先日に園城寺の記事を載せましたが、見どころが多く書き残した部分も多かったです。
続編を掲載しますのでよろしくお願いします。
水路に見える船がびわ湖疏水船です。
乗客定員は12名でガイドさん1名と船長の計14名で春と秋に運行されています。
最初は琵琶湖疏水の大津側の取水地です。上に見える山が長等山で、その中腹に園城寺が伽藍を構えています。
大津閘門(こうもん)と呼ばれる琵琶湖と疏水との水位を調整する施設です。このエリアは京都市上下水道局が管理しており、行政区分も京都市の飛地になります。
大門の説明は駒札をご覧下さい。
(駒札は文化庁はじめ、地域の市町村の観光課、保護財団などが設置されていますが意外と(?)間違った箇所があり、それを見つけるのも楽しみのひとつです。、、悪趣味ですが、、、)
大門は家康が慶長6年(1452)に甲賀の常楽寺(湖南三山のひとつ)より移築、寄進した建物です。
江戸幕府の予算の半分は神社仏閣の再建費用に当てられていたと以前に聞いたことがあります。(調べていませんが、、、)
釈迦堂は室町時代初期の建築でご本尊は清涼寺式釈迦如来さまです。
微妙寺。三井寺五別所のひとつで、ご本尊は平安時代初期の重文十一面観音さまです。
観音堂横にある鐘楼です。誰でも撞く事が出来ます。
宗祖智証大師円珍の御廟です。全域を唐院と呼び、円珍が入唐した際に持ち帰った経典類を納めた事に由来します。
参道から一段高いところにあり付近には三重塔や経蔵などがあります。
最奥に大師堂があり、智証大師像ニ躯(国宝)と黄不動明尊立像(重文)がお祀りされています。
灌頂堂(かんじょうどう)
天台密教を伝授するお堂。
三重塔(室町時代初期)
慶長6年(1601)家康により奈良県比蘇寺から移築、寄進したものです。
桜の花は、開花して暫くはその中心が黄色ですが時間が経つと写真のように赤っぽいく変化して来ます。落花が近いサインですね。
経蔵です。他のお寺の経蔵の多くには発明された傅大士(ふだいし)像がお祀りされているところが多いですがこちらには居られないですね。
"弁慶引き摺り鐘(重文)"
奈良時代の鐘で、俵藤太秀郷が三上山の百足退治のお礼に竜宮から持ち帰ったと伝わる霊鐘です。
参道には桜、ミツバツツジ、石楠花、そして、かえでの新緑と楽しめます。
境内は広大な境内を有していて、また、寺宝を展示している文化財収蔵庫(有料)もあり半日掛けてゆっくりと拝観の出来る魅力あるお寺です。
休憩には名物"弁慶力餅"もあります。
また、勧学院など通常非公開文化財の特別公開もあり目が離せないお寺です。
残念ながらこの春はびわ湖疏水船の運行が中止となってしまいましたが、秋の紅葉の時期に疏水船とセットで訪れるのもいいプランだと思います。
早く、新型コロナウィルスが終息するのを願います。