京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

「四条御旅所」の三基の神輿

2022年07月22日 05時59分00秒 | 日記
 祇園祭は7月いっぱい行われる八坂神社のお祭です。
1日の「吉符入り」から始まり31日の「疫神社夏祓祭まで続きます。

7月10日に「神輿洗式」を終えた三基の神輿は7月17日「神幸祭(神輿渡御)」の行事を終え、四条寺町にある「四条御旅所」に鎮座されます。







普段はお土産店になっていますが、祇園祭の期間中は「御旅所」になり神輿三基が並びます。(八坂神社の物件です。)



中御座の神輿です。

祭神は素戔嗚尊

三若神輿会が担当されています。綾戸國中神社の久世稚児が神輿を先導します。
神輿の特徴として屋根は六角形、その上には鳳凰が乗ります。
法被には三角の鱗紋があしらわれています。



東御座の神輿です。

祭神は櫛稲田姫生命

明治より四若神輿会が担当されています。
唯一、子ども神輿があります。

神輿の飾りである瓔珞の大きさと重さは三基中、随一です。
屋根は四角形で神輿の頂きには宝珠を頂きます。
法被には引両紋に「若」の文字が入っています?



西御座

祭神は八柱御子神

昭和22年頃から錦神輿会がご奉仕されています。

"京都の台所"と称される錦市場青年部が中心となり活動されています。

三基の神輿の中で最も大きく、重さは約2tもあります。

屋根は八角形、屋根の上には激怒が載っています。
法被は「錦」の一文字です。







四条御旅所の西側には「冠者殿社(かんじゃでんしゃ)がお祀りされています。

八坂神社の境外末社で、荒々しいはたらきをされる荒魂で、元は大政所御旅所に鎮座されていましたが豊臣秀吉の命で現在地に移されています。

毎年10月20日の祭で通称「誓文払い」の日には多くの商売人や参拝者で賑わいます。

昔の商人は商売が出来る事に感謝し、利益を得ることに対する償いの精神を持っていました。
一年で得た利益を大安売りでお客様に還元する商道徳を守って商売をされていました。

この「誓文払い」の精神を神様の清き心の戴きとして信仰されて来た歴史があります。



祇園祭2022後祭 山鉾建て

2022年07月22日 05時58分00秒 | 日記
 7月19日は、昼から"まいまい京都"のツアーがあります。

集合時間は11時30分ですが10時過ぎに烏丸に着き、後祭の山建てを見学しました。







大船鉾の鉾建てです。

突然に警報が発令される程のゲリラ豪雨になりましたが、ブルーシートの中では予定通り鉾建ての準備が進められていました。

大船鉾は2014年に150年もの時を経て復興された鉾です。

神功皇后が戦に勝った凱旋時の船を表しています。

後祭の巡行では殿(しんがり)を務めます(くじ取らず)。

それにしても美しい「縄がらみ」です。
素晴らしい伝統技術です!







南観音山です。

何度か会所にお邪魔した事のある山で、コロナ前には曳き初めにも参加させて頂きました。
加山又造画伯が多くの作品を奉納されています。





北観音山です。

南観音山を上り蛸薬師通を越えたところに会所があります。

楊柳観音像と韋駄天立像を御神体に祀る曳き山です。

こちらもブルーシートの下で予定通り山建てが行われています。
明日20日には曳き初めが15時より行われます。









鷹山です。

今年の祇園祭山鉾巡行の"めだま"的存在です。

応仁・文明の乱以前から巡行に参加していた由緒ある山でしたが文政9年(1926)の巡行時に大雨に遭い懸装品の多くを汚損してしまい、また、元治元年(1864)の大火で山車(だし)や懸装品を失い以降は巡行に参加しない「休み山」となっていました。

近年、再興の機運が盛り上がり実に196年振りに巡行に復帰されます。
町衆の執念、心意気を感じます。

山建ての部材や木材も新しく、今年から新たな歴史を刻んで行かれる事でしょう。

こちらの会所で販売・授与される粽は他の会所で販売・授与される厄除け粽とは違い食べられる粽です。

1708年創業の老舗「伊勢源六たちばなや」が老舗の技で作られています。
3本入りで千円で7月21日〜23日の各日100個限定です。

巡行での鷹山の"勇姿"を見るのが楽しみです。

大雨の中、次に「炭屋旅館」へ向かいます。