ブルーピーコック

2006-11-29 18:43:46 | 軍事ネタ

今日は久々に軍事ネタ。



ブルーピーコック  -  Wikipedia


>ブルーピーコック(Blue Peacock またの名をニワトリで稼動する核爆弾)は、
>ドイツのライン川区域に多くの10キロトンの核地雷を置くことを目的とした、
>1950年代英国のプロジェクトの開発コード名である。
>地雷はワイヤーあるいは8日間の時限装置によって起爆されることになっていた。
>起爆が妨害された場合、10秒以内に爆発するように設計されていた。
>プロジェクトは1954年にケントのホールステッド砦で軍備研究開発機構により開発された。



という、イギリスによる核地雷開発計画らしいです。
核地雷・・・というものは他国でも開発されたため別に驚かないが、見るべき点は他にある。
イギリスといえば軍事マニアの間では、その独特の着眼点と発想によりトンデモ兵器を繰り出す国として有名だが、
このブルーピーコック計画もその一つ。

上のWikipediaの記事中に書かれてることを要約すると、


「地面に核爆弾埋めても冷えて使い物にならなくなるんじゃね?」

「じゃあ、爆弾の中に保温させる何かを盛り込めばいいわけだな?
断熱材で包んでみるか、それともヒーターとか入れる?」

「ヒーターは冷えた中では結局機能しないな。
う~ん、なにか良いアイデアはないかな。」

「そうだ! ニワトリ一緒に入れればいいんじゃね!?
ニワトリの体温で暖められるし、エサも一緒に入れとけば一週間は持つだろwww」

「おま、鬼才現るwwww」
「ソ レ ダ !!」
「その発想はなかったわ。」
「ニワトリの人気に嫉妬。」



という核兵器である。
核爆弾の中に動力としてニワトリを一緒に入れる・・・
こんな発想、誰が思いつくだろうか?
明らかにおかしい、変。
イギリス兵器はおかしい発想のが多いけど、いずれにしても実際の会議の様子が非常に気になる。

>なお、ブルーピーコックのファイルが機密解除されたのが2004年4月1日であったために、
エイプリルフールの冗談だと受け止める向きもあったが、これは冗談のものではなかった。

そりゃ、誰でも冗談だと思うわw
一番恐ろしいのは、こんな計画が冗談のものではなかったという点だったと感じる。
トミー達はやっぱ、頭のネジがぶっとんでるなー。
まぁこの時代って、世界中で核の軍事利用を模索していたわけで、
他国でも色々とおかしい兵器は出てるんだけどね。
でもその中でもイギリスの発想は群を抜いてる。


他にもイギリス軍の有名なトンデモ兵器といえば、粘着爆弾やパンジャンドラムなどがある。
両方とも第二次世界大戦中に開発されたものである。

粘着爆弾はその名の通り、粘着する爆弾。
歩兵が携行し、敵戦車に向けて投げると、爆弾が戦車に粘着するから大ダメージ与えれるんじゃね!?って発想で作られた。
手投げ爆弾による対戦車戦術はドイツ軍もフィンランド軍もソ連軍も東部戦線でやってたので、
西の国としての対抗意識からかもしれない。
一応この戦術はそれなりの実績があるので、着眼点はそれなりによかったのかも。
しかしいざ実戦の場となると、そもそも手に粘着して投げられなかったという根本的な設計ミスが発覚!
以後生産されなくなった。



パンジャンドラムについてはちょうど有名なサイトがあるんでそちらをどうぞ。  →  
ページ後半に記述があります。
ローリングボムも大概だと思うけどね・・・。