10月05日(土)
大石橋からのルートは祝瓶山経由と直登ルートがある。
どちらも長いルート。直登ルートで、角楢小屋で今日は終わり。(一日では無理)
まずは大石橋。吊橋だが足元は三分の一程の幅の木板があるだけ。
それも片方に偏っていて、片方の吊り線に手が届かない。この先の吊橋ここが渡れなければ無理
と警告しているような感じ。
次の吊り橋には往生する。とっかかりの支持支線が荷物にひっかかり、落っこちたらけがは必定。
何とか丸太に乗れた時にはほっと一息。バランスを取りつつ、川床を眺めて渡るのはかなりのスリル。
小屋に到着する前に、今朝こられた地元の山菜採りの方、あまり収穫がなかったようで降りてきた。
角楢小屋は本当にこじんまりとした建物。大勢では泊まれないが、雰囲気のある小屋。
ガイドさんとお客さん一人、登ってきて、林の鑑賞に来たとのこと。
確かに、ここは広葉樹の森で、杉林の人口燐を見慣れた身としては、素晴らしい景観。
そんな楽しみ方もあるのかと感心。
ちびりちびりと酒を飲んでいると、前述のお二人戻ってきて、昼食。おにぎり一個ご馳走になる。
この小屋は栃木の「朝日を愛する会」のメンバーが建てたもので、毎年訪れているそう。
朝方は日もあったが、段々雲が濃くなって、今にも振りそう。昨日の豆を治療し明日二備える。
夜には飲みすぎで胃が痛くなる。反省。(一升も買うんじゃなかった)
10月06日(日)
夜は星空が綺麗。二つの丸太吊橋は楽に行けたが、両方共スリル満点。
吊り橋を過ぎると、急坂。単独の登山者、軽快に登っていった。今日大石橋から登ってきたのだろう。
こちらは、気温も高くへろへろ。「蛇引の清水」で水2リットル補給。
大玉山からの道との合流点まで長いこと。大朝日岳方面は霧がかかってよく見えない。
平岩山山頂で、ペースと天候考慮し、ビバーク決定。(テント張れるスペースあり)
次第に霧が濃くなり風も強くなる。夜中は完全に濃霧の中。
10月07日(月)
テント撤収していると、昨日追い越していった人降りてきた。
小屋に到着しなかったので小屋の主人とも心配していた。
わびをいい、大朝日岳へアタック。風もあり涼しいので快調。
途中ツアーらしき大人数と遭遇。祝瓶山経由で下山するとのこと。
私のペースでは無理。
岩場・急坂もあり結構きついが案外早く山頂到着。
遠くの山も案内板で確認。雲で見えない部分もあるが満足。
小屋に降りて管理人に報告。今日も登山道整備のヘリコプターがくるとのことで早々に先へ進む。
竜門小屋は、水も惹かれ、快適。
予定では明日日暮沢小屋まで行くつもりだったが、登山道崩落の為大鳥池ルートに変更。
狐穴小屋まで行けば明日は楽なのだが。
単独女性、紅葉を堪能しつつ通過。今日は大朝日小屋までか。
下着洗い、体も拭う。
3時すぎ、荷物を置いて以東岳までピストンされた3人組戻ってくる。
炊事用のガス欠で、余裕があったのでボンベ進呈。
夜中風強し。
10月08日(火)
霧・風が強いが食料に不安があるので、大鳥小屋目指す。
何も見えず、風に翻弄されるが涼しい分バテはない。
以東小屋は側壁が飛ばされていたが、登山道整備の方の荷物が置かれていた。
条件の悪いところで頭が下がります。
大鳥池への直登ルートは、土がえぐられた急坂の連続。3人ほどで測量していた。
来年は大分楽に登れるのかも。
大鳥小屋は、大規模な小屋。9月末まで釣り客も大勢おとずれるよう。
今日も私一人。星空が綺麗。
10月09日(水)
ここのルートは水場が豊富。七曲の道には、警告文が掲示。
ストレートに下ると、道を壊すので、道なりに下ることを支持。確かに
この土質では、雨でえぐれて登山道自体が崩落する危険がある。
皆さんも余裕を持って登山道を歩いてください。
泡滝ダムから大鳥登山口まで歩くのは長い。途中では雨まで降ってくる。
舗装された道を延々と歩くと爪先が痛くなってきた。途中安産祈願の祠ありパチリ。
何とかバス停まで到着。旅館(朝日屋)・商店・公園(食堂・キャンプ場)がある。
早速酒購入。川べりで足を乾かし、飲食。
バスで鶴岡駅へ行き、新潟経由で帰宅。
途中大風で遅延もあったが何とか帰宅。
今回ものんべんだらりの山行き。飲み過ぎには注意。