ベル研究所設計の2Bについては雑誌「管球王国」に掲載されていたことで知りました。1940年に電話設備機器のテスト用として作られたアンプで出力トランスは86Bの流用で166Bを使用しているが真空管はRCA製を使っている。またオリジナルは電源部と2分割だったらしいが現物は残っていないし写真も無い。追試しようと思い立ったのは文章中に(2A3ppアンプとして頂点の音質)という記述があったためで10数年前にほとんど手持ちのパーツで組み上げた。シャーシは当時の頂き物。高さが低いのは気に入っていたが奥行きがあるためどうしても部品配置が3列になる。結構悩んで(楽しんで)配置を決定した。
出力トランスは当時話題になっていたKENYON T108ユニバーサルトランス。関東の有名WE専門店で購入、常識的な価格だった。初めての訪店だったがそれ以来縁がない。インターステージはたまたま持っていたWE247Bでこれは地元のビンテージオーディオのお店で購入した。多分現在流通している数分の1の値段だった。流通している、と書いたが雑誌の価格で実際流通しているのだろうか?と疑い深い私は思ってしまうほど高値設定です。ビンテージ品はパーツを除いてメインテナンスが必要だからそういったことも加味されているのでしょう。このお店も1980年代の技術雑誌にWestern Electric社製品の解説をしていた。愛好者も少なくまだまだ未知の部分も多かった時代です。世界的なブームの発信元の一つだったことは間違いない。2Bアンプもキットとして発売されていました。
電源トランスはTANGOの2A3用。ヒーターの中点がないのでハムバランサーを入れたり電源もアレンジが入っている。整流管はもともとWE422だったが現在はWE274Bが入っていて結構豪華な構成。肝心の2A3はRCAのスプリング釣りヒーターのもの。あこがれの1枚プレートには縁がありません。
製作した当時は比較的稼働していて概ね評価も高かった(と思います)。久しぶりにホコリを落として通電してみる。「Marantz Model 9」と交換すると両者の違いが際立ちます。まず感じるのはナローレンジで音の角がとれて丸いということ。とても優しくて聴きやすい。2A3へのイメージがそのままという感じで音味にも魅力を感じる。WEというよりRCA製品という感じでこれはこれでアリだと思う。
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