森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

映画「探検隊の栄光」

2015-11-03 10:49:09 | 映画

「手抜きハロウィーン」の記事の中でも書きましたが、先週水曜日はルート君はお休みで一緒に外でお食事をしました。

その時に、せっかくのお休みの日は映画でも見たらと言うと見たい映画が無いと言います。

それで思わず私は10月21日に観たこの「探検隊の栄光」のお話を熱く語ってしまいました。

するとルート君は

「ああ、その映画なら見てみたいな。」と言いました。

「あっ、ごめん。今思わず、私熱くなって、ほとんど話しちゃった。」と私。

「いや、それ、映像で見てみたいよね。」とルート君、

だけど続けて

「しかし藤原竜也、そんなのもやるのか。なんでもやるんだな。」と感心したように言います。

「えっ、何で!? いろいろな役が出来ますよ、彼。」と私が言うと

「いや、クズの役しかしないのかと思った。」

「・・・・・!!」

 

 

映画の中でもさりげなく、俳優とイメージの問題が語られていました。

楽しい映像満載ですが、実はその底辺には仕事に真面目に取り組む人の姿がちゃんとあって、私には感動のようなものが心に残る映画だったのです。

 

こんな記事がありました。

「映画『探検隊の栄光』は“やらせ”を楽しんでいた時代へのオマージュ」

その中で

>世界中の人々と共有できる作品、世界共通言語としての映画を楽しむのもいいが、日本人だからこそ楽しめる映画もある。それが邦画の醍醐味だ。公開中の映画 『探検隊の栄光』を楽しめるのはおそらく日本人だけ、それも1970年代から80年代にかけて一大ブームを巻き起こしたテレビ番組“探検隊シリーズ”を知 る人なら100%楽しめるに違いない。

と有り、とても頷くものがありました。

 

私は「川口探検隊」をほとんど見ていなかった者です。

だってあれ、バカバカしかったのですよね。

「あっ、あれは何だ!」

― 何にもないし。

「この先、探検隊の見たものは驚愕の!!!」

― だからなんだってば。

最後の数分まで引っ張っておきながら、結局何もないと言うような事が多々あったような・・・・

あれっ!?

見ていなかったと言いながら、なんでそこまで知ってるわけ、私?

 

妹はあのバカバカしさが面白いんだと言っていましたから、家のテレビではその番組がかかっていたのかもしれませんね。

 だけどこの映画を見終わった今になって思うと、惜しい事をしたような気さえします。私も手を叩いてそのバカバカしさを楽しめば良かったなと思っても、あまりにも遠い時代のテレビ番組で後の祭りもいいとこです。

 

私はこの映画を楽しめるか否かは、「探検隊シリーズ」を知ってるか以外にも、未知なるもの、未知なる生物、知っている常識では説明がつかないものをどれだけ愛しているかにもよると思うのです。

時々、そう言うものを全く信じていない人に出会いますが、

「バカバカしい」で終わりです。

なんでその6文字で終了してしまうんだろうかと私は思います。

「いる」「ある」と信じている人たちの中には、生涯を通じて証明しようとしている人もいるんだから、「ない」「いない」と言う人の中にも、やはり生涯を通じて「いない」「ない」を証明しようとしたっていいんじゃないかと思うんですよね。

 

以下は少々ネタバレしています。

 

 

私は「いるかもしれない」と「ある」派。

つまり未知なる生物はいるかもしれない、常識だけでは語れない事象はあると思っているのです。だから、この映画のラストは感動しました。

えっ、感動かって思いましたか?

そうなんです。だってヤーガが出てくるタイミングが絶妙じゃないですか。

私、結構物語の先読みは得意な方なんですよ。でもあそこで本物が出てくるなんてまったく思っていなかったんです。

そうですよね。普通に考えたらそう来ますよね。

でもラストはたたみ掛けるように、展開が早いじゃないですか。それにこの探検隊に本物って結びつかなくって、その存在をすっかり忘れていました。

そして国内の政治的紛争も解決してしまったヤーガ。

ああ、夢がある。

大好き、こういうお話。

 

実は感動はしょっぱなからしていました。

企画書にびっしりと書き込まれた杉崎のメモ。

もうそれだけで、私はこの落ち目の俳優杉崎のファンになってしまいました。

この人は最初から最後まで一貫してお仕事は真面目ですよ。こういう人だからヤーガは出てきたんだと思っちゃったりもして。

ああ、なんか、私の感想って、つい真面目で硬いものになっちゃうのよね。

 

本当は大笑いして見てましたよ。トカゲシーンも「ここかあ」と笑えたし、ワニとの格闘シーンも面白かったですよね。

藤原竜也さん以外のシーンでは、ごみを捨てられて怒っていた現地のおじいさんにとんでもないアフレコをするシーンが、凄く好き。

こういう番組には欠かせない怪しげな老婆の預言者も良い感じでしたね。

声をあげて笑っていて、ふとちょっと離れた所に座っていた女性をちらっと見たら、真顔。

えっ、何で真顔?

凄く真剣にのめりこむように見ていたんですね。

 

ひとりの時間の楽しみ方はそれぞれなんだなと思いました。

でもすごく楽しい映画であったことは間違いのない事です。

あっ、でも「バカバカしい」と言うものを楽しめる人、未知なるものに愛を感じる人限定かもしれませんね。

 

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コメント (2)
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