しかし、わたしはあなたがたに言い ます。悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。(マタイ五・三九)
「他から攻撃された場合、戦うのは当然である」という論理が高調される間は、世界から戦争のなくなることはないでしょう。 人類は子供のけんかの次元から、一歩も進歩していないのです。 このまやかしの論理のもとに、どれだけの若者が殺され、どれだけの母親が泣いたか分かりません。 また、なぜ攻撃されなければならないということや、この正義の陰で、どれだけの不正な政治が行われたかという、その真相が、国民に明らかにされることは絶対ないのです。 世界から戦争をなくするための唯一の真理は、「他から攻撃されても、こちらからは攻撃しない」ということにすぎないのです。
金田福一著 「霊想の糧365日」より