コラーロのフォノモーターに戻すとなると、やはりオリジナルの形に近づけたいと思うのです。
しかし私は木工は素人ですので少なくともデコラを壊さないように注意して進めなくてはなりません。それと弱点と言われている手持ちのコラーロの状態も気になります。
まずコラーロの載るサブボードを再現してみましょう。表面の仕上げはメインボードともにツキ板仕上げとします。
サブボードのサイズはこの写真を参考にします。
コラーロのベースは縦横316mmなので写真から計算すると1辺418mmとなります。ただし縦方向は写真が切れているのではっきりしません。板厚はどうしましょう?
あまり厚いとくり抜くのに苦労しそうですが、、。
ホームセンターで12mm厚のコンパネを420mmX420mmに切ってもらいました。フォノモーターの穴を開けるのに7mm厚の発泡ウレタンも買ってきて同寸に切って現物合わせのシミュレーションをします。
その後発泡ウレタンの穴を板に写してジグソーで切り出しました。可動部分があるとカッターで切れるシミュレーターが役に立ちます。
コラーロをのせて収めてみました。サブボードを緩衝装置を介して固定する方法はまた考えます。
さてメインボードですがサブボードの穴を奇麗にくり抜くことができるでしょうか?私はジグソーしか持っていません、、。
ついにここまで分解(破壊)してしまいました。
右側のダンパーのボードを残してメインボードは1枚板(のように見える)にしたいのです。釘で打ち付けてあった隣の板をはがしましたが、この板は釘の種類などからオリジナルのようです。もう後戻りできません。
ホームセンターで480mmX690mmに切ってもらった12mm厚のコンパネを四角にくり抜きます。なぜ12mmかというと隣のボードと高さを合わせるためです。ガイドをクランプで止めてカッターでくり抜きました。
サブボードが見える部分の厚みは20mm程度はあります。その後10mmの角材を付けて(厚さ22mm)切断面を平面にするのは難しいので内側に幅木を張り付けています。
プレーヤーのサブボードとの関係を見てみます。サブボードの固定方法はまだ決めていません。
Deccaアームの位置決めをして仮止めしてみると案の定ウェイトがメインボードにあたります。蓋に当たらない程度にサブボードを持ち上げています。
マホガニーのツキ板を貼りました。表面の仕上げはまだです。
この状態でレコードをかけてボリュームを上げるとハウリングが盛大に起こります。サブボードのクッションはかなり慎重に選ぶ必要があります。
ウーハーボックスのスポンジを再度点検してみます。
サブボードの響きはやはり重要で12mmコンパネ1枚では剛性も不足する上に指でたたいてもいい音がしません。材質を替えて作り直すことも考えましたがコンパネ周囲を額縁のように囲んで補強してみました。
プレーヤーボードのフローティングはスポンジ、ウレタンなど試しましたが最終的にスプリングで浮かせました。木製のピストンにはワックスも塗っています。
塗装は未完成ですがこんな感じでまとまりました。
デコラのプレーヤーはコラーロとガラードがあり、ガラードでも数種類あります。初期はコラーロだと思いますがK氏によれば耐久性に問題があり、入手難のBRIMAER 8D8と共にデコラの弱点とのことです。またプレーヤーによってプレーヤーボックスの配置も異なっています。(画像を一部webから拝借しております。問題があればお手数ですがご連絡ください)
これは初期のコラーロによるデコラです。左側にありボードより一段下がっています。
他の画像ではこの下がったボードは独立しており緩衝材があるのかもしれません。
ガラード301のは位置がセンターに移っています。またサブボードとの境目はテーパー処理となりゴージャスな雰囲気です。高価な301への配慮でしょうか??コラーロの故障で301に置き換えられたのも多いと聞いています。
この画像でもサブボードを固定しているネジなどは見当たりません。なんらかの緩衝材の上にあるように思います。
(もし所有者の方でこれらのサブボードを揺らしての情報があればご報告いただけましたら幸いです)
これはガラードオートチェンジャーtypeAで301と同じ配置のようです。
しかし長いスピンドルで蓋が閉まるのでしょうか?それともオートチェンジャーの時のみ長いスピンドルを使うのでしょうか?
さてうちのデコラですが、、
・プレーヤーはGarrard Lab 80 Automatic Turntable Record Player
・正面のプレーヤーの扉の鍵穴が無く本来内側の正面にある(コラーロとガラードとでは位置が異なります)エンブレムが張り付けてある。正面板の裏側には鍵のユニットをはずして埋め込んだ跡がある。
・正面の横板は黒のフェルトを貼った横幅のあるものだがうちのは板一枚。ただし錠が飛び出る所を含めて端から端までツキ板が貼ってある。同様に受ける扉の蓋側もフェルトが貼ってある。
・ボードは本来の位置から深い位置に移動している。
このボードの裏にはなんとこんなシールがありますので国内に輸入されてから加工されたボードです。
ガラードLab80プレーヤーの状態はとても綺麗です。動きのスムーズさなどから良好と思われます。
以上の事から推測されるのは
・もともと別のプレーヤーが付いていたが何らかの事情で取り替えられた。同型であれば問題ないが寸法が異なっていたのでボードと枠を作り直した。Garrard Lab 80 Automatic Turntable Record Playerのボードからの高さは80数ミリあるためボードを低くするかサブボードを作成しメインボードに方形の穴を開ける必要があるが前者を選択した。
・鍵は不具合が生じたかで撤去されその痕跡が注意深く消された。
・緩衝装置はプレーヤー付属のもので十分と判断され、ボード側には用いられなかった。
とまあ全く的外れか、興味の無い人には「何のこっちゃ」の内容です。
でも一つ言える事はこれらを実行された方はかなりの腕の立つプロの方で、デコラに愛情を持って接していただいたということです。
これは初期のコラーロによるデコラです。左側にありボードより一段下がっています。
他の画像ではこの下がったボードは独立しており緩衝材があるのかもしれません。
ガラード301のは位置がセンターに移っています。またサブボードとの境目はテーパー処理となりゴージャスな雰囲気です。高価な301への配慮でしょうか??コラーロの故障で301に置き換えられたのも多いと聞いています。
この画像でもサブボードを固定しているネジなどは見当たりません。なんらかの緩衝材の上にあるように思います。
(もし所有者の方でこれらのサブボードを揺らしての情報があればご報告いただけましたら幸いです)
これはガラードオートチェンジャーtypeAで301と同じ配置のようです。
しかし長いスピンドルで蓋が閉まるのでしょうか?それともオートチェンジャーの時のみ長いスピンドルを使うのでしょうか?
さてうちのデコラですが、、
・プレーヤーはGarrard Lab 80 Automatic Turntable Record Player
・正面のプレーヤーの扉の鍵穴が無く本来内側の正面にある(コラーロとガラードとでは位置が異なります)エンブレムが張り付けてある。正面板の裏側には鍵のユニットをはずして埋め込んだ跡がある。
・正面の横板は黒のフェルトを貼った横幅のあるものだがうちのは板一枚。ただし錠が飛び出る所を含めて端から端までツキ板が貼ってある。同様に受ける扉の蓋側もフェルトが貼ってある。
・ボードは本来の位置から深い位置に移動している。
このボードの裏にはなんとこんなシールがありますので国内に輸入されてから加工されたボードです。
ガラードLab80プレーヤーの状態はとても綺麗です。動きのスムーズさなどから良好と思われます。
以上の事から推測されるのは
・もともと別のプレーヤーが付いていたが何らかの事情で取り替えられた。同型であれば問題ないが寸法が異なっていたのでボードと枠を作り直した。Garrard Lab 80 Automatic Turntable Record Playerのボードからの高さは80数ミリあるためボードを低くするかサブボードを作成しメインボードに方形の穴を開ける必要があるが前者を選択した。
・鍵は不具合が生じたかで撤去されその痕跡が注意深く消された。
・緩衝装置はプレーヤー付属のもので十分と判断され、ボード側には用いられなかった。
とまあ全く的外れか、興味の無い人には「何のこっちゃ」の内容です。
でも一つ言える事はこれらを実行された方はかなりの腕の立つプロの方で、デコラに愛情を持って接していただいたということです。