昨日は、全国で最初に原発の再稼働されるのではとされている「川内原発の再稼働を考えるシンポジウム」に参加してきました。
強行スケジュールでしたが、とても参考になる集会でした。
会場は、多くの参加者が詰めかけ、パイプいすなどを出しても足りず「立ち見」もでるほどでした。
避難生活をされている方は、今でも13万以上が仮設住宅で避難生活を余儀なくされていることを紹介し、いま住民は「戻るのか、戻らないのか」「戻れるのか、戻れないのか」「生活再建の見通しはあるのか」「元通りの生活に戻れるのか」と自問自答しているといいます。
そいのなかで、7割に近い人が「戻らない」と役場の聞き取り調査に答えているそうです。
その人は、「戻るのも、戻らないのも」その人の自由意思を尊重すべきではと結ばれました。
鹿児島の開業医は、社会福祉施設から菓子折を持ってきて「何かあったらよろしくお願いします」と頼まれたことを紹介しました。
その人は、お願いに来るんだったら「九電からでは」と思ったそうです。
施設の避難計画は、施設の責任で避難計画をつくらなければならなくなっているため、どこの施設でも避難先などの計画策定に苦労しています。
国策で再稼働させるのであれば、避難計画も国の責任で策定すべきことです。
それを関係自治体や施設に「丸投げし」再稼働なんてもっての外です。
こんな無責任な再稼働が進められるなんて、国や電力会社、知事や市長、議会は「原発事故は起きない」といまでも思っているのでしょうか。
再稼働するためには、住民がうるさいので「形だけの避難計画」をつくって帳面消ししようとするのでしょうか。
国民の人格権は電力会社の利益よりも優先することの判断を示したのが福井地裁の判決でした。