祇園祭は7月いっぱい行われる八坂神社のお祭です。
1日の「吉符入り」から始まり31日の「疫神社夏祓祭まで続きます。
7月10日に「神輿洗式」を終えた三基の神輿は7月17日「神幸祭(神輿渡御)」の行事を終え、四条寺町にある「四条御旅所」に鎮座されます。
普段はお土産店になっていますが、祇園祭の期間中は「御旅所」になり神輿三基が並びます。(八坂神社の物件です。)
中御座の神輿です。
祭神は素戔嗚尊
三若神輿会が担当されています。綾戸國中神社の久世稚児が神輿を先導します。
神輿の特徴として屋根は六角形、その上には鳳凰が乗ります。
法被には三角の鱗紋があしらわれています。
東御座の神輿です。
祭神は櫛稲田姫生命
明治より四若神輿会が担当されています。
唯一、子ども神輿があります。
神輿の飾りである瓔珞の大きさと重さは三基中、随一です。
屋根は四角形で神輿の頂きには宝珠を頂きます。
法被には引両紋に「若」の文字が入っています?
西御座
祭神は八柱御子神
昭和22年頃から錦神輿会がご奉仕されています。
"京都の台所"と称される錦市場青年部が中心となり活動されています。
三基の神輿の中で最も大きく、重さは約2tもあります。
屋根は八角形、屋根の上には激怒が載っています。
法被は「錦」の一文字です。
四条御旅所の西側には「冠者殿社(かんじゃでんしゃ)がお祀りされています。
八坂神社の境外末社で、荒々しいはたらきをされる荒魂で、元は大政所御旅所に鎮座されていましたが豊臣秀吉の命で現在地に移されています。
毎年10月20日の祭で通称「誓文払い」の日には多くの商売人や参拝者で賑わいます。
昔の商人は商売が出来る事に感謝し、利益を得ることに対する償いの精神を持っていました。
一年で得た利益を大安売りでお客様に還元する商道徳を守って商売をされていました。
この「誓文払い」の精神を神様の清き心の戴きとして信仰されて来た歴史があります。