箴言の恵み 今日の知恵 明日の知恵 羽鳥明著より
怒りをおそくする者は勇士にまさり、
自分の心を治める者は町を攻め取る者にまさる。
あなたは怒りっぽいでしょうか。
自分の感情のコントロールができないで「怒る」ことと
正しい愛の心をもって、条理にかなったきびしいことばで「叱る」こととは違います。
怒り方にもタイプがあります。
かんしゃく持ちの爆発型もあるし、ねちねち怒る人もいます。
いずれにしても怒る人は、人の上に立てませんし、責任をもって事に当たることに不向きです。
怒る人は、他人のした仕事の責任をとることもせず、他人にやる気を起こさせて、
この人ならやるぞと人を動かすこともできません。
ですから、家庭も職場も治めることができないでしょう。
すぐ怒る人は、自分の心が支配できない人です。
反対に、自分の心を治める人は、「町を攻め取る者にまさる」といわれてます。
その置かれた立場は、たとえ大将でなくても、人生のいろいろの場面でのリーダーになれるのです。
付け焼き刃や修養などでは、この心のコントロールはできません。
昔から「山中の賊は治めやすく、心中の賊は治めにくい」といいます。
中国人もインド人も西欧人も、皆この事を認めているようです。
聖書は、「内住のキリストこそ奥義」と述べています。
へりくだって心をからっぽにして、その心の王座に
限りなく謙遜で柔和で愛のある真の王者、キリストに入って治めていただくことです。
自分の意思を強くしてもだめでしょう。ものすごいワンマンの親分を、
それより強いワンマンのやくざ親分が、追い出し座っても、変わりがありません。
心の中に神を迎えなければなりません。くだけた心に、信仰によってキリストを迎え入れることこそ、
怒りをおそくする奥の手でしょう。
怒りをおそくできる人こそ、真の人生の勇者です。