ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

夜叉が池伝説って・・・

2007年10月09日 09時22分50秒 | 思う事・・・
今日は民話のお話し~
えーっと、昔、『まんが日本昔話』でも放送された事もあるのですが、
皆さんは、『夜叉が池』という昔話をご存知でしょうか?
「夜叉が池」という名は、歌舞伎や映画などにも使われており、
名前くらいは聞いた事があると思います。
簡単なあらすじは、この中の『夜叉が池伝説』をご覧下さい。⇒ 『夜叉が池伝説』

まあ昔話には、よくある話しーと思うでしょ?
ところが実は、この話しには続きがあるんですよ~。
ここからは、地元の村で語り継がれているお話しー


泣く泣く竜神の住む山奥の池に嫁いだ夜叉姫でしたが、
優しい竜神に少しずつ心を許すようになりました。
ところが、なんとこの竜神にはすでに福井県側から来た妻がおりました。
名前を”おしら”と言います。(つまり夜叉姫は2人目の奥さん)
そして、夜叉姫を連れてきたその日から、2人の妻の争いが始まります。
毎日、池で二匹の白龍が争います。
特に”おしら”の夜叉姫に対するヤキモチは酷く、
大きな岩を落として、夜叉姫を殺そうとまでします。
毎日、毎日、二人の妻の争いにウンザリした竜神は、
この争いを終わらせる為、村の猟師に”夜叉姫”を撃ち殺してもらうよう頼みます。
ところが、この猟師が撃ち方を謝った為、
銃弾は”夜叉姫”ではなく”おしら”に当たり、”おしら”は死んでしまいます。
竜神は”おしら”の血に染まった池(現在は「古池」と呼ばれている。)を離れ、
もうひとつ上の山頂に「夜叉が池」を作り、そこで”夜叉姫”と移り住みましたー。


なんて話し・・・。
だいたい、もうすでに奥さんがいるのに、なんで竜神は”夜叉姫”を妻に貰ったわけ?
まあ昔は大奥でも、本妻の他に沢山奥さんを抱えていたから、それは多めに見たとしても、
それをまとめられない竜神の情けない事ったら・・・
しかも夜叉姫の方を殺そうとして、失敗したから、
生き残った”夜叉姫”と住む家を変えて暮らしたなんてー
夜叉姫としたら、イヤイヤ嫁いで来た上に、本妻に散々いじめられ、
あげくに自分を殺そうとした夫と共に暮らす事になるわけでしょ?
とても竜神を愛する事なんて出来ないわね~。
”おしら”の方にしたって可哀想だよー。
夫(竜神)を愛するがゆえのヤキモチなわけで、若くて綺麗な”夜叉姫”を憎むのも当たり前じゃない。
あげくに間違って殺されちゃうなんて・・・
しかもその後は、竜神はのうのうと”夜叉姫”と暮らされちゃあ、死んでも死に切れないわ!
やっぱり一番悪いのは、この自分勝手な竜神よ!
それにお話しには無いけど、これ以降、夜叉が池は女人禁制だったんだよね。
”夜叉姫”はきっと、女の人が池に来ると、
また竜神の浮気の虫がうずき出すと考えたんじゃないだろうか?
と私は思うね。

ある意味、とてもリアルで、今でもありそうな話し・・・
嫁と姑?本妻と愛人?その間で板ばさみになって困る夫?・・・

現在、夜叉が池には毎年沢山の人が登山に行きます。
モチロン、今は女性もOKですよー。
ちなみに、”おしら”が死んだ「古池」も今でもあります。
夜叉が池まで行く登山道の途中で見えるそうです。(現在は湿地帯みたいになってるそうですがー)
もし、夜叉が池に登山に行く機会があったら、ぜひ「古池」もちょっぴり気にしてやってください。
可哀想な昔の女達のお話でしたー。


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