京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

「炭屋旅館」憧れの名旅館

2022年07月21日 08時57分00秒 | 日記
さ 7月19日は"まいまい京都"のツアー「一度は泊まりたい憧れの名旅館 女将がもてなす祇園祭の老舗宿〜夏の懐石料理、玉兎庵でのお茶席、「茶の湯の宿を特別に拝見」に参加しました。





場所は麩屋町三条下ルにあり、京都一の旅館と評される「炭屋旅館」の並びです。

前回にも同じツアーがありましたが、仕事の都合で参加出来ず、今回は優先的に当選させてもらえる"えこひいき券"を使用しました。

午前中は祇園祭後祭の山鉾建てを土砂降りの中で見学し、炭屋さんに到着した時にはズボンと靴の中は"洪水"状態でした。
(京都市内で観測史上最高の88mmの豪雨でした。)

玄関でタオルをお借りし、失礼ながら裸足で客室に入りました。

女将さんが新品の靴下を持参して下さり足元もスッキリし、炭屋さん自慢の懐石料理を頂きました。



この日の献立表です。















先付、煮物椀、向付、八寸、凌ぎ

先付には梶(かじ)の葉がのり葉を取るまでどんな料理かを楽しむ工夫です。
日本庭園もしかりですが、先を見せない工夫が日本人特有の美徳のひとつですね。

祇園祭の時期に相応しい鱧の椀物、鱧には葛が打たれているので鱧の旨味がきちんと閉じ込められています。
お出汁と一緒に頂くと至福のひと椀です。

八寸も季節感溢れる内容です。
「蘇民将来子孫也」の護符が添えられています。
粽の中には鱧寿司が入っています。 

















凌ぎ、焼物、蓋物です。

賀茂茄子の素揚げは熱々で供され鰹節と一緒に頂くと賀茂茄子の旨味が良くわかります。
醤油が出されて無く素材の味を堪能して欲しいとの料理長の願いが伝わる一品です。

スズキとマナガツオの朴葉焼焼

朴葉の香が魚に移り美味しい焼物です。
部屋まで七輪に載せて運ばれて来ます。

新蓮根餅と白芋茎(しろずいき)が具材に入っていて、吉野葛の餡と生姜がアクセントになっています。

冷たい物ばかり口にする季節ですが暖かい生姜は身体を温める効果があります。

















炊合わせ、酢の物、ご飯です。

炊合わせは鰻以外は京都の"おばんざい"です。
ここにも手を抜かない料理人の姿勢を感じます。

ご飯は土鍋で炊かれ、そのまま部屋へと運ばれて来ます。
料理長が厳選した近江米が使われ、米の一粒一粒が立っています。
ご飯だけでも十二分に美味しく、おかわりをお願いしました。
二杯目には"お焦げ"が入っていて香ばしくバリっとした食感も楽しめました。

"まぐろ胡麻和"は初めて頂きましたが、良く合っていて"ご飯のおとも"にぴったりです。

ちりめん山椒は僕の大好物で自宅には常に備わっているくらいです。
山椒特有の香り、辛さが美味しいです。





最高の水物です。

初物の白桃です。
初物を食べると寿命が伸びると昔から言われていますが、、、

美味しい懐石料理に満足し、次にお茶席体験と館内ツアーの二班にわかれての見学です。