」って、
事件発覚のすぐ後に、そんな事聞いて、なんの意味があるの？と、いつも思うー
自分の子が殺されて、悲しくない親なんていないし、
犯人が許せない！と思う気持ちも同じだろうー
返ってくる返答はみな同じような物で、予測がつくー
むしろ、そういう場面を見ると、被害者遺族の方々が可哀想になってくるー

時々、被害者遺族の家のドアに、マスコミあての手紙を張り出しているコトがある。
あれだって、家に閉じこもってたり、周りに気を使ったりと、何かと大変そうだー
一番怖いのは、
マスコミを敵に回すと、何を報道されるかわからない！と言うことだろう。
被害者なのに、
報道のされ方次第では、逆に社会から批判される状態にもなりかねないー
報道の自由とは、被害者遺族の感情も個人情報も生活も無視できる物なのか？

それでも、犯人が捕まっていない場合、少しでも情報の足しになればーと、
遺族は殺された我が子の報道を願うものなのだろうか？

これはやっぱり、被害者遺族の立場になってみなければ、わからないのだろうなあ～


日記@BlogRanking
↑少なくとも、今回の京都の事件で
　７年前に亡くなった我が子の顔写真を再びＴＶで見ることになったであろう親御さんー
　おそらく７年過ぎて、少しは生活も落ち着いてきた頃だろうに、
　今どんな気持ちで、ＴＶを見ているのだろうか？・・・
　”まだ犯人は捕まっていない。
　　世間に忘れ去られて迷宮入りにならないように、もっと放送してくれ！”　と思うのか、
　”お願いだから、もうそっとしておいてー”　と思うのかー
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↑毎日毎日、暗い話しばかりのニュース番組ー
　ひとつくらい、
　”良い事しか報道しないニュース番組”なんてのもあってもいいんじゃない？
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