ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

この季節が来る度に・・・

2008年03月17日 12時51分17秒 | 思う事・・・
もうハッキリとした日にちは覚えていないけれど、
春休みに入る直前だったから、多分今頃の時期だよねー
今から24年前の今頃、私の家の電話がなったー

それは、一年近く前から入院していた私の友達が死んだと言う連絡でしたー

ハッキリとした病名は知らなかったけれど、
長い入院生活から、かなり重症な病気なんだとは感じていたー
でも、まさか死ぬとは夢にも思っていなかった。
まだ、数ヶ月前にお見舞いに行ったばかりだったのにー
受話器を持ったまま、その場で泣き崩れた事を覚えているー
電話を掛けてきてくれた友人が、淡々と告別式の説明をしていたのに、
私の泣き声に我慢できず、泣き出していたー

亡くなった友達は、白血病でした・・・

まだ、骨髄バンクも存在していなかった頃ー

棺桶の中の彼女は、とても綺麗だったー
ぽっちゃりしていて、ニキビが沢山出来るのが彼女の悩みだったー
でも、いつのまにか顔はスッキリとして、ニキビはひとつもなかったー
そして、その枕元には、小さなオルゴールドールが1つー
私たちがお見舞いに持っていった物だったー
彼女のお母さんが話してくれた。
私たちがお見舞いから帰った後も、
彼女はそのオルゴールドールをとても大切にしていて、
毎日オルゴールを鳴らせては、
「早く学校に戻って、みんなに会いたいな。」と言っていたとー

私たちは、後悔の嵐だったー
ナゼ、もっと会いに行かなかったのか!
こんな事になると知っていたら、何十回でも会いに行ったのに!
担任の先生は彼女の詳しい病状を知っていた。
私たちは先生に「なぜ病名を教えてくれなかったんだ!」と責めたー
もう高校生だったから、先生が私達に教えられないことは充分わかっていたけど、
それでも、誰かに当たらずにはいられなかったー
先生は一言、「スマン。」と涙を浮かべながら言ったー

ここから後は、2006年4月28日の記事に書いたけれど、
この記事を書いてから約2年経った今、
ドナー登録出来なくなった事はやっぱり今でも悔しいけれど、
まだ後遺症のショックから立ち直れなかったこの時よりは、
気持ちは落ち着いているー

彼女の死を経験してから、私の心の中の片隅には常に死が置かれているー
人間いつかは必ず死ぬのだ。
だから、いま出来ることは、今しないといけない!
もし、ある日突然私に死がおとずれて、あの世で彼女と会った時に、
「ちゃんと人生送ってきたからね。」と胸を張って言える様にー

だから、いつでも何事にも真剣に一生懸命取り組む。
時にはそれがひとり空回りして、周りの人に迷惑になる事もあるけれど、
でも、一生懸命 今を生きてるー

たぶん、私の心の中の死とは、イコール ”彼女との再会”なんだと思うー



ねえ、今も天国から私を見てくれていますか?
ドナー登録は出来なくなってしまったけれど、でもそれまでに献血は沢山したよ。
献血カード、3枚も持ってるんだから。
ドナー登録の変わりに、今は「臓器提供意志表示カード」を持ち歩いてるよ。
モチロン、全部に○をつけてる。
ありがとうね。
あなたのおかげで、私は手術が決まった時も怖くなかった。
今死んでも後悔はない!と思えたー
そして今も、
今度あなたに会った時に、「kokiyu、何やってたのよ!」って叱られないように、
一生懸命、毎日頑張ってるよ。


少し暖かくなった風に吹かれながら、青い空を見上げてつぶやいてみるー
ねえ、聞こえた?

コメント (6)
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