koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

12/8 宇部定期開院

2018-12-30 | おもちゃ
毎年年末恒例のセリフ、「今年の修理、今年のうちに」&「今年のブログ、今年のうちに」ww。
「冬休みの宿題」は除いて、何とか今年の修理終わりました。

12/8は宇部おもちゃ病院の定期開院日でした。
1件目、アンパンマンの50音ボード。

所々、押したのと違うひらがなになる、との事…。マトリックスの異常でしょうか?

分解してみると、マトリックスはきれいなものでした。シートと基板との接続部も、見た目は全くきれいでしたが、清掃して組み戻してみると、キーの誤作動も直りました。

2件目、「ふわふわおさかなキャッチ」というおもちゃです。

中がファンになっていて、電源入れると、水色の筒が風圧でにょきっと立って、その中を魚に見立てたリボンが浮き上がってきて、上からふわりふわりと出てきて落ちてくる。それを網でキャッチする、というおもちゃの様です。(リボンは、蝶の様にしか見えませんが…w)

動かしてみるけど、特に異常も感じられない。ただ、リボンが上まで上がってこない。
ゴワゴワの結構堅い素材の「水色の筒」、箱にしまう時に無理があり、癖がついて付け根の部分が狭くなってしまってます。ここを手で「ほぼ円」に修正すると、リボンの上りがちょっと良くなります。
また、電池はほぼまだ使えるレベルなのですが、手持ちの電池だと、上りが良くなります。
「こんなもんだろう。後は、ピッカピカの電池を使って貰えば」と思ったのですが、何もしないのは芸がない…。

「水色の筒」の一番下の部分に、薄いプラ板(工具とかを買った時のパッケージの透明薄板)を3cm幅ぐらいに切って輪っかを作って、根元がくしゅっとならないようにガイドを入れました。(お陰で、箱にちゃんと入らなくなった…。)
依頼者さんには、箱に入りづらくなった事と、相当新品な電池じゃないと厳しい旨説明して、返却としました。

3件目から入院案件。KOMATSUのパワーショベルです。(全体写真撮り忘れて、使いまわしです。)

これは、他のドクターからの転院です。当日は、バケットの前後がちゃんと動かない、という事でAさんが担当・持ち帰りしたのですが、Aさんから「分解してたら線が切れて分からなくなった」と、何故かBさんに預けたらしい。そして、Bさんから「配線の分かる写真ない?なければ、適当に当たりを付けて線繋いでみるけど」と、ぼくの所に連絡がありました。
確認したら、このKOMATSUのパワーショベルは、色々と過去6回ぐらい修理してましたが、配線が分かるほどの写真は残ってませんでした。
「適当に当たりを付けて」のセリフが不吉…。直る物も直らなくなりそうだったので、代わりに預かりました。(バラバラで持ち込まれました。)

スイッチ側、4本線のうち3本が切れてます。

基板側も、4本線のうち3本が切れてます。

スイッチ側基板もCOB側基板も、よ~く観察。COB側基板は、パターンから回路を確認。
電池BOXからの配線は、スイッチ側基板にしか行ってない。という事は、4本のうち2本は、V+とGND。
回路確認の結果、はは~んこれは、先日(12/2記事で)悩んだばかりの「COB内部プルアップで、SW押すとGNDに落ちる」典型的な制御回路ですね。それが分かれば、接続先は簡単。4本のうちの残り2本は、「アクションサウンド」と「エンジンサウンド」なので、電源線を先に復活させてから、音を確認してどちらなのかを決定して配線。ちゃんと音が鳴る様になりました。

元々は、以前にも修理した事がある、バケットを動かすギアの軸折れだったのですが、そこはちゃんと直ってました。しかし、SWの接触がいまいちで、いくら押しても全然電極が当たらなかったり、すっごく強く押さないと当たらなかったりで、電極板を曲げて調整しました。
バラバラ状態を組み戻して、終了です。

さて、ここからめんどうなヤツで、ブログが遅くなってました。「夢の子ユメル」3体ですww。

みんな左手のSW作動不能との事です。

さて1体目。この子は、ちょうど1年前に修理した子でした。(後ろのチャックを補修したので分かります。)
電池ボックスの周りをくくってる結束バンドを外して、頭のてっぺんまで縫い目を切開。ありゃ、前回継いだところで断線してます…。

この度は、基板から引き直ししました。
いつもの通り、頭と胸の圧電センサはつぶれてます。

頭の方は、写真の様にぺちゃんこでした。胸の方はそれほどでもありませんでしたが、一応2つとも取り替えました。

さてこの子たち、めちゃくちゃ汚れてます。いつもSWを押す手の先なんて、ペタペタして触りたくないレベルです…。去年のブログを見ると「汚れてて洗ってあげたいけど、ちょっとボランティア範囲を超えてしまう」と書いています。
しかし今回は、勇気を出して丸洗いしてあげる事にします。

SWはフェルトの袋に入って手の先に固定、圧電センサは網袋に入って頭と胸に固定されてるので、糸切って全部外します。(補修の段階で外してますが。)
電池BOX部をばらして、基板を外して、ピンクの板と首の黒い部品も外す。
顔を止めてる結束バンドを外して、後頭部のプラスチックを外す。
バネで押さえて止めてるネジ3本を外すと、目を動かす部分がすっぽり外れます。スピーカも外します。
やっと機械・電気部品が、全部分離できた~。

顔の前側部分のプラスチックも外したかったのですが、鼻がしっかり止まってて分離困難だったので、この状態で、奥さん(妻)に洗濯発注。

「酸素系?」の洗剤で洗ってくれたらしいです。一番汚れてた手の先は、さすがにちょこっと汚れが残りましたが、全体的にずいぶんとキレイになりました。
まとめて3体分解する気にならない…。1体分解して洗濯して貰って、乾いてから次の日組み戻し・縫い戻し。続けて2体目を分解、洗濯してもらう、で、1日1体ずつ片づけていきます…。

2体目の子は、熱収縮チューブの付け根で断線してました。

ここさぁ…、構造として問題あるんじゃない? またもや基板から引き直しました。
頭のセンサはやはり潰れてたので取替え。胸のセンサは、ハンダ付けが外れてるだけで、つぶれはそれ程でもなかったので、再ハンダ付けしようとしたのですが、どうしても圧電素子部分にハンダが乗らず、結局取り替えました。
またもや全分解して、奥さんに洗濯発注。乾いてから次の日組み戻し・縫い戻し。

さて、3連休の3日目、3体目を分解。
この子は、熱収縮チューブをちょっと過ぎたところで断線してました。またもや基板から引き直し。
この子は「音量調整が効かない」との事。分解してみると、線が1本切れてます。

「あちゃ~、前のヤツちゃんと写真に撮っとくんだった。」と思いましたが、基板側の断線個所はすぐ分かりました。
これでまたもや全分解して、奥さんに洗濯発注。ここまでで3連休終了…。

残りは冬休み(年末年始休暇)に入ってからの作業。
さてこの子、左目のまつげがなくなってました。週の間に奥さんに頼んで、100円ショップでつけまつげを買ってきて貰いました。(いっぱいあって、だいぶ吟味してくれたとの事。自分で買いに行かなくて良かった~。怪しいおじさんになってしまう所でしたww。)
半分ほどに切って、両面テープで貼り付けます。

ちょっと写真分かりにくいですが、写真の右側が、つけまつげを貼った左目です。
ちょっと長いのと、毛先が細くなってふわふわしてるので、右目と同じくらいに切り揃えました。
これで、組み戻し・縫い戻して終了。

おっと忘れてました。目の白いのが消えかかってるので、貼ってあげるのでした。名前シールの白いのをパンチで抜いて、白丸シールを作ります。

左目が貼る前、右目が貼ったヤツです。
これでやっとこさ、今年の修理終了です。
3体とも、ずいぶん色白さんになりました。笑顔も心なしか輝いて見えます。やっぱり洗濯してよかったね~ww
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