
2007年12月28日に唐津市の現職総務部長が逮捕される事件が市役所と市民に衝撃が走ったのを鮮明に覚えています。あれから、4年がすぎました。
事件の内容は、唐津市がGIS九州に発注した固定資産評価システムの入札で680万円の賄賂を元総務部長が受け取って業者に便宜を図ったという事件でした。
総務部長は、固定資産課税のためにデジタルの航空写真で撮影するところを「フイルム撮影」に変更させ、それを台帳化するための事業にも入札方式に違反しGIS九州に落札させるという行為に及びました。
しかし、唐津市は、このことによって「損害は一切発生していない」と主張したのです。
これに不服を抱いた山口勝弘さん(北波多在住)は、入札の公正や手続き、それにもとづく納品が適正に行われていないなど1億3500万円の損害賠償を求め裁判をおこしました。
佐賀地裁、福岡高裁は損害を認め、544万円が3月補正予算に雑収入として入金されることになりました。
ここに、唐津市政の甘さがあります。
唐津市が、汚職行為で「損害が発生している」という立場に立てばもっと受け取る損害額は多かったはずです。
昨年12月水道料金の徴収においては口径誤りを承知しながら放置していた事件がありましたが、当時の担当課長が減給処分。当時の部長は退職していたため、自主的に給与の半額を返納。市長、副市長の減給給処分などをしました。
しかし、民法上の請求期間2年間だけでも176万円の損害額について市は認定しているのに「うやむや」な態度です。
3月議会では、「市民の感覚の市政」を求めていきます。
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