それは、立ち入り禁止の、愛。
原題 GOYA'S GHOSTS
製作年度 2006年
製作国 アメリカ/スペイン
上映時間 114分
脚本 ミロス・フォアマン/ジャン=クロード・カリエール
監督 ミロス・フォアマン
出演 ハビエル・バルデム/ナタリー・ポートマン/ステラン・スカルスガルド/ランディ・クエイド/ミシェル・ロンズデール/ホセ・ルイス・ゴメス/マベル・リベラ
スペインの天才画家ゴヤが活躍した激動の時代を背景に,純真無垢な少女イネスと威厳に満ちた神父ロレンソが辿る数奇な運命を、2人の肖像画を手掛けるゴヤの目を通して繊細かつ重厚に描く。
時は18世紀末、スペイン国王カルロス4世の宮廷画家に任命されたフランシスコ・デ・ゴヤ。画家として最高の地位に登り詰めながらも、常に現実の社会と向き合い、人間の真実を見つめ続けた画家。1792年、ゴヤは2枚の肖像画に取り掛かっていた。1枚は裕福な商人の娘で天使のように純真な魅力にあふれた少女イネス。もう1枚は威厳に満ちたロレンソ神父。そんな中、カトリック教会では、ロレンソの提案で、形骸化していた異端審問の強化が図られていた。そしてある日、イネスは居酒屋で豚肉を嫌ったことからユダヤ教徒の疑いありとして審問所への出頭を命じられてしまう。allcinema ONLINEより
ラッセ・ハルストレム監督がヒース・レジャー主演で描いた映画「カサノバ」は、
1753年のヴェネツィアを舞台にしたものだったが、この作品の冒頭にも彼を追い詰めていく司教(ジェレミー・アイアンズ)が酷く怖かったし、執拗だった。
この時代のヨーロッパにおける宗教弾圧は理不尽で惨い。
ちなみにジャコモ・カサノヴァ(1725-1798)
作中会話に出てくるモーツァルト(1756-1791)
子供の頃そのモーツァルトがプロポーズしたというマリー・アントワネット(1755-1793)
ほとんどがこの作品の舞台となった激動の時代の人物であり、作中に出てくるフランス革命前後に没している。
ゴヤ自身は(1746-1828),宮廷画家となってまもなくのこの映画の舞台1792年に彼は病で聴力を失っています
しかし、私たちが学校の授業で目にしたゴヤの有名な作品はほとんどがこの後の作品だという。
ゴヤの宮廷画にある煌びやかな色彩からは程遠い、暗く辛く厳しいお話でした。
カトリック教会の権威復活のために強化された異教徒狩り。
街中にハゲタカのような目をした役人が散っていき、難癖ともいえる理由で罪もないイネスは捕らえられる。
驚く事に自白を強要させ、このスペインでは裁判すら行わず、家族への説明などもない。
紙切れ一枚で出頭させ・・あとは闇に包まれる――
神に仕える身でありながら、狡猾、破廉恥な行いを誰も知らないことに
彼ら偽善者の横暴振りは増長され、
神を信じる純真なものは見捨てられる――腹立たしい時代。
異変を感じ取ったイネスの家族の救出作戦。
それがどんなに無謀であろうと、毅然とした態度で一致団結の家族の姿に感動・・・
ゴヤともイネスとも係わりを持ってしまったロレンソ神父の歯車が狂いだし、
ゴヤも自分を寵愛してくれる国王夫妻に取り成しを願い出るが・・・
誰もが想像し得ないイネスの運命に心が張裂けます
薄暗い密林で毒蜘蛛の糸に捕らえられた美しい蝶のような、儚さを漂わせるイネスに
ナタリー・ポートマンが流石の演技力で
痛々しいほどの拷問がどれほどのものだったのかを一瞬で知らしめます(涙)
ミロス・フォアマンとジャン=クロード・カリエールの綿密なリサーチによって選び抜かれた2人のキャラクター。
もう一人のロレンソ神父のハビエル・バルデムが、厭になるくらいのはまり役。
もう、、腹立たしい狡猾な男を丁寧に演じています。
人々を見つめ続けた画家・ゴヤ役のステラン・スカルスガルドもその柔和な雰囲気は自画像のゴヤに似ていますが、
もっと驚いたのは、劇中のカルロス4世夫妻。
小意地の悪そうな王妃とおバカそうなカルロス王が、本当に似ている配役なんですね
大きめ画像でどうぞ↓
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Francisco_de_Goya_y_Lucientes_054.jpg)
遥か昔、混乱の18世紀初頭に、その美しさから無実の罪で投獄された
まだ恋さえ知らない少女の運命を辿る物語・・・
いわれのないない仕打ちに、怒りと痛みに耐える覚悟で........
原題 GOYA'S GHOSTS
製作年度 2006年
製作国 アメリカ/スペイン
上映時間 114分
脚本 ミロス・フォアマン/ジャン=クロード・カリエール
監督 ミロス・フォアマン
出演 ハビエル・バルデム/ナタリー・ポートマン/ステラン・スカルスガルド/ランディ・クエイド/ミシェル・ロンズデール/ホセ・ルイス・ゴメス/マベル・リベラ
スペインの天才画家ゴヤが活躍した激動の時代を背景に,純真無垢な少女イネスと威厳に満ちた神父ロレンソが辿る数奇な運命を、2人の肖像画を手掛けるゴヤの目を通して繊細かつ重厚に描く。
時は18世紀末、スペイン国王カルロス4世の宮廷画家に任命されたフランシスコ・デ・ゴヤ。画家として最高の地位に登り詰めながらも、常に現実の社会と向き合い、人間の真実を見つめ続けた画家。1792年、ゴヤは2枚の肖像画に取り掛かっていた。1枚は裕福な商人の娘で天使のように純真な魅力にあふれた少女イネス。もう1枚は威厳に満ちたロレンソ神父。そんな中、カトリック教会では、ロレンソの提案で、形骸化していた異端審問の強化が図られていた。そしてある日、イネスは居酒屋で豚肉を嫌ったことからユダヤ教徒の疑いありとして審問所への出頭を命じられてしまう。allcinema ONLINEより
ラッセ・ハルストレム監督がヒース・レジャー主演で描いた映画「カサノバ」は、
1753年のヴェネツィアを舞台にしたものだったが、この作品の冒頭にも彼を追い詰めていく司教(ジェレミー・アイアンズ)が酷く怖かったし、執拗だった。
この時代のヨーロッパにおける宗教弾圧は理不尽で惨い。
ちなみにジャコモ・カサノヴァ(1725-1798)
作中会話に出てくるモーツァルト(1756-1791)
子供の頃そのモーツァルトがプロポーズしたというマリー・アントワネット(1755-1793)
ほとんどがこの作品の舞台となった激動の時代の人物であり、作中に出てくるフランス革命前後に没している。
ゴヤ自身は(1746-1828),宮廷画家となってまもなくのこの映画の舞台1792年に彼は病で聴力を失っています
しかし、私たちが学校の授業で目にしたゴヤの有名な作品はほとんどがこの後の作品だという。
ゴヤの宮廷画にある煌びやかな色彩からは程遠い、暗く辛く厳しいお話でした。
カトリック教会の権威復活のために強化された異教徒狩り。
街中にハゲタカのような目をした役人が散っていき、難癖ともいえる理由で罪もないイネスは捕らえられる。
驚く事に自白を強要させ、このスペインでは裁判すら行わず、家族への説明などもない。
紙切れ一枚で出頭させ・・あとは闇に包まれる――
神に仕える身でありながら、狡猾、破廉恥な行いを誰も知らないことに
彼ら偽善者の横暴振りは増長され、
神を信じる純真なものは見捨てられる――腹立たしい時代。
異変を感じ取ったイネスの家族の救出作戦。
それがどんなに無謀であろうと、毅然とした態度で一致団結の家族の姿に感動・・・
ゴヤともイネスとも係わりを持ってしまったロレンソ神父の歯車が狂いだし、
ゴヤも自分を寵愛してくれる国王夫妻に取り成しを願い出るが・・・
誰もが想像し得ないイネスの運命に心が張裂けます
薄暗い密林で毒蜘蛛の糸に捕らえられた美しい蝶のような、儚さを漂わせるイネスに
ナタリー・ポートマンが流石の演技力で
痛々しいほどの拷問がどれほどのものだったのかを一瞬で知らしめます(涙)
ミロス・フォアマンとジャン=クロード・カリエールの綿密なリサーチによって選び抜かれた2人のキャラクター。
もう一人のロレンソ神父のハビエル・バルデムが、厭になるくらいのはまり役。
もう、、腹立たしい狡猾な男を丁寧に演じています。
人々を見つめ続けた画家・ゴヤ役のステラン・スカルスガルドもその柔和な雰囲気は自画像のゴヤに似ていますが、
もっと驚いたのは、劇中のカルロス4世夫妻。
小意地の悪そうな王妃とおバカそうなカルロス王が、本当に似ている配役なんですね
大きめ画像でどうぞ↓
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Francisco_de_Goya_y_Lucientes_054.jpg)
遥か昔、混乱の18世紀初頭に、その美しさから無実の罪で投獄された
まだ恋さえ知らない少女の運命を辿る物語・・・
いわれのないない仕打ちに、怒りと痛みに耐える覚悟で........