BP統計最新版によると、2021年の世界の国・地域の製油所の原油処理能力は、7922万9千BDで前年比4.8%増とこれまでの減少傾向から一転して増加している。
世界の製油所の原油処理能力は近年、脱炭素の流れで減少傾向が続いており、2020年には新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が抑制される中で石油需要が低迷。原油処理能力の減少にさらに拍車がかかっていた。
ところがウィズコロナ経済の進展で石油需要が回復。2021年後半には油ガス田の投資不足で天然ガス価格が上昇し、さらに欧州では風況が悪く風力発電が低迷。一時的なエネルギー不足を補うために石油需要が増加した。
なお、今回の統計には反映されていないものの、2022年2月にはロシアのウクライナ侵攻で天然ガスを中心にエネルギー需給が混乱しており、2022年の製油所原油処理能力も増加する可能性がある。
石油通信社
世界の製油所の原油処理能力は近年、脱炭素の流れで減少傾向が続いており、2020年には新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が抑制される中で石油需要が低迷。原油処理能力の減少にさらに拍車がかかっていた。
ところがウィズコロナ経済の進展で石油需要が回復。2021年後半には油ガス田の投資不足で天然ガス価格が上昇し、さらに欧州では風況が悪く風力発電が低迷。一時的なエネルギー不足を補うために石油需要が増加した。
なお、今回の統計には反映されていないものの、2022年2月にはロシアのウクライナ侵攻で天然ガスを中心にエネルギー需給が混乱しており、2022年の製油所原油処理能力も増加する可能性がある。
石油通信社