鏡山(5億円)と虹ノ松原周辺(10億円)を「核燃料サイクル交付金を使って整備しようとする計画がこのほど鏡の古代の森会館で住民への説明会が開かれました。
佐賀県くらし環境本部 有明海再生・自然環境課の職員が説明しました。
説明では、鏡山や虹ノ松原の周辺の展望や環境を良くするために雑木の伐採や西展望台に9800万円をかけ、大駐車場から展望台までバリアフリーで車椅子でも行ける計画などです。
しかし、鏡山頂上に住む住民が要望している「安全な水の確保」は計画に入っていません。
虹ノ松原再生事業でも、車道には、歩道や自転車道路が設置されておらず「安心して歩けない」「高校生の通学自転車が心配」とその設置を求める声がありますが、「対象外」と地元の要望は聞き入れられていません。
住民の要望に「そっぽ」を向きながら、観光整備をするのは「地域との共生」の行政のあり方ではありません。
MOX燃料の使用済み核燃料は核分裂などの危険度が強く(放射性の毒性が強い)、青森県六ヶ所村の再処理工場ではガラスと混ぜあわせ50年間冷やして地層処分することを目指していますが、その本格操業が18回にわたり延期されて、10月の完成予定が2年間延長され、4000億円の追加予算が必要と報道されています。
本格操業を困難にしている原因は、使用済み核燃料を閉じこめる「ガラス固体」をつくる工程です
2年間処理が出来ないということは、使用済み核燃料が半永久的に玄海町にとどまり、最終処分場になる可能性もでてきます。
安全に対して大きな不安を押さえるために、「交付金」というあめ玉をしゃぶらせて子どもを黙らせる大人のやり方に似ています。
鏡山は県が虹の松原は国が管理しているもので、本来国と県の財源ですべきことです。ことさらに「 核燃料サイクル交付金」が強調され、「鏡山周辺や虹の松原を整備するのに15億円も使っている!」といわんばかりです。
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