京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

白河院庭園と武田五一設計数寄屋建築でのランチ①

2022年06月02日 08時30分00秒 | 日記
 白河院はもとは藤原良房の別荘で、北家藤原氏により代々受け継がれてきた場所です。





藤原師実の時に白河天皇に献上され、承保ニ年(1075)天皇の御願寺としてこの地に法勝寺が建立されました。

その他にも天皇をはじめ、皇族や女院が五つの寺院を建立し「六勝寺」と総称されました。

中でも最初に建立され、最大規模を誇ったのが法勝寺です。





上京区にある京都市平安京創生館にある法勝寺の復元模型です。

多くのお堂が建ち並び、中でも八角九重塔は高さ80mを誇ったと言われています。

2010年に京都市が行なった発掘調査で規模や塔の形式がわかりつつあります。

しかし、戦後は進駐軍に接収され塔の基壇や基礎部分がかなり破壊されていて大きな成果は無かったようです。



発掘調査で複数の瓦が発掘されていますが、塔の規模に比べて少なく、屋根は檜皮葺きだったのではないかと推定されています。







岡崎動物園に残る八角九重塔の花崗岩製の切石の一部で、この切石を合わせると135°に加工されている事から、塔の八角形基壇に使われいた可能性が大きいです。
(岡崎動物園内にある切石の説明板です。)

八角九重塔は現在の岡崎動物園の観覧車辺りに建っていたと、また、金堂は"権太郎"さんの東側にある石垣の上にある駐車場辺りと推定されています。

白河院は大正8年に呉服商下村忠兵衛が建てた京都市指定名勝です。

また、建物は「関西近代建築の父」と称される武田五一設計による数寄屋造です。

庭園は七代目小川治兵衛による池泉回遊式庭園です。













長くなるので建物は次編に書きたいと思います。