Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

トライアンフ T15テリアが来た!(13)

2016-02-14 15:32:30 | triumph t15
 昨夜は春雷。一夜明けて春一番が吹き荒れてます。

 写真に風は写らない。玄関での作業は大変です。まず昨夜降り込んだ雨をなんとかしなくては。あちこち拭いて廻るところから。

 燃料タンクにガソリン入れる前に燃料コック外してみたら、、、どっひゃー!

 タンクは灯油で洗浄済みだったのですが、、すごいことになってます。もう一度灯油入れて

 やっぱり結構なサビとガム。また漏れもある。。APで買ってあったOリングセット登場。ケース入りなのがいいです。

 燃料フィルター買ってなかったのでVespaからちょいと借りてきた。

 でも燃料コック周りからもれが結構あります。キャブレターが心許ないので燃料コックで確実にガソリンを止める必要があります。ストレイナーがちぎれてることもあり、新品と交換してもいいのですが、、。
 コンパウンドで擦り合わせしてしてみる。コンパウンド探したら以前買ったバルブ擦り合わせ用のがタコ棒と一緒に出てきた!今回また無駄な買い物してしまった。。

 グリグリすること5分位で均一に当たるようになりました。組んでみると漏れは止まっている。。うまくいったようです。
 春の嵐は一日吹き荒れました。夕方にようやく弱まってきたので日没までの時間でできることを行います。後輪を外して分解整備します。

 ブレーキドラムを外すと「oualcas」の文字が。検索しても出てきません。ギアが摩耗しているかはよくわかりませんが、汚れ落として

 速度の検出ユニットには「SMITHS」の文字が

 ベアリングは生きているようなのでグリスアップしてまた組みました。チェーンをかけてみる。

 ギアも正常にチェンジしているようです。ギアボックスにオイルを入れないと駆動できない。チェーンのテンションを調節するパーツが片方破損しています。

 深夜に仕事から帰宅してテリアを覗いたらやっぱりガソリンお漏らし状態です。コンパウンドが荒目だったのがマズった原因か?外してホースを接続して吹いてみると出口方向に空気が漏れる。
 もう一度分解してみます。こんどは中目と細目も用意して。グリスも塗って。。


 何回か確認して漏れは止まりました。ここまでたどり着くのに10回は分解しています(ホントなのです)
 真鍮と思われる材質は柔らかくてすぐに形が変わります。コンパウンドとグリグリ運動だけではバルブの傷(同心円状となる)はとれず、プランジャーのようにピストン運動を加えつつ擦り合わせを行ったのですが次第にテーパー方向に移動してしまい、中心の穴の位値がずれてきたりと色々と支障がでてきます。その度にバルブの形状をヤスリで修正していくのですがそろそろ限界近くなって新たなパーツを削り出す必要も出てしまいました。(コックの位置がロックできないのです)
 ライブスチームを触った経験はないのですが、マニアの方々は日々こんな作業をしているのでしょうね。ちょっと興味が出てきた。