森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

二つの弁護士ドラマ

2016-06-20 01:41:28 | テレビ・ラジオ

新しいドラマが始まって各放送局のラインナップが決まると、いつも思うのは企画会議にお互いにスパイを紛れこませているのだろうかと言うくだらない妄想。なぜならやたらと刑事ものが並ぶ時や医療ばっかりだったりすることがあるからです。今回も婚活の物語と弁護士物が二つ被りました。まあ、それだけでスパイがとは思いませんが^^

 

二つの弁護士の物語も、ひとつは企業法務専門でもう一つはタイトルにもなっている刑事事件専門の弁護士の物語でした。

 

竹野内豊と松雪泰子主演の「グッドパートナー無敵の弁護士」は、なんだかんだと言ってもホームドラマ。

いったん家庭に入ったキャリアある女性の社会復帰の問題などが、静かに練りこまれていて好感が持てました。

仕事の最中でも離婚した夫婦が「パパ」「ママ」と呼び合ってしまうなんてあり得ない事なんだけれど、この美男美女だと何でも許せちゃう。

離婚して距離を置きながらも同じ事務所で、難解な事案を共に戦うことによって、咲坂健人は学んでいったのだと思います。

「パパは私が復帰すると言った時に、『弁護士もやって良いよ。』って言ったのよ。『も』って。」

この言葉の何が悪いのか、私の年代より上の人の男性の中には、まったく意味の分からない人もたくさんいるんじゃないかと私は思いました。

そして「グッドパートナー」と言うタイトルには、いい仕事のパートナーと言う意味じゃないのだと思ったのです。

ふたりは遠回りして、子供にとっても一番の幸せな選択を取りました。微笑ましい展開でしたよね。

そんなホームドラマを伏線にしながら、扱っていた事案はかなり難しく思われ(見ている側は素人ですから)、それをどのように打開していくのかも見どころで引きこまれつつ、かなりお気楽に見る事が出来、肩の凝らないドラマだったと思います。

 

 「99.9-刑事専門弁護士‐」は視聴率的に見たらダントツトップだった番組かも知れませんね。

嵐の松本潤は、嵐と言うグループの中で一番先に知ったメンバーで本当に美しい人だなと思っています。その松本潤が演じる深山は父親が冤罪で獄中死、そして母親にも置き去りにされると言う過去を持っています。だけどいつも笑っていて怒る事がないー。

それはそうしなければ生きて来ることが出来なかった何かが彼の根底にあったからだと思うのです。もちろんそんなエピソードは何も描かれてはいないのですが、そう深山の過去から推理するしか、彼の他者との接し方に普通とは違う奇妙な違和感を感じる事の理由が見つからないのです。

美しい顔に騙されてしまいそうですが、深山は「世界一難しい恋」の鮫島零士張りに変な人だと私は思います。

その変な人の深山と班目法律事務所の面々との楽しい推理劇は、日曜日の夜にピッタリのお気楽な楽しいものだったと思います。徐々に深山の過去が明らかになっていく設定も良かったですね。

だけど、私的にはですね、深山が犯人と疑われた時に、弁護を依頼したパラリーガルの明石達也に一言だけでも「ありがとう」って言って貰いたかったなあ。もちろん事務所の全員に言うべきなんだろうけれど。すこぶる彼の欠落感のようなものを感じた回でもあったのでした。

その最終回。彼はそのニタニタした笑いを止めて真顔になりました。

「何度も繰り返してきた。」

(このドラマの中では)検察は真実の追及などではなく、自分たちの描いたストーリーを貫く為に、つまり裁判に勝つために何でもしてくると言ったのだと思います。見つけたアリバイなど覆されてしまう・・・・・。

それゆえに日本での刑事事件の有罪率は99.9%。それは日本の警察が優秀であると言うことにも繋がるとは思うのですが、告訴された後に、0.1%の真実にたどり着くのは至難の業と言うことなのでしょう。ゆえに冤罪はなくならない。

恐ろしい事だと思います。

裁判の時の深山の訴えは心に響きました。詳しい内容はちゃんと書けそうもないので、きちんと書くドラマブロガー様にお任せしたいと思います。

とにかく楽しいドラマでした。

また続編もやってもらいたいし、映画化希望かも。

あっ、おやじギャグは、ヒューと寒い風が吹いていましたがあれは好きでした。

「謎は、すべって解けた。」

なんたって彼は二代目金田一少年ですものね。

あともう一つ。

髪の多い人・・・・丸川は良い検察官になりそうですね。

大好きな青木様、ご結婚おめでとう~。(今頃・・・^^;)

 


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