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蒲田耕二の発言

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落穽下石 2

2025-03-01 | 国際
ゼレンスキーはどうやら、ハメられたみたいだね。

トランプは第一次政権の頃から、奇怪な親近感をプーチンに示していた。中ロ間にくさびを打ち込むためだという説もあるが、トランプにそんな才覚があるとは思えない。単に、独裁者の体質が好きなだけだろう。

ともあれ、ゼレンスキーがいきり立ったために、アメリカは誰に遠慮する必要もなく手を引くことが可能になった。ロシア寄りの和平を工作できるようになった。

会談前からプーチンはレアアース権益の50%をよこせ等々、ゼレンスキーが到底呑めないような無理難題をふっかけていたが、実はウクライナのレアアース採掘には途方もないコストがかかり、採算が取れないのだという。

つまり、プーチンの真の狙いはレアアースではなく、これもゼレンスキーを怒らせるワナの一つだった。

こうしたプロットを単細胞のトランプが考えつけるはずはないので、大方ヴァンスあたりが書いたシナリオだろう。そして副大統領は、ゼレンスキーにケンカを売るチャンスを虎視眈々と待っていた。

挑発にやすやすと乗ってしまったゼレンスキーは、確かに愚かだった。しかし、誰が彼を責められるだろう。オバマもバイデンもトランプもプーチンを止められなかったのは事実。アメリカの外交に疑問を呈するのは当然だ。

国家間のパワーゲームの前で、モラルだの正義だのといった美しい概念はいかに無力なことか。その事実をこれほど具体的に突きつけた事件は、ナチスのポーランド侵攻以来ではなかろうか。

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