「名古屋お出掛け日記、その2」の続きです。
【感動! & 驚き!】
まだ「明治村」での話題です。「明治村」は建物ばかりではなく、上の画像のような風景にも出会えました。また、この場所では思いがけない感動シーンや驚きの場面にも遭遇する事が出来ました。
≪ニコの調べ≫
一つ目はささやかな小さな話題です。
ここは ↑ 「帝国ホテル」です。中に入るとなんともいえない素敵な音楽が聞こえてきました。テープを流しているのかと思ったら、なんとニコの生演奏でした。
~♪~♪
ああ、「千と千尋の神隠し」のアレだわ。思わずうっとりです。
≪大好きです!≫
ホテルから出まして、次のところに行こうとしていましたら、なにやら青年達が踊りの準備をしていました。時間で行われる催しかしらとひきつけられるように近くに行ってみました。
その時、ちょっと離れた所にあるチャペルの方から、たくさんの風船が空に舞い上がりました。
結婚式があったのですね。風船が空に舞い上がるのって、素敵な演出ですね。
その時踊りのリーダーらしき人が、自分たちの踊りの趣旨を述べました。それはこれからここにやってくる新郎新婦へのお祝いの踊りだったのです。
ここで結婚式を挙げると、そういうお祝いが付いてくると言うのではなく、実は新婦さんが、この踊りのメンバーだったと言うわけです。
このグループは「笑」に濁点をつけて「ジョウ」と言う名前で、鳴子踊りを踊るのです。
もちろん、この踊っている人の前には花嫁さんが立っているのですが、後姿と言えども勝手には載せられませんね。本当はお見せしたいほど綺麗な立ち姿でしたよ。
踊りの前に、メンバーの一人が結婚のお祝いの言葉を述べました。後輩の育成に力を注いでいたと言う花嫁さん。そのお祝いの言葉に、彼女の熱い青春の日々が伝わってきました。
そのメンバーの人は、お祝いの言葉の最後に
「僕達は○○さんが、大好きです。」
と言いました。
私はジーンとしました。そんなお祝いの言葉を言って頂ける花嫁さんは、きっと素敵な人なんだなぁと言う感動はもちろんですが、その言葉自信にも感動したのです。
「大好きです!」
ああ、なんてこの言葉は力がある言葉なんでしょう。不思議な力が湧いてきますよ。「好き」と言う言霊には神通力があると、私は思っていました。でも「大好き」は更なる力を持っているように思います。ホイミよりホイミン・・・また、馬鹿なこと言っちゃった・・・
朝、鏡の前で
「こんな私でも、私は私が大好きです!」とか言ってみましょう。
よしっ、今日も頑張ろうという気が湧いてきそうです。
花嫁様、花婿様、お幸せに♪
≪この壁は~!?≫
姉が言いました。
「あそこは見逃せないよね。」
「分かった。あそこね。」
同時にその場所を言いました。
「森鴎外邸!」と私。
「夏目漱石邸!」と姉。
アレッ!! いえいえ、大丈夫。実は同じ家です。森鴎外が住んだ後、10年後に夏目漱石が同じ家に住み、そこで「吾輩は猫である」などを発表しました。
心の声:ふーむ、そうすると、その家はある意味「トキワ荘」みたいなものかな。後、三人ぐらい住んでいてくれたなら、話も面白かったのになあ・・・などと我侭な事を思っても仕方がありませんね。
でもそんなくだらない事を考えたのがいけなかったのか、その家は文豪達が住んでいた静かな佇まいと言う感じではありませんでした。
なんだかワサワサしているし・・・
男の人が縁側で陣取って休憩しているし・・・
姉が言いました。
「ここは明日から映画のロケの為に数日見学中止だったのよ。今日も概観が違うらしい。」
そうなんだ。いつもどおりの見学とは行かなかったというわけね。それでも部屋を覗くと・・・
これは誰の家のイメージなのかしら?
玄関の方に回ると・・・
「野口!?」
誰?
その時家の中から出てきたおじ様が(注;通りすがりの人)説明してくれました。
この野口よねはノグチイサムの母の事で、映画はその母の物語なのだそうです。この表札がついている塀自体もセットなんだそうです。
ヘエ~!
あっ、言うと思った? (汗)
じゃあ、さっきのあの部屋も、ここもかな~↓?
という訳で、その場を後にしました。
が、少し行きかけて振り返ると
ワオッ~!
何なのアレは。
思わず戻ってみてしまいました。
恐るべし、美術さん。
この映画は「レオニー」(仮題)。
完成したら見てみたいです。
≪緑の雨≫
前にも書きましたが、この「明治村」にいた時に、夕立のような激しい雨が降りました。それまで賑やかに往来していた人たちがみんな木立の下や建物の中に雨を逃れて行きました。私達も木立の下に入って、かばんの中から傘を出し、次の場所へ移動していきました。
人がパッと引いた街並みを、傘を差して歩く心地良さ。視界の中に軒下で空を見上げる子供の顔や、歩き疲れた人がちょうど良かったとばかりに、やはり雨から逃れた場所で雨を見ている姿が入ってきました。
明治村は、みんなみんな緑色の雨の中にありました。
という訳で、「名古屋お出掛け日記、その4」に続きます。