コラーロのリムドライブのターンテーブルです。同社の製品は他にもあるようですが見た事はありません。このターンテーブルの特徴は4スピード、ベースが究極のコンパクト、アイドラーが極薄、プラッターの軸が比較的細いなど。
モーター軸の先端が16回転/minなのでとても細いのも手伝って一見華奢な駆動系のようですが重量級のプラッターとしっかりしたモーターです。その割にベースは鉄板打ち抜きで軽量系。
駆動ユニットは3本のスプリングでつり下げられています。
3重のモーターカバーを外したところです。デッカのカートリッジの説明書には鉄製のプラッターは使えないと書いてあり非磁性体になってしまうのでモーターからのノイズを減らすための工夫かと思います。
モーターの軸受けのハウジングにcollaro England AC onlyなどと書かれています。はずしてみるとなかなか凝った造りです。軸受けはボールベアリングですがハウジングが変わっています。軸の中心は一定なのですが角度が変わってもオッケーな構造なのです。これは何のためか?水平方向に荷重が掛かっても回転に支障が出ないためのものか?不明です。
こちらはプラッターの軸受けです。ボールベアリングが入ってますが底のネジでプラッターの上下を調節できます。ボールベアリングは軸受けと同寸のようでキツキツです。
清掃してオイル、グリスアップしてまた組立てました。
プラッターのオイルはまだ決定していません。重いプラッターで細い軸ですのでフリクションは小さくいつまでも回転しているという雰囲気です。少しオイルの粘度を上げた方がいいのかもしれません。
なおプラッターを挿入するときにアイドラーを咬まないように注意が必要です。