長岳寺の次に天理市の大和盆地に鎮座される石上神社を参拝しました。
御祭神は布都御魂(ふつのみたまの)大神、布留御魂(ふるのみたまの)大神、布都斯魂(ふつしみたまの)大神の三柱です。
いづれも神武天皇東征の際に国土平定に武功を立てられた天剣の御霊です。
平安時代後期に永く院政を行なった白河天皇は、ことに石上神社を崇敬され現在の拝殿(国宝)は御所の神嘉殿を移築、寄進されたものです。
そして何よりこの神社を有名にしているのは国宝「七支刀」を所蔵されているからです。
この「七支刀」は日本書紀の神功皇后摂政52年に百済から献上された「七枝刀(ななつさやのたち)」と当たると考えられているようです。
2017年秋に開催された京都国立博物館「国宝」展にも出なかった逸品です。一度自分の目で見てみたいものです。
(社務所で伺いましたが公開の予定もないそうです。)
摂社の出雲建雄(いずもたけお)神社は、延喜式内社です。
拝殿は典型的な割拝殿で国宝指定されています。
摂社の天(てん)神社です。
また、境内には鶏が放し飼いにされていて静寂で緊張感のある境内に一服の清涼剤のように鳴き声を放っています。
最後に通常の御朱印と七支刀の特別御朱印を授与して頂き、次に安倍文殊院へ向かいます。