koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

12/2 2.4GHzラジコン直すぞ!~第1段

2018-12-16 | PIC・電子工作
随分前になってしまいました、8/25のリユース出張開院で預かった2.4GHzのラジコン、受信機のIC不良で修理不可としてしまいましたが、直らなかったらもはやゴミなので、そのまま預かりっ放しにしてあります。
依頼者さんには「壊れた送受信機を再生するワザがある。すぐには出来ないけど、復活出来たら連絡します。」と言ってあります。

8/25の記事で、すぐに出来ない言い訳をしてありますが、中国直輸入でいろいろ資材仕入れて、やっとこさ、2.4GHzラジコンの復活にチャレンジします。
2.4GHzラジコンの復活は、名張市つつじが丘おもちゃ病院の大泉さんという方の開発したプロジェクトです。まだまだレベルが足りてないので、そのまま使わせて頂きます。

悩んだプログラマーは、結局Pickit3互換品を購入しました。写真は、大泉さんの「評価用ボード」(写真左上)を作って、PICに書き込み中の写真です。

Pickit3は、秋月で買うと単品で5,000円(純正)、Amazonで2,180円(アダプタ付きで互換品)ですが、中国直輸入で1,360円(アダプタ付きで互換品)で買えました。送料も無料で、めっちゃお得~。
ZIF(ゼロプレッシャーソケット)付が良かったので、アダプタセットで買いましたが、このアダプタ、裏面におおざっぱなPIC位置とジャンパ設定が書いてあるだけで、説明書もないし、ネットにも情報が見つかりません。ので、まず回路を確認してから使います。

一番最初に秋月のライターを買ったときには、ZIFにPICをセットする位置とかは暗号の様な物で、意味を全然理解してませんでしたが、最近はもうちょっと勉強が進みましたw。 データシートを確認して、今使おうと思ってる16F系のPICでは、裏面に書いてある位置・ジャンパで概ね問題ない様でした。
(必要ないピンにVddが掛かってしまう箇所があるのがちょっと気になりますが、PICは多分、動いてない時や書き込み中は、使わないピンはHi-Z。大丈夫と信じよう…)
(アダプタの情報は、回路を全部解明した後に、灯台下暗し、おもちゃ病院新津HPにて、詳しく解明・解説されてました。まあ、自分で確認するのが一番でしょうw。色も付けて分かりやすくしたし。)

PIC開発環境としては、MPLAB X IDE v5.05を入れました。書き込みはちょっと悩みました。 最初「targetにVddが供給されておらず、PICを認識できません」のアラームが出ます。プロジェクトのプロパティから、「PickitからtargetのVddを供給する」を選びます。
次に、「Pickitは5.00Vを供給しようとしたのですが、4.75Vしか掛かりませんでした」というアラーム出ました。Pickitは、Vdd供給ラインが弱く、基板の抵抗を短絡して電流アップしないといけない、みたいな評判だったので「それか?」と思ったのですが、供給電圧を4.75Vに変更したら動くようになりました。(まあ、USBから5V供給して、ON-OFFやら制御掛けたら、5Vは出ないよね。)

色々(PICへのプログラム書き込み等)不安だったので、大泉さんが作られてる「デモボード」を作って試すことにしました。(今回直そうとしてるヤツは「フルアクション」しか使わないので、ボリュームは付けてません。)
最初、SE8R01を刺してみましたが、何も光らないので、nRF24L01+に差し替え…。動いた~、けどおかしい…。
ターボ(赤LED)と上(緑)と左(黄)が、何も押さなくても点きっ放し。時々チラチラと点滅するので、その時SWを押すと、点滅→点灯になる。これは…、プルアップがちゃんとできてない状態?
プログラムの内部プルアップ指定の辺りをゴソゴソしてたら、ターボの付きっ放しだけは良くなった。けど残りは変わらない…。

基板に抵抗追加して外部プルアップしてみたり、パスコン追加してみたりしましたが、結局、プログラム側でのアホなミスをしておりました…。

大泉さんのプログラムは、デモボード評価用として、「デジタル入力フルアクション制御/アナログ入力フルアクション制御/サーボ制御/ESC制御の4種類の操作タイプを動的に切り替えられるようにする」作りになっています。
実機に使う際には、操作タイプを指定するのですが、その指定するコードを間違えて、「アナログ入力フルアクション」になってました…。(「フルアクション」の字に釣られて、間違えた~ww)

やっと間違いに気付いて、追加した外部プルアップも全部外して仕切り直し…。ちゃんと動いた~。

差し直したら動くやつがあったので、SE8R01でテストしてます。
写真左側、下に8個写ってるのがSE8R01、上の5個がnRF24L01+。
SE8R01の方、ハンダはくすみ切ってるしCOBも何だか煤けてるしで、大変怪しかったのですが、ヘッダーピンがサビ気味で接触悪いだけで、全部動作はしました。
SE8R01は、ネットで検索しても出てこないので大泉さんに問い合わせたところ、「similar nRF24L01+」で出るとの事。10個で$3.03→@35円で購入。
nRF24L01+は、「enhanced」と書いてある「強化版」のヤツで、5個で$3.12→@72円で購入。

到達距離確認をしました。SE8R01の方は、5~8mぐらいしか届かない感じ。5cmのビニール線アンテナを追加してみましたが、特に延びた感じがしない…。あまりスピードの速くないラジコンに限られるかも。
nRF24L01+のenhancedは、サイトに「100m届く!」と書いてありますが、30mぐらいで確実に届くのを確認しました。スピードの出るラジコンの屋外使用に充分耐えられそうです。

今回「デモボード」を作成した際の、部品・価格表です。
部品名 送信機  受信機 購入状況
ユニバーサル基板 72円? 72円? 多分秋月
16F1503 82円 82円 秋月
14Pソケット 7円 7円 Ali:10個69円
2Pターミナル 5円 5円 Ali:20個97円
ピンソケット 約10円 約10円 秋月42Pをカット
10μF電解コン 約10円 約10円 Aitendo11種/計110個セット
タクトSW 約8円 Ali:100個$1.26→146円
LED 25円 Aitendo?
抵抗 約6円 Aitendo21種/計420個セット
合計 194円 217円
これに、SE8R01@35円かnRF24L01+@72円で完成。
こうして見ると、ユニバーサル基板が高すぎるww。今なら中国から買うけどね~。PICはAliExpressにはあまり売ってないし、安くない。Aliで調べると、秋月のPICは相当安いと思われます。強い仕入ルートがあるのでしょうか。(ただ、送料が掛かってしまうのが痛い…。)
モータードライブは既設を転用できるとして、実機に実装時にはPICとRFモジュールと基板だけで行けるので、送受信機合計で、SE8R01なら約260円、nRF24L01+なら約320円ぐらいで直せるかな?
おもちゃ修理としては、何とかギリギリなコストかしら…。

まだ、ボリュームフルアクションとかESC制御(PWM?)とか、試さないといけない事がありますが、とりあえず直す(というより「作る」)目途が立ちました。
さあ、冬休みの宿題にしよう~ww。
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