森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

一人で行こう💛平泉その5☆中尊寺の2

2024-06-18 10:03:05 | お出掛け日記

本当に、こんな坂道、トンデモナイ事だよと思いつつ、中尊寺に至る道を登っていた。

なんたって登ったら下らなくちゃいけないわけで・・・。
まあ、それはその時考えようと、またもケセラセラの私。

 

と、その時、私の真横から

「遅い!!」と怒鳴るような声が聞こえてきた。

横を見ると、中年のちょっと迫力があるようなご婦人が、上から降りてくる人に怒鳴っていたのだった。

それこそトンデモナイ事だよ。

 

あんまりにも私の真横だったものだから、時々「妖怪おせっかいオババ」に憑りつかれている私は、思わずそのご婦人に

「下りよ。足の弱っている人には下りの方が辛いのよ。待っていてあげてね。」と優しくのたまう。

そのご婦人は、唐突な上にいる人の援護射撃に、思わず素直になり「はい」と小さな声で言ったのだった。

 

登っていくと、そこにはさらに年配のご婦人、つまりおばあさんが、下りの為の足を1歩踏み出すのを躊躇って、プルプル震えていた。

ああ、あの下にいる人は、今まで足に故障なんかを抱えたことがない幸いな人だったんだなと、私は思った。一度でも膝が故障し苦労したことがある人だったら、下から「遅い!!」などと怒鳴ることなどはなくて、真横について手を差し伸べながら降りてくるに違いないからだ。

または娘と母の普段の生活さえもが垣間見えるってもんだ。

 

だけど私はこうも思う。

それでもあの人は優しい人だなと。

なぜなら、この場所に老いた母を連れて来てあげているのだから。

 

💛      ☆      💛      ☆       💛       ☆        💛

一人で行こう💛平泉その4★中尊寺」の続きです。

そう言えば、中尊寺と言ったら「金色堂」だと思いますが、その感想などをスルーしそうになっていました。

  金色堂の中は撮影禁止なわけですが、ネットで検索したら、けっこう画像が出てきますね。
それを持ってくるのも嫌なので、このブログ内では地味な色合いの中尊寺ですが、私はその内部の金ピカキラキラド派手な金色堂に、意外と心惹かれるものがありました。

本当にデザインもそうですが、ド派手なつくりだと思いました。と、このような書き方だと、見えない誰かに叱られそう・・・・。
つまり柱にしても台座にしても、その一つ一つのデザインにすべて力が入っていると感じました。そしてこれを作った方の強気の心意気のようなものも感じたのでした。

これを作った方と言うのは、藤原清衡。

そしてこの金色堂に彼は息子たちと共に眠っています。

 

金色堂を後にして、「経蔵」の前を通り・・・・↓

 

 

「旧覆堂」の前を通って行きました。昔、金色堂を覆っていたものです。

その手前にいた芭蕉さん。

芭蕉の句に惹かれて、この平泉に来たというのに、芭蕉さんを見つけても
「わーい、わーい」とはならない私。

その前を通り過ぎて・・・・・

 

 

トップ画像の「大長寿院」に来ました。

しかし日本人、なぜ石を積む ?

 

しかしやっぱり新緑の季節は美しいですね。

美しい~。

この誰もいない門のところを撮るのに、少々努力しました。
団体客が結構いましたから。

だけどなんか満足した !   (笑)

 

その後、「讃衡蔵」に行き、中にいる仏像や展示物を見ました。

受付の人に先日まで「東京国立博物館」に貸し出していたのは、ここにあるものですかと聞いてみたかったのに、聞かなかった・・・・・・。
なんか私らしくない・・・・・・・。

はっきり言って、疲れていたのだと思います。

中に入れば、何か説明が書いてあるかと思ったけれど、何も書いてありませんでした。(つい先日まで、トーハクで「中尊寺展」をやっていたのですよ。)

過ぎた時間の事は、意味がないことなのかもしれません。

ふと、でもあれはここにあっても良いのではないかと思いました。

そのふと思ったものを載せておきますね。(東京国立博物館にあったものです。)

 

 

 

自販機も趣深い^^

さあ、下りようということになりましたが、来た時とは違う道を見つけました。

距離的には長くなってしまうのだなと感じましたが、坂が緩やかで、私はその道を選んで帰ってきました。

その時、頭の中で、入り口にタクシー手配所みたいなのがあったよねなどと考えていました。

咳も出ず、神経痛も痛くない。でも気力がね・・・・・。

 

意外と長い帰り道。

やっと降りて来て、「ああ、そうか、これが俗に弁慶のお墓と言われているところね。」と参ってきました。

 

その時、その弁慶のお墓のちょっと近くに止まっているタクシーが気になりました。

送迎、または観光でまわっている人を待っているのかなと思っていましたが、ふとよく見ると、「タクシー乗り場」と言うところに止まっていたタクシーだったのです。

わぁ、ラッキーと思いました。

私はちょっと早歩きでタクシーに近づき、

「一か所だけ周って貰って(ちゃんと場所は言いました。)、それから駅に行きたいのですが。」と言うと、運転手さんが

「えー!?」と言いました。

えっ、いやなの?

「あっ、大丈夫だよ。でも雨なので滑って転ばないでね。」と言われて、私はそのタクシーに乗り込み、次の場所にGO.。

 

と言うわけで、続きます。

 

ええ !?

まだ続くのかって思った ?

^^


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