バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

播磨路・・・(2)

2012年11月25日 | 旅 紀行


 三年前の八月までは、この地に大変清潔な山荘旅館がありました。
家族、親族、友人達と何度も訪れ、それぞれから苦情の出る事は一度もなく、たくさんの思い出を作りました。

亡母を含め、親族10数名で訪ね、孫子が日頃の思いを寄せ書きにして、老親に感謝状を贈った日。
Jの友人多数と、山荘のマイクロバスの送迎を受け、親睦を深めたあの日。
親友夫妻と訪れては、ヤマメ料理を楽しんだ日。
気ままなJが、「明日行きます」と言えば、空いている限り何とかして下さった女将。
料理人のご主人。地元高校から神戸の大学へと成長されるお嬢さん。

そんなふる里のような旅館が、三年前(2009年)の八月、台風9号の水害で大打撃を受けました。
お隣の作用町では、何人もの方が濁流に流され亡くなりました。
再建を考えましたが、断念しましたと言う長いお手紙を頂いてから、三年振りの事、わたくし達は、県下宍粟市一の宮町「福知渓谷(ふくちけいこく)」に今回の目的を持っていました。

「福知」はやはり秋が魅力ですね。
しかし福知川のそこかしこには、まだ、山からすべり落ちた大きな石が点在しています。

「○ちゃん、ここ!」
Jが見つけました。

そう。ここに「清流山荘」がありました。
お隣は伊丹市在住の小説家田辺聖子さんの別荘。
もう高齢の先生のお訪ねはないと思いますが、建物はかろうじてありました。
小説にも、この福知渓谷が出て来ますね(題名・すべってころんで)

お止めになる時、女将が新聞社に出したコメントに、どうやら我々らしき者が出て来て恐縮しましたが、主のいない跡地にも紅葉が進み、やはり絵のような美しさがありました。



ゆっくりとではあっても、山や福知川の修復工事も進んでいるようです。
再訪した事を今は大変喜んでいます。


全国的には丹波篠山で名をはせた猪猟は、ここ宍粟市(しそうし)も盛んです。
泊まりの宿に「ぼたん鍋」をお願いしました。



猪、鴨、雉(キジ)の三種の鍋を並べた清流山荘で、母が「猪が一番美味しい」と言った猪(ぼたん)鍋。
女将も「一番の自慢です」と言っておられた・・・

 

そうそう、この味・・・と、美味しく頂きました。

「ぼたん」の締めはうどんがオススメと言う事で、これも素直に従いました(笑)



野球をまず休まないJとの旅行は、「近場の一泊」が外せませんが、疲れない事が必須条件のわたくしと丁度波調があって、ちょろちょろと良い思い出が生まれています。

食事の前のJの演説も、中々よろしい!(笑)
それに則って、以後もわたくしを大事に致されよ(エヘン)


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