goo blog サービス終了のお知らせ 

森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

大切な人

2009-05-22 07:21:02 | 梢は歌う(日記)

薔薇の季節になりましたね。記事には関係ありませんが、イメージにあわせて少しずつ載せていこうと思います。

結局はサ、自分を助けるものは我と我がうちなるものなんだよね、って自分の詩に解説付けたら、だめだよね(汗)

 

なので今日の別のお話。

先日、友人とランチをしました。そこでの会話です。

彼女に会うのは一週間ぶり、だから話が溜まっていて・・・
なのに話した話題は、一週間の出来事ではなくて、10何年前にやった私の新聞集金体験記での事。あの時はあんなに大変に感じた仕事だったのに、今その時の体験記を話すと、結構笑えます。

そんなお仕事体験記も、いつか書くことがあるかもしれませんが、その時はシリアスだった物語も、時を重ねてから話すと「喜劇」になってしまう・・・・ウーム、誰か似たような事言っていませんでしたっけ?

「ああ、あなたと知り合った時は、私はまだ20代の終わりだったのよ。」
「アタシは30代の初めだったわ。」
「それがどうして、二人してこんな歳になってしまったわけ。」

私は嘆きつつ将来の姿を想像します。

「ハッと気がついたら、私はヨロヨロ70歳の初めでサ、あなたは皺くちゃ80才目前のばあさんよ。きっとあっという間よ、どうするの、もう。」
「アタシは皺くちゃなんかにはならないわ。」
「何言っているの。どんなに綺麗なおばあさんになっても、歳には勝てなくて皺くちゃになるのは、逃れられない運命なのよ。」

なんて言いながら、そう言う時代が来るのも楽しみだなぁなんて、ふと思ったりもします。そこまで長く付き合う事が出来たなら、本当に幸せです。

話題はあちらこちらに飛びながら、私は忌野清志郎が死んで本当に悲しかった事を告げました。

すると友人は
「アタシは彼のことは知らなかったのだけどね、今度の事でたくさん歌が流れたじゃない。それで歌も本当に上手だと思ったし、いい歌をいっぱい歌っていた事も知ったわ。」と言いました。

それで、私は調子に乗って、彼の結婚秘話や子供の話とか彼女に伝えていました。

「良い人だったのね。」と彼女。

そう言われて私はなぜだか嬉しくなってしまいました。それでさらに調子に乗って、彼の「ディドリームビリーバー」の歌詞の話を解説付きでしました。

―ずっと夢を見て安心してた、僕は
この記事は→こちらです♪

 

すると彼女は、
「あっ、なんかそれ・・・
ジーンと来ちゃうね。」としみじみと言いました。

 

私の心の中で、何かがホヤッとしました。
そう、私は誰かにこの歌の話をして、そう言ってもらいたかったのです。

ー話を聞いてくれる、共鳴してくれるー

私には素敵な友人がいるのです。

 

私はブログをはじめて、幅広く好きな話を出来る場所を見つけたと思っています。でも現実の主婦の生活では、萩尾望都や大島弓子が好きだーと叫びたくても、なかなかそれに応えてくれる友を見つけることが出来ません。

そう言えば、前の肉体労働の職場で、西村京太郎なんか読んだ事がないといったら、(今は数冊あります。本で読むと結構あれも面白いです。)本は読まないんだと言われたことがあります。

なんかムカついたので、
「ヘッセとかモームが好きなんだけど、じゃあその話する?」と大人げない事を言ってやりました。でも、
「変な本ばっかり読んでいるのね。」みたいなことを言われたんだ~・・ああ~・・・

自分の世界だけで生きているおばハンは、もう最強、勝てる気がしないので、勝負したくありません。

この話も、最初に書いた新聞集金の話と同じですね。その時はマジにムカついた話なのに、今、お茶時に話したら笑い話にしかなりませんものね。

思わず話が横道・・・

 

でも大河の話がしたくても、歴史に興味がなかったり、拓郎のあの歌はなどと感想を言いたくても誰も聞いちゃくれませんよ。

だからブログ、書いているんだと思います、私。

でも、彼女は聞いてくれるんです。ずっと昔から。 私の姉と一緒です。

「ふーん。」「へえ」と言って聞いてくれるので、幸せな気持ちになれるのです。

私は好奇心が強い人なので、情報収集は意外と得意です。だから人のブログもたくさん読むけれど、人の話もたくさん聞くのですが、しゃべる時は機関銃トークなので「聞いている人」という印象が薄いのですよね。

 

帰る時、自転車の鍵を差し込みながら、彼女が
「今日は過去の話で盛り上がったわねえ。」と言いました。

「そりゃあさあ、これからの私達はますます『過去』は山盛りてんこ盛りってな具合で、豊富だもの。話の引き出しにはぎっしり詰まっているから、途切れる事のない話題だものね。」と私は言いました。
「でもサ、同じ話なんか繰り返しちゃってね、やりかねないね。」

そしてまた彼女。
「だけど、またそれを初めて聞いたような顔をして『ふーん』なんて言っていたりして。」

 じゃあ、またねといって笑いながら別れました。

 

人の話にしっかりと耳を傾けてくれる友だちは、かけがえのない宝ですね。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする