7月13日、「キングダム」のシリーズの初めからご一緒しているお友達と見てまいりました。
いわゆるそのお友達は、「キングダム」仲間^^。
この作品、どこかで「最終章」とか言われていませんでしたっけ。
見終わって、真っ先に思った事は、「ダメだよう。ここで終わっちゃぁ。もう映画会社に電話しよう、みんなで。」みたいなバカみたいな事でした。
そのバカみたいなことを友達に言うと、凄く共鳴してもらえました。さすがお仲間。
でも冷静になって考えてみれば、ドラマでもいつも引っかかっちゃうのだけれど、「最終章」は「最終回」じゃなくて、その一回前ですものね。
これもここじゃあ終わらないに違いない。
いや、そうじゃなくちゃ、ダメヨ~。
確かにうまくお話を作ってると思いました。
だけどこれは、信をはじめ若き王エイ政、その仲間たち、またまだ何者にもなっていない若き軍師の卵たちの物語でしょう。
その視点で見たら、やっぱり私には物足りないと感じてしまうのです。
ただこの先も続きがあるのだとしたら、この回はこの回で、重厚な戦いや王騎の悲しい想いなど、そして最後の若き人々の言葉が心に響き、かなりの満足度の高いものになりました。
「キングダム」の松橋プロジューサーの弁によると
『 気になる今後のシリーズ継続については「わたしは常にやりたいと言っているし、まだまだ続けていきたいと思っています。とはいえ、わたしが決められることではないですし、今回の結果次第というところもあります。第1作のころに比べると出演者がみな大スターになってしまっているのでキャスティングやスケジュール調整、資金面といったこと、次はどのエピソードをやるのかという問題もある」と慎重ながら意欲を見せていた。』←山崎賢人の『キングダム』主人公と重なる人望の厚さ 松橋Pが明かす (msn.com)
ただ、私、この次はやはり様子を見ての決定になるわけで、ここで終わっても良いようなうまい作り方はしているなと、思ってしまいました。
【以下はネタバレしています。】
初回作品の時、信と漂は離れたところから、草原を渡っていく天下の大将軍王騎の馬上の姿を見て、大将軍への夢を更に膨らませました。
それは今回、既に命は尽きようとしていた王騎でしたが、その同じ馬上の上で馬を走らせる信に向かって、目をつむりそして開けて周りを見よと言うのです。それが大将軍の見る風景なのだと。
確かに大将軍の道のりははるかに遠くだと思います。
だけど大将軍の馬に乗り、そして彼の見る風景を見た。
王騎とホウケンの戦いも良かったと思いますが、私的にはこちらの方が心に残ったような気がします。
そして王騎を失って、うなだれる仲間たちに、
「顔上げ胸を張れ。我らは勝った。都を守った。」と檄を飛ばす信は、本当にかっこ良かったですね。
李牧側から見れば、王騎を滅することが、一つの目標であったわけで、まったく負けてはいないわけです。
だけれど、視点を変えて、ちゃんと「勝った。」と言い切ってしまうところが、凄く大事なことなのだと、思わず頷いてしまいました。
要は、いつだって「負けない」ということが大事なことですよね。
ほんの少しだけ、ちょっとなと思った事を言うと、新木優子さんの衣装は、二の腕を隠すようなものであってほしかったです。「強い」と言われても言葉だけで、何となく説得力が薄かったような気がします。
楊端和は凄く強く見えます。あのお面に効果があると思います。きょうかいも実際に強いシーンを多数見ているし、あのリズムを唱えたら、彼女の最強感は半端ないじゃないですか。
舞うように戦うみたいな、何かが欲しかったような気がしました。
あとやっぱり続編が無かったら生きてこないなと思ったキャラは、李牧でしょうか。
軽いがゆえに何を考えているか分からない恐怖というものが、そこにはあったのかも知れませんが、ちょっと私には伝わってこなかったです。
たぶん彼はリアルが、それなんじゃないかな。軽い感じだけれど、俳優としての大物感がする人なのではないかと思うのです。
でもこの作品では、もうちょっと違う人の方が良かったような気がしてしまいました。
と言いましても、友人などは、小栗旬も良いわぁと言っていましたので、一概には言えないことです。
(私もですね、この役なんかは、この前までハリーポッターなどをやっていた方にやって貰いないななどと思ってしまったので、やっぱり好きな人には弱いものです(笑))
あと、尾到のシーンは泣けました。
また昌文君が、王騎が王に共に中華の為に闘いましょうと言った言葉を思い出し、「バカが」と言ったシーンにも。
「これから」というものに、老いも若きも関係がないということですよね。