goo blog サービス終了のお知らせ 

to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

言えない秘密

2008-08-26 23:24:42 | the cinema (ア行)
もう会うことができなくても
あなたにだけは伝えたい。

原題 不能説的・祕密
製作国・地域 台湾
製作年度 2007年
上映時間 102分
脚本 ジェイ・チョウ、トー・チーロン
監督 ジェイ・チョウ
音楽 テルサック・ヤンバン、ジェイ・チョウ
出演 ジェイ・チョウ/グイ・ルンメイ/アリス・ツォン/アンソニー・ウォン

アジアのトップスター、ジェイ・チョウが監督デビューを果たした切ないラブストーリー。運命の恋に落ちる恋人たちを待ち受ける皮肉な運命を衝撃の展開でみせる。本作でジェイ・チョウは監督、脚本、主演、音楽の4役を担当し、その天才ぶりをみせつけた。彼の相手を『藍色夏恋』のグイ・ルンメイ、父親を香港の名優アンソニー・ウォンが演じている。劇中で披露されるジェイ・チョウの神業のようなピアノの腕前と、確かな存在感に圧倒される。(シネマトゥデイ)

父親が教師をしている淡江音楽学校のピアノ科に転校してきたシャンルン(ジェイ・チョウ)は、旧校舎のピアノ室から聞こえる神秘的なメロディに誘われ、それを弾いていた女性、シャオユー(グイ・ルンメイ)と出会う。たちまち恋に落ちるシャンルン。身体が弱く休みがちなシャオユーだったが、2人の愛は急速に深まっていくかに思われた。そんな矢先、ふとした誤解からシャオユーはシャンルンの前から姿を消してしまう。


公開間もないというのに、もう夕方2回の上映になってますが、いいんでしょうか?
こんな素敵な作品なのに?
と、いう訳で、『藍色夏恋』の文字と、音楽学校が舞台というだけでもう観たくて仕方が無かったので
観てきましたよ~かなりお気に入りになりました~♪
でも――、感想は秘密。言えないの(笑)
ラブストーリーだけど、ミステリー的要素もあって、フツウに始まる序盤から気を抜いてはいけません

途中であなたの頭の中に?! ??!?、?!???が膨らんできた時、
たぶん恋に眼がくらんでいるシャンルンよりも先に
あなたの方が秘密に気が付くでしょう

ジェイ・チョウの出演作、「王妃の紋章」「頭文字[イニシャル]D」も未見ですし、
CDも持っていませんが、久々にこのサントラ欲しいです!
作品中の早い段階で彼の神業的ピアノ演奏が披露されます
ピアノ王子との楽譜を賭けたバトルシーンは圧巻です
もう序盤からピアノの音色で心は掴まれていましたが、とにかく煉瓦のクラシックな校舎に溢れるピアノの音色
堅苦しい制服姿の高校生
どこかノスタルジックな雰囲気がこのあとの展開にマッチしてたし
これは直ぐにでもまた観に行くかも

気になるラストは、意見の分かれるところかも・・・ 私は好きですけど・・

香港の青春モノには自転車の二人乗りが良く合います♪


 少し女性らしくなったね
もういいかげん、『藍色夏恋』続編作って下さい(笑)
去年アチラで放映された、チェン・ボーリンくんとのCMみて、余計にその後の2人が見たいです~


これは「カンフー~」の一枚ですが、
ジェイ・チョウ,角度によっては韓国人歌手「K」にも似てるし
横顔はマツケンこと松山ケンイチくんに似てますよね~。初めてって気がしなかった♪
なんかいきなり「カンフーダンク」も観たくなってきちゃった

撮影に使われた、舞台となる音楽学校は、ジェイ・チョウの出身校だということですが、
取り壊されたんでしょうか、気になります~ 

アクロス・ザ・ユニバース

2008-08-16 01:16:25 | the cinema (ア行)
All You Need Is Love
愛こそすべて

原題 ACROSS THE UNIVERSE
製作年度 2007年
上映時間 131分
監督 ジュリー・テイモア
出演 エヴァン・レイチェル・ウッド/ジム・スタージェス/ジョー・アンダーソン/デイナ・ヒュークス/マーティン・ルーサー・マッコイ/T・V・カーピオ/ジョー・コッカー

全編にわたってビートルズの名曲を使用し、1960年代のアメリカに生きる若者たちの青春を描いた異色ミュージカル。監督は『フリーダ』のジュリー・テイモア。

イギリスのリバプールに暮らすジュード(ジム・スタージェス)は、まだ見ぬ父を捜しにアメリカへ。父の働くプリンストン大学へ出向いた彼は、そこで陽気な学生マックス(ジョー・アンダーソン)と出会い、意気投合する。さらに、ジュードはマックスの妹ルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と知り合い、恋に落ちるが……。(シネマトゥデイ)

久々のミュージカルでしたが、凄く良かったー♪
1960年代が舞台なので、その時代背景を知っていれば、より楽しめると思います!
いえ、知らなくても、そんなにビートルズマニアでなくても
個性的な色使いとシュールな映像と、キャストたちの歌うビートルズのナンバーがマッチして楽しい作品になってますので
音楽好きなら楽しめると思います~

<1960-ベトナム戦争~安保条約~学生運動~ビートルズ反戦運動ヒッピー・・・>

たとえば「I Want You」が流れる場面。マックスが仕方なく行った徴兵検査所で印象的な映像と共に流れますが、
当時の米軍入隊キャンペーンのスローガンなんですね。凄く皮肉に使われていて、本当に嵌っているシーンの連続です。
Because”も“Hey Jude”も、ぴたっとシンクロしてるんですね。
凝った美しい映像とともに、世界中が大きく変わろうとしていた60年代の雰囲気が伝わってきますし、
ストーリーと歌詞がオーダーしたみたいに合ってるのが凄いです。




ジム・スタージェスくん、前作でクセのない爽やかさがいいな~と思っていたんですが、
やっぱりキマシタねー
コチラの方が「ラスベガス~」よりも前の撮影だったんですね。
声もいいし、歌、上手い!と思ったら、なんとこの映画出演のきっかけは
ジムくんが自分のバンドで、クラブで歌ってるところをジュリー・テイモア監督に見出されたというから納得。
まさにシンデレラ・ボーイです~
30曲以上のビートルズの曲で構成されていましたが、ジム・スタージェスくんが歌って
凄く好きだったのは「Something」「All You Need Is Love」「Girl」声がいいの

帰り道はずっと鼻歌を歌いながら帰ってきましたが、こうしてみると、
エルビスとともに、私の青春のあのころ、どのシーンにもビートルズが街に流れていたな~と
懐かしく思い出しました




インクレディブル・ハルク

2008-08-11 17:50:42 | the cinema (ア行)
その「力」、ためらうな。
原題 THE INCREDIBLE HULK
製作年度 2008年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 112分
原作 ジャック・カービー/スタン・リー
脚本 ザック・ペン
監督 ルイ・レテリエ
出演 エドワード・ノートン/リヴ・タイラー/ティム・ロス/ティム・ブレイク・ネルソン/ウィリアム・ハート

2003年に同名アメコミを映画化した『ハルク』のリニューアル版。

科学者のブルース・バナーは、恋人ベティの父、ロス将軍の命令を受けて人体への放射線抵抗を研究していた。ところがその研究実験中に事故が発生、多量のガンマ線を浴びたブルースは、怒りを感じて心拍数が200を越えると約2.7メートルもの巨大な緑色のモンスター=ハルクに変身する特殊体質となってしまう。それ以来、彼を利用しようとする軍の追跡を逃れ、ブラジルに身を隠して治療薬開発と細胞の解明に専念するブルース。しかし、ふとした出来事からブルースの居場所が割れてしまい、ロス将軍によって送り込まれた特殊部隊員ブロンスキーらに包囲されてしまう。だがその時ブルースはハルクへと変身、部隊を一蹴し、間一髪のとこで逃亡に成功するのだったが…。<allcinema ONLINEより>

記事が遅くなってしまいましたが、公開初日の最終回に観てきました。
仕事帰りでバテバテだったし、睡眠不足だったので、睡魔に襲われたらどうしようと心配もあったのですが
杞憂にすぎませんでした~。
スピーディーでパワフルで、結構楽しめました~。

先日の「アイゼンハイム」のエドワード・ノートンがあまりにステキだったし、
できたら変身しないで欲しかったのだけれども・・
今回もまた知的で苦悩するノートン

出だしの数分でフラッシュ的に過去を映し出してみせてくれたので、
前作未見、前知識なしの私でも十分ついていけました。ってか、超~解りやすかった

ブラジルでの追跡シーンは、ボーン・アルティメイタムを思い出させ、迫力、スピードともに満点!
なんなら、ずっとあのままハルクにならないで欲しかったぐらいでした(笑)



恋人の事になると、練習の成果も虚しく、怒りを抑えられないっていうのが、
あの紳士然としたブルースだけに、意外性があり
ビジュアル的にはちょっと似ても似つかないハルクに変身してもなぜか
普通のアメコミヒーローの変身のようにはいかない。喜べない。
悲劇の変身なんだものね・・ハルクは

危機的状況以外でも、心拍数が200を越えないように
恋人とのラブラブシーンでも心拍数をチェックだなんて、、可哀想過ぎ

とかいいながら、あのシーンでは「SMAP×SMAP」の心拍数対決を思い出しちゃったワタシ
愛する人にやっと会えたら、200なんて直ぐ上がっちゃうんじゃないの?

2人のラブの部分でも、ちゃんと胸キュンのシーンもあったし、
ハルク・スマッーーシュも見れたし(爆)
とにかくテンポが良くて、楽しめました~

歩いても 歩いても

2008-08-06 19:12:17 | the cinema (ア行)
人生は、いつもちょっとだけ間にあわない
製作年度 2007年
上映時間 114分
原作・脚本・編集・監督 是枝裕和
音楽 ゴンチチ
出演 阿部寛/夏川結衣/YOU/高橋和也/田中祥平/寺島進/樹木希林/原田芳雄


長男の命日のために、老いた両親に家に久々に顔を揃えたある一家の一日をスケッチしたホロ苦くも温かな家族ドラマ。なにげない会話の積み重ねを通して、家族ゆえのわだかまりやいたわりといったない交ぜの感情を抱える登場人物の揺れ動く心の機微を、ユーモアを織り込みつつ辛辣かつ温かな眼差しで繊細に描き出していく。監督は「誰も知らない」「花よりもなほ」の是枝裕和。

夏の終わりの季節。高台に建つ横山家。開業医だった恭平はすでに引退して妻・とし子とこの家で2人暮らし。その日、久々に子どもたちがそれぞれの家族を連れて帰郷した。その日は、15年前に亡くなった長男の命日だったのだ。次男の良多は、もともと父とそりが合わなかった上、子連れのゆかりと再婚して日が浅かったこともあって渋々の帰郷。両親がいまだそれぞれに長男の死を受け止めきれずにいることが、良多の心をますます重くする。いつも陽気でソツのない長女のちなみは、そんな家族のあいだを取り持ち、家の中に軽い空気を持ち込むが…。

是枝監督のお母さまへの「何もして上げられなかった」思いから始まったという作品。

老いた両親だけで暮す年季の入った実家の台所、
浴槽の小さなお風呂場に、壊れたタイル。
うちわを持って座りたい縁側に、家を建てたときに植えた父親の大事な木。(ここでは百日紅)
そして、息子や娘の家族も交えての一日の中で繰り広げられる会話の中に、
どこかで「あるある」というシーンにでくわすいい作品でした!

「ちっちゃ~い」
「誰にも隠れて聴く音楽」
そして「いつも、ちょっとだけ間に合わない」些細な事。。。

樹木希林さんの包丁裁きと、とぼけた毒を含んだセリフが印象的でした。
あるいても~ぉ あるいても~ぉ」で
何故か唐突に涙がこぼれました。直後に笑っちゃうんだけど
同じ「としこ」さん繋がりで、「魂萌え!」のとしこさんも思い出しました・・・

それにしても、息子って―
気付かない振りして、母親の中に潜む、鬼の部分をちゃんとみていたりするんだね、、
気をつけよう――遅いかも知んないけど(汗

「誰も知らない」では涙が止まりませんでした。
この監督は少年を撮るのがとても上手いと思いますが、本作では女性を撮っても上手いんだと
思いを新たにしました~
「誰も~」に続いて出演のYOUと寺島進さん、いい味だしてます♪
映画の阿部寛ちゃん、作り過ぎない「ちっちゃい男」良かったです~
でも、姑としての顔、お婆ちゃんの顔、妻としての顔、なにより、息子を奪われた母としての顔をみせて、
樹木希林さん、素晴しかったです

跡継ぎの長男を亡くした老いた父。兄を亡くした弟。父を亡くした少年が海に向かう途中の階段で
さりげなく労わりを見せるシーンがスキです


またしても、お目当ての映画を観れず、少しの待ち時間で観れたこの作品。
思った以上に素敵な作品でした

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008-06-16 02:01:53 | the cinema (ア行)
原案: ジョージ・ルーカス/ジェフ・ナサンソン
脚本: デヴィッド・コープ/スティーヴン・スピルバーグ
出演: ハリソン・フォード/シャイア・ラブーフ/レイ・ウィンストン/カレン・アレン/ケイト・ブランシェット/ジョン・ハート/ジム・ブロードベント

ハリソン・フォード、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスの黄金トリオで19年ぶりに復活した人気シリーズ第4弾のアクション・アドベンチャー。

今夜、テレビ朝日で、私のお気に入り『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』が放送されますが、昨日先行上映で観てきました。
一応過去作品3作とも何度か観ていますが、これからご覧になる方は
シリーズ1作目の「レイダース/失われたアーク」をご覧になると、人間関係がすっきりで
より楽しめるのではないかと思いますが
はるか昔に観て、結構忘れていた私でも十分楽しめた内容でした~

『レイダース/失われたアーク』物語の舞台は1936年のペルー、ネパール、カイロ。ユダヤの秘宝「伝説の聖櫃(アーク)」をめぐってナチス・ドイツと対決。日本公開は1981年。

『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』1作目の前年となる1935年の設定。舞台となるのは上海、インド。伝説の秘宝「サンカラ・ストーン」を探し求めてインディたちと邪教集団がバトルを繰り広げる中での坑道のトロッコ・チェイスが楽しかった。1984年の公開。

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』舞台は1938年のベニス、ベルリン、トルコ。再びインディが、ナチス・ドイツと「キリストの聖杯」をかけてバトル。インディの父親ヘンリー・ジョーンズ博士役でショーン・コネリー。若き日のインディを今は亡きリヴァー・フェニックスが演じた。1989年公開。


1957年、アメリカ国内で米兵に扮した女諜報員スパルコ率いるソ連兵の一団が米軍基地を襲撃。彼らは、宇宙の神秘を解き明かす力を秘めているという“クリスタル・スカル”を探し求め、その手掛かりを辿っていた。そしてそこには、なんとインディが捕らえられ、クリスタル・スカルの捜索を強要されていたのだった。しかし、スキをみて脱出を図り、何とかスパルコの手を逃れたインディは考古学教授として赴任している大学へと舞い戻る。すると今度は、彼の前に一通の手紙を携えたマットという青年が現われるのだが…。

前作『最後の聖戦』から19年後の1957年、中南米のジャングルが舞台.
考古学者インディ・ジョーンズが探し求めることになる今回の秘宝――って、
これ最初ッから予感ビンビンきます(笑)
相変わらずドタバタっぽいアクションシーンの連続ですが
ペルーのジャングル~ナスカ~ニューメキシコの砂漠~イグアスの滝などを舞台に
実際にも世界中に存在するというクリスタル・スカルの争奪戦が展開されます。

今年65歳のハリソン・フォード、ちょっと高いところによじ登るのは大変そうだったけど、
タフなところを見せて頑張っていました!
でも、何といっても、今回最サイボーグのような動きのケイトが楽しかったー



シャイア・ラブーフが相棒役ということでバイクでの迫力のアクションシーンも見応えがあったし、
アマゾンでの追跡シーンには可愛い味方も出現(笑)
けっこう私はインディ以外のところで楽しんだかも

ケイトのお気に入りのシーンの画像がないのが残念!
得意そうに勝ち誇った顔が最高で、噴出しちゃうくらい
なんで彼女はこうも面白いの~~

普通であればドキドキハラハラのシーンも、ワクワクしっ放し
観客の読み通りに展開していってくれるサービスの良さ(笑)
考えてみれば、シリーズ全部を観てるといっても、別にハリソンが好きなわけでもなく、
いつもその読める展開こそが安心できる楽しさでイイのかも知れない



この作品の2秒後が解るからといっても、決してあなたは超能力者ではありませんから(笑)



あしたの私のつくり方

2008-05-31 23:50:23 | the cinema (ア行)
大人になった少女たちに、
見てほしい物語があります。

製作年度 2007年
上映時間 97分
原作 真戸香
脚本 細谷まどか
監督 市川準
出演 成海璃子/前田敦子/高岡蒼甫/近藤芳正/奥貫薫/田口トモロヲ/石原真理子/石原良純/柄本時生

仲間外れにされないよう自分を偽り、周りに合わせることで、自分を守ろうとする少女たちの、葛藤(かっとう)と成長を描いた青春ドラマ。新進女性作家、真戸香の同名小説を映像化。監督は市川準。

学校では仲間外れを恐れて目立たず、家では両親を気遣い良い子を演じる寿梨(成海璃子)は、周りに合わせてしまう自分に違和感を感じていた。小・中学校で同級生だった日南子(前田敦子)は、優等生からクラスで無視される存在に転落。ある出来事を思い出した寿梨は、疎遠になっていた日南子に架空の物語を携帯メールで送り始める。(シネマトゥデイ)

両親の鎹(かすがい)になりたかった寿梨は中学受験に失敗。
結局、不仲の両親の鎹にもなれず、、
彼女が学校を休んでいた間に
優等生で選ばれたコだと思われていた日南子が、一週間で虐められる側に転落していた。
それまでは別な女の子がその役をやっていたのに・・

小学校の卒業式の日に、ナニカから隠れるように入った図書室で、鉢合わせした寿梨と日南子。
ふたりは誰にも見せない自分のことを初めて話した・・誰も居なかったので....。

この作品では、彼女たちはイジメとは言わない。
省かれるというはぶかれル。なんて味気なく冷たい言葉――。
少6の冬に省かれ始めて、中学も二人は一緒だったのに、はぶかれてる日南子に
人と変った事をするのを恐れるいじられキャラの寿梨が近づく事はなく・・・

やがて高校生になったある日、日南子が地方に引っ越したと聞いた寿梨はメールをし、
「ヒナとコトリの物語」が始まるのです。
そこからはテンポよく2人の少女の切なくなるような感情を交互に映し出していきます。

少女はいつから自分に嘘をつくようになるんでしょう。
もしかしたら、それは生まれた時から誰にも備わっている防衛本能なのかも知れない。
ひとを騙すのではなく、自分に嘘をついて、何かを守ろうとして、
何かを失くすのをおそれている。

野島伸司脚本のドラマ「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」で、イジメられっこのまなと(滝沢秀明)が、
唯(恭子ちゃん)に「虐められる役を演じてやっている」「これはホントの僕じゃない」と
日南子と全く同じセリフを言っている。
―かわいそうな虐められッコは、自分じゃない・・・。
ドラマのまなとも、本作の日南子も認めたくない、それは仮の姿だと。。
そして大切な人との出会いの中で、本当の自分の声を聞く―

大人になった少女たちに?
いや、、大人になろうとしている少女たちに、私は観て貰いたい。
途中から涙が止まりませんでした。

―人生はHAPPYEND―そういって自分の物語を書いて欲しい。
その時、主人公はあなたです

※「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」2001年1月~3月 TBSで放送されたドラマ:滝沢秀明/深田恭子

アフタースクール

2008-05-30 23:02:26 | the cinema (ア行)
製作年度 2008年
上映時間 102分
監督 内田けんじ
出演 大泉洋/佐々木蔵之介/堺雅人/田畑智子/常盤貴子/北見敏之/山本圭/伊武雅刀

長編デビュー作『運命じゃない人』がカンヌ国際映画祭4部門を受賞した内田けんじ監督による新感覚エンターテインメント。

母校の中学で働く教師、神野(大泉洋)のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。探偵は、神野の幼なじみで今は一流企業に勤める木村(堺雅人)の行方を追っていた。心ならずも木村探しに巻き込まれるうちに神野の知らない木村の姿が明らかになり、事態は誰もが予想しない展開に向かっていく。(シネマトゥデイ)

30代になった、かつての同級生たちが織り成す“大人の放課後”
人を疑うことを知らない男・神野を大泉洋がそれらしく、いつものオトボケは封印で好演。
人の裏側ばかり見てきた男・北沢は達者な佐々木蔵之介。「世の中のいろんなものを観てきた目をしている」らしい(笑)
実は誰も実態を知らなかった男・木村は「二枚目でミステリアス」な堺雅人がはまっている(笑)

甘く見てるとダマされちゃいますよ
のキャッキコピーを、甘く見すぎず(笑)疑り深ーく観てきました~(爆!

劇場予告の段階で、「だまされるな」とか、「一番悪い奴はだれだ」みたいなセリフが躍っていたので
昔のP.ニューマンの「スティング」の和製バージョンかしらなどと想像してましたが
それはちょっと違ってた
でもなかなか楽しめましたよ♪

なんか結構最初ッから、違和感があったんですよね~ワタシは。うふっ♪
これからご覧になる方は、ご自分の感覚を信じてご覧になれば、
あっ、な~るヘソ~!」と、自分を信じてよかった!と
プチ幸せ感を味わえる事でしょう♪

彼ら3人の脇を固めるのも、実力派のみなさん。
幸せな妊婦に、常盤貴子。その父がチョット厭味な山本圭なんですね~。
他にも、写真の女に田畑智子など皆さんが達者で、この作品を面白くしてましたね!
いろんな意味で

レディスデイの午後の回、いつもの如く女だらけかと思いきや、
圧倒的に若いカップルが多いじゃんー
男女のどちらかが、メインのキャストのファンかしら?
私的にはユースケとキャラが被ってみえる大泉洋のファンなのか?
いつも微笑んでる顔が小日向文世みたいな堺雅人(ちょっとゴメン)がお目当てか?
一時は筧さんっぽかったけど、この頃落ち着いた感のあるキュートな個性派佐々木蔵之介か?
ともかくなんか・・若かった(笑)
なのでか観客は皆さん軽いノリで、何度か笑い声も起こり楽しかったです

クライマックスはちょっと『躍る大捜査線』のSPのぱくりっぽかったけどね

そうそう、エンドロールが終るまで席を立たないで下さいね


噂のアゲメンに恋をした!

2008-05-24 23:38:36 | the cinema (ア行)
原題 GOOD LUCK CHUCK
製作年度 2007年
上映時間 99分
監督 マーク・ヘルフリッチ
出演 デイン・クック/ジェシカ・アルバ/ダン・フォグラー/ロニー・ロス/シャーラン・シモンズ

「シン・シティ」「ファンタスティック・フォー」のジェシカ・アルバがドジでキュートなヒロインを演じるエロティック・ラブコメディ。監督のマーク・ヘルフリッチはこれが監督デビュー作。

歯科医として成功を収めているチャーリーだったが、私生活では理想の女性に巡り会えず満たされない日々。子どもの頃にゴスロリ少女にかけられた呪いのことが気になり始めるチャーリー。いつの間にか、元カノたちが自分と別れた直後に幸せを掴むという妙なジンクスまで出来ていた。やがて噂が広まり、幸せを求める女性がチャーリーと一夜を共にしようと行列をつくるまでに。しかし、誰も自分目当てでないことにむなしさを感じ始めたとき、彼はキャムという天然キャラの美女と出会い、彼女こそ運命の女性と確信するのだったが…。

楽しく笑えるラブコメがみたいな~と思って観ました・・・が、
「R-15」指定も別にそんなには気にならないだろう、、がっダメでした気にした方がいいです(笑)

ジェシカは可愛いし、身体張ってドジな女のコが嵌ってましたよ
お相手のデイン・クックも、身体張って(爆!)厭な感じはなかったんだけど・・・
彼の親友の形成外科医、スチュ(フォーグラー)のセリフが戴けない。
超下品、超卑猥な下ネタのてんこ盛り

最初の方では、チャーリーの少年時代のエピソードとか
チャーリーの診療所でのサスペンスに(笑)あちこちで笑い声も聞こえていたのに
露骨なシーンのオンパレード(もっと見せ方があるだろうに、、)しかもしつこいし、
スチュの下品なネタに(これもしつこい)
殆どの方は引いちゃったのか、もう誰も笑わなかったし。。

ジェシカもキュートで、デイン・クック演じるチャーリーも
怖ろしいくらいの天然ドジなキャムに純粋に惚れちゃうそこそこいい奴なのに、、
ちょっと残念でした~

若い女の子同士や、カップルが多かったので余計に気まずい感じ?(笑)
付き合い始めのまだ遠慮があるカップルは、かなり気まずいかも~です
あ・でも、性格にもよるか・・

でも、アメリカのおバカコメディって、下ネタ満載って多い気がする
まあ、そこんとこは観なくても十分なので、サラッと流して、
オチャメな2人のシーンをお楽しみください

アナポリス/青春の誓い

2008-05-13 22:35:31 | the cinema (ア行)
製作年度 2006年
原題 ANNAPOLIS
上映時間 103分
脚本 デイヴ・コラード
監督 ジャスティン・リン
出演 ジェームズ・フランコ/ジョーダナ・ブリュースター/タイリース・ギブソン/ドニー・ウォールバーグ/チー・マクブライド/チャールズ・ネイピア/ヴィセラス・シャノン

幼い頃から憧れていた海軍士官学校への入学を果たしたジェイク(ジェームズ・フランコ)。勤めていた造船所を辞めてエリート校の門をくぐった彼を待っていたのは、想像を遙かに超える過酷な訓練だった。厳格な上官であるコール中隊長(タイリース・ギブソン)との対立は日々激化し、執拗とも思えるしごきが繰り返されていく。それでもジェイクは、密かに恋心を寄せる上官アリに支えられながら、次第にその才能を開花させ、次々と課題を克服していくのだった。しかし、ある事件をきっかけにコールに殴りかかったジェイクは、退学の覚悟を余儀なくされるが─。
仲間同士が直面する様々な壁を乗り越えて、熱い情熱を秘めた若者たちが成長する姿を描いた青春ドラマ。(ディズニーDVD公式,作品紹介より)

海軍士官学校に入学した青年ジェイクが、造船所での平凡な生活から
ハイレベルな授業と過酷な訓練を乗り越えていく、
一年間の心の成長を爽やかに描いた青春もの。私は好きなジャンルでした♪

命令されるのを嫌うジェイクは、弱いものいじめ(実際はちがう。試練)が嫌いで、
教官や、厳格なコール中隊長との対立を生むが、その上官たちに堂々と挑むチャンスがあることを知り、
アリ(ジョーダナ・ブリュースター)に協力してもらいボクシング大会に出場する。

スパイダーマンのハリー役ではどちらかというとスラッとしたイメージのジェームズ・フランコ。
このボクシングの為に数ヶ月前から体を鍛え、プロを育てたジムのトレーナーが絶賛する練習量で、
凄い身体を創って披露しています。
ハリウッドで撮影のある日は毎日通っていたそうで、
クライマックスの迫力の映像に繋がっていたのだと納得

一緒に映る士官役の数十人と共に、実際に海軍士官学校の卒業生のコーチの下で
毎日朝5時に集合し本格的に見えるよう、苦しい訓練を受けたという。
その時も、ジェームズくんは誰より早く来て練習をしていたらしいです。
あの、眩しそうにみつめる瞳から受ける印象そのまま、誠実な真面目なコメンタリーを聞くことができます。

 ←演技指導もあまりされてない先日の邦画とは大違いのシーン

ラブ要素も思ったほどではなく、派手さは無いですが
青春ドラマが好きな方、ジェームズ・フランコファンなら楽しめると思います

相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

2008-05-09 23:33:50 | the cinema (ア行)
必ず、追いつめてみせます。
製作年度 2008年
製作国 日本
上映時間 117分
監督 和泉聖治
脚本 戸田山雅司
音楽 池頼広
出演 水谷豊/寺脇康文/鈴木砂羽/高樹沙耶/岸部一徳/木村佳乃/原田龍二/松下由樹/本仮屋ユイカ/柏原崇/津川雅彦/西田敏行

抜群の名推理と機動力で難事件を解決する警視庁特命係の刑事コンビの活躍を描くテレビドラマ「相棒」の劇場版。

都内で謎の連続殺人事件が発生、その現場には不可解な記号が残されており、さらに犯人のターゲットは3万人のランナーと15万人の大観衆でひしめき合っている大規模なマラソン大会会場へと向けられていた。警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は未曾有の大惨事を回避するため、頭脳と正義感で捜査を開始する。(シネマトゥデイ)

不可解な殺人事件が連続して発生。杉下右京と亀山薫は、現場に残された謎の記号から一連の事件が同一犯による連続殺人事件であることを突き止める。

東大出身のエリート警部杉下右京が謎を解き、ケイタイで
体力自慢の亀山薫に現場で捜査させる―これって!あれ?
現場に残された謎の記号―、
インターネットの闇のサイトに名を連ねる被害者―、
そう!!
まさに「リモート」じゃん!(※5年前の日テレドラマ)

東大卒のエリート警視氷室(堂本光一)が謎を解き、ケイタイを使って捜査を指示。
体力と視力だけが自慢の巡査くるみ(恭子ちゃん)が現場で捜査!
しかもこの事件の発覚、謎を解いて現場を特定して行く過程もリモート1・2話に似ているし
中盤、タイムリミットを前に次々に仕掛けられた罠に翻弄されるあたりは9話に良く似ている。
・・・そうか、、亀山くんはくるみだったのか~(笑)

この映画を観てみようという気になったのは、現在再放送されているのを先日何気なく観て、
結構丁寧に創られてるんだ~と思ったので、
キャストなども全然チェックしないで行きました。
が、ドラマを観て無くても十分楽しめる作品でした!
豪華キャストに、スケール感もあって、「劇場版」の面目は十分果たしていたのではないかと思います。

事件の真相には誰もが気が付く展開でしたが、
最後の最後、犯人の「最後のねらい」につい肩入れしたくなる気持ちを抑え切れません。
その最終ステージのために、犯したことは責められるべきでも
その舞台には立たせてあげたかった。。。

子の汚名を晴らし、世論を使って闇に消された真実をとりもどしたい親心。
心ならずも悪に加担させられたまま逝ってしまった親の無念を晴らす子の心。
見応えがありました。

が、、
またしても、日本人観光客人質事件がリアルに起きてました。
ま、幸いにして直ぐに開放されましたが・・・。
現実に使命感をもって行く、ボランティアや報道関係者と言うわけでない方の
危険な国でのこうした事件が起こる度に、もっと自分の事として
自分がこれから訪れようとしている国の情勢を知って欲しいと願わずにいられません。

あるスキャンダルの覚え書き

2008-05-07 23:32:59 | the cinema (ア行)
彼女の恋の相手は15歳だった
原題: NOTES ON A SCANDAL
製作年度: 2006年
上映時間: 92分
原作 ゾーイ・ヘラー
脚本 パトリック・マーバー
監督 リチャード・エアー
音楽 フィリップ・グラス
出演 ジュディ・デンチ/ ケイト・ブランシェット/ビル・ナイ/アンドリュー・シンプソン

アメリカで実際に起こった女教師の事件を基に作られた小説を、『アイリス』のリチャード・エアーが映像化。

ロンドン郊外の中学校で歴史を教える初老のバーバラ(ジュディ・デンチ)は、若く美しい新任の美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を抱く。家族も親しい友人もおらず、飼っている猫だけが心のよりどころだったバーバラは、シーバとの友情に固執するようになる。しかし、ある日、シーバの秘密を知り……。(シネマトゥデイ)

なぜかこのところ、ケイトの作品をたて続けに観てしまった。
まだ記事にしていない観賞済みDVDの中に多分後2本はある。
避けていたわけじゃないが、観てなかったのね....
ということでこの作品、ウワサ通り怖かったです。
「ゆりかごを揺らす手」とはまた違うんだけど、
孤独な女を安易に家に招いた事から起こる執拗さ―というところで思い浮かべてしまった。

孤独な老女教師バーバラが、同僚教師に度を越した友情を求め、
相手の好意を自分の都合のいいように解釈・・・そう!まさにストーカーの論理。
しかし彼女のターゲットとなる美しい獲物にも
無防備で、隙がありすぎたと言えよう。

バーバラは勝手に、不思議な魅力のあるシーバを自分にふさわしい友情の相手と決め付け、
観察し、執拗につきまとう。
そして、シーバの隠し事を裏切りと感じ、それからは支配に転じる。
ジュディ・デンチが上手すぎて怖い、、

対するシーバはバーバラを始め複数の教師や生徒から、良くも悪くも簡単に接近できる
どこかひ弱で崩れたところがあり、隙だらけの女性。
どうやら彼女の教師としての社会復帰も、およそプロ意識とはかけ離れたところにあったらしい。
触れなば堕ちん風情を大柄なケイトが、儚げに可愛く演じている。

誰からも振り向かれなかった孤独な女の思う友情―、
それがどんなのものか想像すらしなかった自分の都合のいい時だけの友情でありたかったシーバ。

眼光鋭く、狙った獲物に近づく鷲のようなバーバラ
しかし、シーバは全てに対して甘かった。。。
シーバもまた孤独で、ちゃんと現実と大人と向き合えない女だったのかも

一見普通の二人の大人の女。しかし・・その本質がむき出しになった時
日常に潜む危険な落とし穴を感じさせる、見応えある心理サスペンス。
ラストには思わず笑ってしまうが、、、気をつけましょう

小柄なジュディ・デンチが大鷲にみえるし(爆)
大柄なケイト・ブランシェットが華奢でか弱く見える・・・なんとも凄い二人の女優対決は見事です

あの空をおぼえてる

2008-05-02 16:26:18 | the cinema (ア行)
いつか、心が壊れても
製作年度 2008年
上映時間 115分
原作 ジャネット・リー・ケアリー
脚本 山田耕大
監督 冨樫森
音楽 中野雄太
出演 竹野内豊/水野美紀/広田亮平/吉田里琴/小池栄子/中嶋朋子/小日向文世

地方都市で写真館を営む雅仁(竹野内豊)は妻(水野美紀)と小学生の息子(広田亮平)、幼稚園に通う娘(吉田里琴)と幸せに暮らしていた。だがある日、子どもたちが交通事故に遭い、息子は無事生還するが、娘は亡くなってしまう。雅仁は娘を守れなかったことで自分を責め、生き残った息子は何とかして両親をなぐさめようとする。(シネマトゥデイ)

TVでは毎日のように痛ましい事故のニュースが流れて、
自分が親になってからはそれらのニュースを聞く度に、亡くなった人を思うより早く
残された人の方に思いがいってしまっていた・・・
堀に落ちた弟を助けようとして、自分も命を落としてしまったお姉ちゃん―
火事で一人だけ生き残ってしまった少年―
溺れた自分を助けた父が亡くなってしまった事故もあった、、、

どの場合も、残された方は、その原因が自分にあると責めたり
こうしていれば―とか、こうしなければ―との想いでいっぱいになるのではないかと察せられる。
あの時―、もし自分が・・・

その時、夫婦は「何故?」といった。。。
そして喪失感を抱えて、現実を受け入れられず、目を閉じていた。

ああ、、、ひとはこうして人を傷つけ
子供を"孤独"にしていくんだ・・・
オトナであると言う自負が、時として子供に、おとなにはまねの出来ない優しさを引き出し、
それを見過ごす事で、更に深く傷つけてしまう。
幼いこどもは、親を喜ばせる為に存在しているというのに・・・

しかしながら、最愛の娘の死という突然の悲劇に襲われた親の立場に立ってみれば
何を持ってしてもその孔を埋めることが出来ない、やっと息をしている、
やっと生きているのも理解できる。
親だってそんなに強くはない。。

いつも笑顔を振りまいていて、家族のマスコット的存在だった妹の死―
それはいつも一緒だった兄に、とても大きな荷物を背負わせる・・・

今年になって再放送されていた「星の金貨」では、一番セリフが多かったように思う竹野内くん。
本作でほとんどセリフはありません。
全身で悲しみや怒り、喪失感を表現しています。
子役の広田亮平くんの、心もとない、優しい表情がとても良かったです

私の前にはご夫婦が高校生の2人のお子さんを連れて、横には男同士の若者、
更に左隣に中年のカップル。比較的若い方が多かったようですが、
席は70%ほど埋まっていたでしょうか、誰一人エンドロールが終っても席を立たず、
平井堅の「いつか離れる日が来ても」が終っても、、
皆、明るくなるのを待って退場していきました。

今では憎らしい我が家の子供も、嘗てはこの少年のように
親を喜ばせるだけに生きていたんですよね・・・ハイハイして、歩き、、言葉を覚え、、
先に心の目が曇ってしまうのは、いつも親の方なのかも
涙ですっかり心が洗われ、優しい気持ちで帰宅しました

エバー・アフター

2008-04-20 00:18:40 | the cinema (ア行)
昔々、シンデレラは本当にいたのです――
原題 EVER AFTER/ A CINDERELLA STORY
製作年度 1998年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 118分
脚本 スザンナ・グラント 、アンディ・テナント 、リック・パークス
監督 アンディ・テナント
音楽 ジョージ・フェントン
出演 ドリュー・バリモア/ダグレイ・スコット/アンジェリカ・ヒューストン/ミーガン・ドッズ/メラニー・リンスキー/リチャード・オブライエン/パトリック・ゴッドフリー/ジャンヌ・モロー

誰しも知ってる「シンデレラ」の物語を現代風にアレンジして映画化した作品。監督は「愛さずにはいられない」のアンディ・テナント。

『魔法にかけられて』で、イマイチのれず、もう可愛いお伽噺系はだめなのかと落胆していました。がっ!
これは見事にヒット!
これよ!これ!こんなの観たかったのよ~~
とっても可愛くてロマンティックなラブストーリーです

16世紀、フランス。ダニエル(ドリュー・バリモア)は幼い頃に母を亡くし、父は男爵夫人ロドミラ(アンジェリカ・ヒューストン)と再婚したが急死。それ以来ダニエルは、父の財産をわがものにした陰険なロドミラと彼女の連れ子の姉妹マルガリート(ミーガン・ドッズ)とジャクリーヌ(メラニー・リンスキー)にメイドとしてこき使われる日々。ところがそんなある日、ダニエルはフランスの王子ヘンリー(ダグレイ・スコット)と出会う。名を聞かれたダニエルはとっさに亡き母の名であるニコール・ド・ランクレ伯爵夫人と名乗ってしまった・・・

「陛下」と呼ばれる老貴婦人(ジャンヌ・モロー)は、招待したグリム兄弟に、
彼らが収集した民話「シンデレラ」に出てくるガラスの靴の実物を見せて語り始める。
「シンデレラは本当に存在したのよ・・・」
そして語られる16世紀の物語・・・

ダニエル(ドリュー・バリモア)は父の形見になった「ユートピア」を愛読する知的で優しい女性に育っていて、
ある日父の愛馬に乗って疾走するドロボーに遭遇。
コントロールよく彼女の投げたリンゴは見事に命中
落馬したその人は、城を抜け出し追われているヘンリー王子(ダグレイ・スコット)だった!
この時、王子は口止め料といって金貨を置いて去っていくが、
ダニエルはそのお金で、継母の税金の未納分として差し出された使用人を買い戻す為、
貴族のように着飾ってお城へと―。
そして、そこでまた王子と出くわすダニエル。
王子に対しても臆する事のないダニエルの態度に、心惹かれる王子は名前を知りたがり、、
貴族の扮装をしているダニエルはここで亡き母の名、ニコール・ド・ランクレ伯爵夫人を名乗ってしまう・・・



実は王子はスペインの王女との政略結婚をせまられており、それを嫌って父王に反発している、
まだまだ青い青年
彼の周りにいる貴族の女性にない知性や、活発さに惹かれる

弱気な彼女に羽根をつけてくれたのは、かの有名なあの方!!!

魔法使いもかぼちゃの馬車もネズミもでてこないが、
ダニエルには味方もいるし、何より勇気も度胸もある
どんな困難も明るく立ち向かって行く、イザという時にはパンチも出すし剣も使う

ちょっと濃すぎる王子も素敵にみえてくる(笑)

とにかくドリューが可愛いです♪
煤けた真っ黒い手で顔を覆って泣くシーンは、胸が一杯になり、思わず貰い泣きしてしまう
あまりに気に入って、レンタルしてる間に3回も観ちゃいました~

この方の有名な絵も登場!チャーミングに描かれてます♪
ンもう~最高です!かる~くいじめちゃうし、チョットした表情も

音楽は「ユー・ガット・メイル」のジョージ・フェントン。いいです!
美術は「エマ」のマイケル・ハウエルズ。やっぱりねー
衣裳はジェームズ・アイヴォリー作品で知られるジェニー・ビーヴァン(「ジェイン・エア」)。これがまた素敵

コミカルに描かれている部分もありますが、細部に手抜きのない人物設定。
シンデレラの状況なども無理なく納得でき、
ちゃんと活劇シーンもあり、大人も、男性も楽しめる作品になっています!

テーマソングの"プット・ユア・アームズ・アラウンド・ミー"も気に入ったので
私にしては珍しく、DVDもサントラも買いです♪

犬と私の10の約束

2008-03-20 13:25:42 | the cinema (ア行)
製作年度 2008年
映時間 117分
脚本 川口晴 、澤本嘉光
監督 本木克英
音楽 チョ・ソンウ
出演 田中麗奈/加瀬亮/福田麻由子/佐藤祥太/ 池脇千鶴/ピエール瀧/高島礼子/豊川悦司

北海道・函館で暮らす14歳の少女あかり(福田麻由子)の家の庭に、ある日、前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリバーの子犬が迷い込んでくる。その子犬に“ソックス”と名前をつけたあかりに、母(高島礼子)は犬を飼うときは犬と「10の約束」をしなければならないと教えるが……。(シネマトゥデイ)

特に犬好きではないですが、淡々と綴られるある家族と犬の物語。
作者不詳の短編詩「犬の十戒」から作られたという作品は、
冒頭の神は先ず初めに人間を作った―という言葉を、
そしてその後に続く、その弱き人間の為に犬を誕生させたという意味を、
解かりやすく諭しているかのような優しさがあって、とてもよかった

一人っ子で、父は多忙。そして、母まで入院し、そんな淋しい日々に現れたソックス
子供がそれに夢中になり、こころを癒されていくのはとても自然。
そして主人公が少女から大人になり、愛する対象が現れたとき、
ソックスもまた大人になっていて・・・

決して強くもない、特別出来た人間じゃない主人公のあかりの姿を通して
犬との関わり方を説教くさくなく教えてくれる。

福田麻由子ちゃんと、田中麗奈ちゃんへのリレーがとても自然!
久々のトヨエツもかっこいいオヤジしてたし
加瀬亮くんのギター!!猛練習の賜物、ステキなシーンになってます♪
そして今回名演技だった、赤ちゃんから大人のソックスまでの沢山のわんちゃん
だけど、今回、一番素敵だったのは、あかりの母でした。。。
親なら予測できる10年後。
あんなに夢中になった子供時代を過ぎ、やがてくるかおりの10年後の為に
あんなところに隠しておくなんて、、、やられました。。
                 

この作品のドッグトレーナーは、『南極物語』『ディロン~クリスマスの約束』『クイール』などでも活躍されている方だそう。
音楽のチョ・ソンウさんも私には恭子ちゃんとウォンビン君のドラマ「friends フレンズ」以来で、思い入れのある方です

何度か鼻歌で登場する挿入歌も、この作品のテーマに合ってて
改めていい歌だったな~と思いました

 Time After Time
 http://jp.youtube.com/watch?v=3C6AXnnjgqI&feature=related

いつか眠りにつく前に

2008-03-01 01:18:09 | the cinema (ア行)
あなたが最後に呼ぶのは、誰の名前ですか―
原作 スーザン・マイノット
監督 ラホス・コルタイ
音楽 ヤン・A・P・カチュマレク
出演 クレア・デインズ/トニ・コレット/ヴァネッサ・レッドグレーヴ/パトリック・ウィルソン/ヒュー・ダンシー/ナターシャ・リチャードソン/メリル・ストリープ

死の床にある老婦人アン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を2人の娘たちが見守る中、熱にうなされたアンは娘たちの知らない男性の名前を何度も口にする。そんな中、アンの記憶は1950年代のある出来事へとさかのぼっていく。親友の結婚式のため、海辺の町を訪れた彼女は運命の恋に落ちるが、その恋は取り返しのつかない悲劇を引き起こす。(シネマトゥデイ)

どんな世代の人の中にも、もう既に胸の中の一番奥に大事に、或は密かにしまってある
忘れられない物語があると思う・・・
そしてこれからも増えていき続けるページのどの部分に
最後、こころを呼び覚まされるのだろう・・・?

正直、若い日のアンには惹かれなかったし、感情移入はできなかった。
親友ライラが想いを寄せていた事を知り、結婚はやめるべきだと、厭なら救い出してあげるとか言っていた直ぐ後でハリスと二人っきりになっちゃうし、
ライラの弟バディの気持ちも気付かない年齢でもあるまいし、とか
なんだか誠実な女の子には見えなくて、魅力的にも見えなかったのが困った(笑)

知り合って2日間の恋。お互いに惹かれあって、幸せになるはずだったアンとハリス。
だけど、ナイーヴで自嘲的なライラの弟・バディ(ヒュー・ダンシー)を激しく拒絶した直後の悲劇。
たった2日間の激しい恋―その事が招いた結果のような悲劇に、実ることが無かったのだろう二人。
それからの失敗と、後悔の連続の結婚生活。

聞いた事も無い男の名前に心配する娘たち。
母が思うように生きれなかったという、その人生の中で生きてきた娘たち、、、。
彼女たちもそれぞれに悩みを抱えていた。

まだ娘達は幼く、アンが料理をしている途中で、むずがっているニナをニナの父である夫がアンに手渡し、
パニックになったアンは料理を放り出し、子供たちと歌っている―ある日の一コマ・・・
おそらくもともとアンは家庭的ではないというか、家事の苦手な女だったという気がするそのシーンは
実はニナ(トニ・コレット)の不安な記憶でもあったのだと思う。
私がこの作品で唯一良かったと思ったのが、この母の惨状をみて育ち、
好きな男との結婚や子育てに不安を持ち、幸せになることに臆病だったニナが
恋人に素直に打ち明けるシーンだった

豪華キャストを配しながら、物語の主軸ふたりに魅力を感じることが出来ず終いだったのが残念だったけど、
40年前の舞台となるウィッテンボーン家の別荘の周囲の景色は綺麗だし、音楽も良かったです♪