京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

園城寺(三井寺)観音堂 ご本尊特別ご開帳

2020年04月13日 04時48分00秒 | 日記
 膳所城址を見学した後、園城寺に来ました。

西国三十三観音霊場の第十四番札所でもある園城寺は比叡山延暦寺とたもとを分けた智証大師円珍が独立し天台宗寺門派を開いた総本山です。





こちら観音堂のご本尊が、如意輪観音坐像(重文)で本来は秘仏で三十三年に一度のご開帳ですが新天皇の御即位を記念しての特別ご開帳です。



脇侍の愛染明王坐像(重文)、毘沙門天立像(ともに平安時代)もご開帳されています。

(写真は今回購入した絵葉書からです。)



今まで大阪河内長野市にある観心寺のご本尊如意輪観音坐像(国宝)が如意輪さんでは一番美しいと思っていましたが、こちらの如意輪さんも負けてはいない美しさで暫く見入ってしまいました。



1mもない至近距離で秘仏が拝めれるとは思ってもいなかったです。貴重なご縁を頂きました。





金堂へ向かう途中の茶店で名物"弁慶力餅"を頂きました。
美味しいお団子とほうじ茶を頂き、ほっこりとした気分を満喫しました。
水戸黄門に出ている八兵衛ですね!
門前名物は長年に渡り参拝者に愛されてきた歴史があり美味しい物が多いです。




近江八景のひとつ"三井の晩鐘"です。





俗に"音(ね)三井寺"、"姿の平等院"、"銘の神護寺 "と言われています。







金堂は国宝で豊臣秀吉の正室北政所の援助により再建された桃山時代を代表する建築です。

金堂横には閼伽井屋があり、天智天皇、天武天皇、持統天皇の産湯に使われたことから三井寺の通称で呼ばれています。







金堂でも"神羅乃神"の御朱印を授与して頂き、今日の最終目的地、明智光秀ゆかりの西教寺へと向かいます。













近江国一之宮 建部大社と膳所城址

2020年04月12日 08時25分00秒 | 日記
 石山寺の拝観の後、建部大社へと向かいます。





御祭神は本殿に日本武尊、相殿に天照皇大神、権殿に大己貴命(おおなむらのみこと)一般的には大国の主として馴染みのある神様です。



御由緒については、景行天皇の御代に神勅により日本武尊の妃が神崎郡建部の地に日本武尊の神霊を祀ったのが始まりとされています。
ここまで時代が遡ると神話の世界ですね。

昭和20年に発行された千円紙幣の図柄が日本武尊の肖像画と建部大社の社殿です。
(発行枚数が少なく、幻の紙幣とされています。)



その後、天武天皇が今から1300年ほど前に瀬田の地に遷宮し近江国の一之宮と定められたようです。







本殿の裏側には天然記念物の"菊花石"が鎮座されています。自然の力で見事な菊の花が咲いています。



もう一方には君が代にも詠われている"さざれ石"が鎮座されています。



境内からは"御神水"が湧き出ています。
平家の人質となっていた源頼朝が伊豆へ向かう途中に立ち寄られ、源氏の再興を祈願したと伝わります。
頼朝公の"出世水"とも呼ばれています。



最後に御朱印を授与して頂き、次に園城寺(三井寺)へと向かいました。
が、、、途中に膳所城址に立ち寄りました。(車だとフットワークが格段に良くなるので、つい予定外の所に寄ってしまいますね)










琵琶湖大橋の向こうに見えるのは"近江富士"と通称される三上山です。









石山寺 ご本尊さま御開帳

2020年04月11日 08時06分00秒 | 日記
 4月9日、このような社会情勢の中、出かけるのはどうか随分と悩みましたが
①行先が滋賀県
②「3つの密」の場所には立ち入らない
③車で移動
④昼食は車内で食べる
の要件を念頭に滋賀県に出かける事にしました。

まずは石山寺からです。




参道にはまだ桜が残っていますが風が吹く度に花びらが舞っていて"落花さかん"の状態です。
もみじの淡い緑の新芽が出てきて、新緑の美しさを予感させます。




写真のように石山寺は巨大な硅灰石(けいかいがん)の上に築かれており、寺名の「石山」の起こりともなっています。
この硅灰石自体、国の天然記念物に指定されています。

本堂、多宝塔はともに国宝建築物です。







重要文化財の宝筐院塔(手前)と紫式部供養塔。
紫式部は源氏物語の構想を石山寺で練ったと言われいます。
本堂には"源氏の間"が復元されています。



宝筐院塔と紫式部供養塔です。




いよいよ、本堂へ。




石山寺のご本尊は勅封秘仏で三十三年毎、及び天皇陛下御即位の翌年にのみ御開帳されます。

お厨子の開封式には勅使の方が立ち会われます。
ご本尊も国の重要文化財指定を受けている丈六の観音さまです。


脇侍には、向かって右側に執金剛神、左側には蔵王権現がお祀りされています。

裏堂には、ご本尊の胎内仏4躰を拝むことが出来ます。飛鳥時代から天平時代の如来立像、観音立像です。

また、石山寺の最初のご本尊は奈良時代に造立された塑像で、承暦2年(1078)の火災で崩壊したと伝わりますが、その断片も展示公開されています。

石山寺の鐘楼です。こちらも重文です。





御影堂で弘法大師空海がお祀りされています。こちらも重文です。





豊浄殿で春季の特別展「石山寺と紫式部」が行われていますが、新型コロナウィルス拡散防止対策の為に4月8日から閉鎖されており残念でした。

お寺の前の道路からは瀬田川が望めます。あらに上方には有名な"瀬田の唐橋"が掛かっています。


最後に御朱印を授与して頂き、次に武部大社へと向かいます。
















金戒光明寺・真如堂・宗忠神社の桜

2020年04月10日 09時00分00秒 | 日記
 平安神宮の後、京都の人たちからは"黒谷さん"と呼ばれいる金戒光明寺へと来ました。





今回は拝観していないので写真を中心に掲載します。







幕末期に松平容保率いる会津藩が本陣を置いたところだけに周囲は石垣に囲まれた要害の地で、まるで城郭のようです。

次に真如堂へと向かいます。




山門前には射干が自生しています。





正しくは真正極楽寺ですが、金戒光明寺と同様に通称名"真如堂"の方が一般的です。

広い境内には春は桜、初夏には紫陽花、秋は紅葉と四季の花々が咲き、僕の大好きなお寺のひとつです。

また、本堂前には向かって右側には菩提樹、左側には沙羅双樹(夏椿)がありお釈迦さまの世界を感じられるお寺です。





桜は見頃過ぎの感じでした。



次に、真如堂の西側の吉田山に鎮座させている宗忠神社です。







石段参道の両側にはソメイヨシノが満開でした。



さらに吉田山を西に向かうと大元宮があります。全国の神々がお祀りされています。







飲食業の方々に信仰の厚い山蔭神社です。


最後に吉田神社です。 
毎年、節分には500件もの露店が並びに、京都で最も賑わう神社です。







"京大正門前"のバス停から、先日記事にした妙心寺退蔵院へと向かいました。





妙心寺退蔵院の桜

2020年04月09日 10時52分00秒 | 日記
 この日の最後は妙心寺退蔵院です。
門の前には早くも山吹の花が咲いています。





こちら退蔵院には趣きの異なるふたつの庭園があります。







ひとつは狩野元信作庭の枯山水庭園です。
詳しくは駒札をご覧下さい。
この日はウィルス対策でしょうか全ての障子が開けられいて開放感の中、方丈から鑑賞しました。



もうひとつの庭園は"余香園"と呼ばれる昭和に作庭された庭園です。
"昭和の小堀遠州"と呼ばれる名作庭家・中根金作先生の作庭です。
島根県の足立美術館の庭園は外国人には人気の庭園です。

余香園の門を入ると枝ぶりの素晴らしい枝垂れ桜が迎えてくれます。







しだれ桜の左右には"陰の庭"と"陽の庭"が広がり、さらに庭の奥へと誘います。





四阿の横を通り、苑路を少し降ると素晴らしい景色が待っています。

奥に見える桜より遥か遠くから水が流れててきて手前の池泉へとつながっている感じがします。遠近法を巧に取り入た非常に奥行きを感じる庭園です。
護岸の石組み、沢飛び石にも安定感、力強さを感じます。

当時、中根先生は妙心寺北門近くにお住まいで、お孫さんの幼稚園の送迎に付き添い、退蔵院の前を毎日のように通られていたようです。
そこで退蔵院の先代のご住職が作庭を依頼し、実現したお話を以前に副住職の松山大耕さんからお聞きしました。