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to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

行きずりの街

2011-01-06 23:36:24 | the cinema (マ・ヤ行)
上映時間 123分
原作 志水辰夫
監督 阪本順治
出演 仲村トオル/小西真奈美/南沢奈央/窪塚洋介/菅田俊/佐藤江梨子/谷村美月/杉本哲太/ARATA/石橋蓮司/江波杏子

1992年に「このミステリーがすごい!」で1位を獲得し、映像化が望まれていた志水辰夫のサスペンスの映画化。
郷里の丹波篠山で塾講師をしている波多野は、上京後に連絡の取れなくなった教え子のゆかりを追って、東京へとやって来る。そして、彼女が住んでいたマンションで怪しげな男に追跡される。ゆかりの身を案じた波多野は、心当たりを捜して回り、やがてとあるバーへと辿り着く。そこにいたのは、別れたかつての妻、雅子だった。彼女は、波多野が名門高校で教師をしていたときの教え子で、波多野は彼女との結婚がスキャンダルとなり学園を追われたのだった。やがて、今回のゆかりの失踪が、偶然にもこの彼の忌まわしい過去と繋がっていることを知る波多野だったが…。

仲村トオルちゃん目当てで、公開間もなく観たのに、直後からの激務で記事アップが今頃に・・
この作品がトオルくんにとって芸能生活25周年の記念作品になるそうです。
以前『接吻』もみながら、記事にしなかったことがあるので、これは簡単にでも記事にしようと

サスペンス・ミステリーという括りだったけど、どちらかと言うと、
一組の元夫婦の再生の物語という印象。
つまらない訳じゃないけど、ちょっと物足りなさは残る、、かなあ。

丹波篠山で波多野の教え子ゆかりとのやり取りがあり、彼が12年振りに上京する―。
この序盤の短いシーンで食いついていけるか?
違和感を残したまま、怪しげな追跡劇に突入するか?で、中盤以降の面白さが決定してしまうような気がしました。
残念ながら私はどちらかというと後者だったんですねぇ。

どうもゆかり役の南沢奈央ちゃんの存在で、サスペンスとしてのストーリーも中途半端な感じになったみたいな気がしました。
菅田俊さんも出演されていたし、ARATAも窪塚洋介クンもこういう役はブキミ度が増して、
中盤までサスペンスの雰囲気はあったので、終盤がザンネンな感じでした。

ただ、トオルちゃんと小西さんのシーンはとっても惹かれるものがあったし、
コレ、もっと大人向けで恋愛サスペンス色を濃くしたらよかったかも♪



俳優としていいなぁ~と、トオルちゃんを意識したのはドラマ「眠れる森」だったでしょうか。
ああいうカッコイイトオルちゃんじゃなくて、普通の疲れた中年教師でしたが、
やっぱりどこかに「男の子」の貌がみえてよかった♪


余談ですが、雅子(小西真奈美さん)が波多野に料理を作ろうとキッチンに立つシーンで、
ちょっとガスパッチョのCM「孤独と五徳。」「恋と同じ」がよぎっちゃったわ~!
そう、ブッキーとのシリーズ(笑)
もう、小西さん見るとあの音楽もヘビロテで、困ります


約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語

2010-11-06 00:58:04 | the cinema (マ・ヤ行)
19世紀 ブルゴーニュ、
そこは天使が舞い降りる丘。

人生をワイン造りになぞらえた芳醇な愛の物語。

製作国 フランス/ニュージーランド
原作 エリザベス・ノックス
上映時間 126分 映倫 PG12
脚本 ニキ・カーロ/ ジョーン・シェッケル
監督 ニキ・カーロ
出演 ジェレミー・レニエ/ギャスパー・ウリエル/ヴェラ・ファーミガ/ケイシャ・キャッスル=ヒューズ/ヴァニア・ヴィレール

「クジラの島の少女」で注目を集めたニュージーランド出身の女性監督ニキ・カーロが、19世紀のフランス、ブルゴーニュ地方を舞台に描くワイン造りと人生をめぐるヒューマン・ラブストーリー。
最高のビンテージワインを造ることを夢見る農夫ソブラン(ジェレミー・レニエ)は、ある真夏の夜、天使のザス(ギャスパー・ウリエル)に出会う。さまざまなことを語り合った彼らは再会を誓い合い、1年後にその約束を果たす。そして、ザスは毎年同じ日の夜に会うことを条件に、ソブランにワイン造りの助言をするが……。

1808年、フランス・ブルゴーニュ地方。若き葡萄農家のソブランは、採り入れの手伝いにやって来ていた村娘のセレストと恋に落ちるが、
彼女の父が精神を病んでいるという理由で父に反対される。
ソブランは醸造家を夢見ている野心家でもあったが、ヴリー伯爵に売り込むものの一笑に付される。
セレストも去り、自分の葡萄畑も持てない…。落胆する彼の前に天使が現れ、
誰もまともに聞いてくれなかった恋について、夢について、ザスに打ち明けるソブランに、
ザスは希望となる助言を与え、1年後にまた現れると約束して去っていく。

そして約束の1年は経ち、開放的で、情熱的なセレストと結婚し、最初の子供を得たソブランは、
ザスに祝福してもらい、彼の庭の葡萄の苗木を受け取り、毎年同じ夜、同じ場所で会う約束をする―。
そして…―、 

夜の闇から希望のように現れ、ソブランに兄のように苦言も呈し導くザスが、
彼の守護天使であると、観客も疑いを持ちません。
しかし、幸運のみを天使に求めるソブラン。
ザスはソブランに全てを与えようとしているのだと、その時観客は知っている。。。

貧しさから父の臨終に立ち会えなかったことも、夫婦の愛で乗り越えて、
最初の1815年のヴィンテージとなるワインをザスに認めてもらい、
やがて、ヴリー伯爵も注目し、彼からワイナリーを引き継いだオーロラと信頼関係を結んでいくのだけれど、、、

子供を襲った不幸な病気も、
天使がついていながら、なぜなんだというソブランの悲しみ。
その後も自然の厳しさに泣き笑い、ソブランとオーロラは不足を補うように、求め、与え合い、
いつしか時は流れ、、、
ついにザスはある決心をする――。

悲しみに突き落とされ、苦しみを味わい、喜びに歓喜し―、
ソブランのワインは芳醇な彼の人生の味になる。―


ワイン造りに挑み続けた男に訪れた幾つもの出会い。
それは様々な形の愛との出会いであり、彼の人生の喜怒哀楽に深い味わいをもたらし彩るものでした。
静かにほろ苦いワインの余韻のような後味の、心に残る作品でした。
ザスの決心。あなたはどう受け取るでしょうか

      
観終わった時に無性にワインが飲みたくなります。
そして、きっとその時、ワインの香りと味わいに秘められた遠いその故郷の葡萄畑を思うでしょう。

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

2010-10-04 22:46:48 | the cinema (マ・ヤ行)
原題 LUFTSLOTTET SOM SPRANGDES/THE GIRL WHO KICKED THE HORNET'S NEST
製作国・地域 スウェーデン/デンマーク/ドイツ
製作年度 2009年
上映時間 148分 PG12
監督 ダニエル・アルフレッドソン
出演 ミカエル・ニクヴィスト/ノオミ・ラパス/アニカ・ハリン/レナ・エンドレ/アンデシュ・アルボム・ローゼンダール/ハンス・アルフレッドソン/ミカエル・スプレイツ/ニクラス・ユールストレム/ニコラス・ファルク/ミリヤ・トゥレステット/ヤコブ・ノルデンソン/ゲオルギー・ステイコフ

今世紀最大のミステリーと絶賛されたスウェーデンの3部作小説を映画化した『ミレニアム』シリーズ完結編。
宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負ったリスベット。ミカエルによって発見された彼女は、一命は取り留めたものの、厳重監視の病室で外部との接触さえも困難な状態に置かれてしまう。そんな中、亡命スパイのザラを利用して数々の犯罪に手を染めてきた秘密組織が、国家的スキャンダルを闇に葬り去ろうとリスベットはじめ関係者の口封じに動く。そして彼女の運命を狂わせた精神科医ペーテル・テレボリアンと共謀し、リスベットを精神病院送りにするべく狡猾に立ち回っていく。対してミカエルは、妹でもある敏腕弁護士アニカ・ジャンニーニ、リスベットを雇用する警備会社社長ドラガン・アルマンスキーら彼女の数少ない理解者たちを総動員して“狂卓の騎士”を結成し、巨悪に立ち向かっていく。そしてついに、舞台は法廷での全面対決の時を迎えるが…。

予告ナシでも約2時間半。
今回ばかりは1日1回の上映が夜で良かった!夕飯を済ませてから飛んでいきました。(公開初日に鑑賞)

3部作となっていますが、終わってみると、1作目が序章。2作目が本編前編、3作目が後編という感じでした。
尤も、本来は5部作だったのが作者が亡くなって3部作になったのだから、これが最終決着ではなかったとは思うけど、
兎にも角にも、衝撃的な第1作目のリスペットとの出会いから、僅か10ヶ月程で3作を観終えて、かなり満足
約2時間半という長さも全く気にならなかったです

第1作目
社会派ジャーナリストとして辛酸をなめ、裁判で負けを喫したミカエルと、
身も心も武装し、卑劣な大人と戦って僅かな自由を勝ち取ったばかりのリスペットが出会い、
やや危なっかしいミカエルを思いっきりサポートして、かっこよく消えたリスペットが、
忘れ物を取りに帰ってきた2作目では、
交わるはずのないミカエルの事件と、仕組まれたリスペットの危険が、二人をまた引き寄せる!

2作目ラストの戦いでは重傷を負いながら一命は取り留めたものの、
次々に襲ってくる敵。
―防戦一方のリスペット。
しかし副題の眠れる女リスペット、今回は動けない彼女に代わり、数少ない理解者がミカエルとともに戦いを始める。
「2」のラストで宿敵と巡り会い死闘を繰り広げながら彼女は止めを刺せなかったのに、
思わぬ人物の手によって意外な形で果たされる。

秘密組織の冷酷な「仕事」に比べ、
ミカエルを筆頭に、どこから見ても弱そうで分が悪い“狂卓の騎士”なんだけど、
それがあるから理不尽な怖さを共有できたのかも知れない。
ミカエルと出会い、ヒトとしての真の自由を取り戻すまで、なんと非力な多くの騎士が知恵と勇気を出し合ったことだろう。

リスペットの主治医に疫病神、決して敏腕そうに見えないアニカと唯一頼り甲斐のありあそうな元上司。
ジャーナリスト魂に支えられたミカエルと仲間達。
突込みを入れたくなるシーンもあったけど、
事件は異常であっても普通の人が巻き込まれると「無理ないか」と、こんなもんかと思える狂卓の騎士。
そして法廷の、第1章ではミカエルが居た席に、今リスペットが座る―。


第1章の事件と「2」「3」の事件は全く別物と言えるのですが、
主人公2人の関係性も含めて、
第1章に登場した人物が深く事件に関わってくるので、やはり予習の必要な続編であることは確か。
でも、登場人物がやたら多いので、親切に役名と身分などが挿入されるのでちょっと助かったり(笑)。

ちょっと風変わりなデコボコ探偵みたいな二人は、ビジュアルも全然好みではなかったのに、スリルがあって引っ張ってこられました!
面白かったです♪

ミレニアム2 火と戯れる女

2010-09-23 22:52:42 | the cinema (マ・ヤ行)
原題 FLICKAN SOM LEKTE MED ELDEN/THE GIRL WHO PLAYED WITH FIRE
製作年度 2009年
製作国・地域 スウェーデン/デンマーク/ドイツ
上映時間 130分 映倫 R15+
脚本 ヨナス・フリュクベリ
監督 ダニエル・アルフレッドソン
出演 ミカエル・ニクヴィスト/ノオミ・ラパス/アニカ・ハリン/ペール・オスカルソン/レナ・エンドレ/ペーター・アンデション/ヤコブ・エリクソン/パオロ・ロベルト

世界中でベストセラーとなったスウェーデンの小説「ミレニアム」3部作を映画化したシリーズ第2弾
鼻ピアスに全身タトゥーの華奢な天才ハッカー、リスベットの協力でヴァンゲル家事件を解決し、晴れて月刊誌『ミレニアム』への復帰を果たした社会派ジャーナリスト、ミカエル。事件以来、リスベットとは連絡の取れないまま1年が経とうとしていた。そんな時、少女売春組織の実態に迫る特集記事の準備を進めていた記者2人が殺害される事件が発生、現場にリスベットの指紋が付いた銃が残されていたことから、彼女は殺人犯として指名手配に。過去のトラウマから誰も信じることのできないリスベットは、警察の追跡をかわしながら、たった一人で犯人と対決する道を選ぶ。一方、いくつもの状況証拠にもかかわらずリスベットの無実を信じるミカエルは、真犯人を突き止めるべく独自に調査を開始する。やがて事件の背後に浮かび上がる“ザラ”というキーワード。そんな中、痛みを感じない謎の金髪の巨人がリスベットへ迫っていくが…。


その存在自体がミステリーなリスペット。
今回ほとんどのシーンで、あのメタル調ファッションではなく、ほぼスッピンで登場する彼女は、
150cm40キロということで、これは今の日本人の平均からみても小柄なほうだと思う。
そんな彼女を追い詰めていく罠に、誰にも頼らず一人で立ち向かう姿に、思わず応援しながらの2時間。
前作よりもリスペット自身が追い詰められる容疑者になっていることで、よりスリリング。
私はかなり楽しめました!

今作もリスペット自身を語るのに重要な部分は短くインサートされてはいますが、
前作をご覧になった方の方がよりリスペットの生き方、彼女の特殊な能力、ミカエルとの説明し難い関係が理解でき、
作品自体の面白さも増すような気がします。

いきなりリスペット包囲網。伏線も解り易く、余計に観客の不安を煽るような気がする展開に、
相変わらずのゆるいテンポながら引き摺り込まれます。
前回冒頭に出てきたリスペットの新しい後見人
そもそも成人女性であるのに、なぜ後見人に管理されなくてはいけないのか。
それは彼女が無能力者というレッテルを貼られているからなのだが、そこにこそ彼女の謎が詰まっているという予感がしていたので、
ヨーロッパの少女虐待、人身売買を発端に巨悪に迫っていく展開に引き込まれました!
しかも敵が、不気味なのもよかったかも!

巷の評価がかなり低いので、二の足を踏んでいたわけですが、
キャストの平均年齢が異様に高いのと(爆)
登場人物が多く、また名前が覚え難いのを差し引いても、
これはじわじわとした恐怖に屈しない強い精神力と、頭脳で立ち向かうリスペットの活躍と、
正義感だけではないミカエルの行動、彼女に寄せる絆の強さで、飽きずにラストまで楽しめました。

しかも―、
ココまできたら、見届けなくちゃ!な終わり方。
中年ジャーナリストと、小柄な人間嫌いの天才ハッカーの戦い。次は完結編!
期待と言うより、純粋に興味が持てて、早くこの後の展開が観たいです

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

2010-08-30 00:25:56 | the cinema (マ・ヤ行)
キミがメチャクチャにした人生が、
私たちの宝物。

英題 MARLEY & ME
製作年 2008年
上映時間 1時間58分
監督 デヴィッド・フランケル
原作 ジョン・グローガン
出演 オーウェン・ウィルソン/ジェニファー・アニストン/エリック・デイン/アラン・アーキン/キャスリーン・ターナー/ネイサン・ギャンブル

ジャーナリストとして働く新婚夫婦のジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことを決意。しかし、やって来たラブラドール・レトリバーのマーリーは、手に負えないほどやんちゃで、何でもかんでも食べたがるおバカな犬だった……!

DVD鑑賞から大分時間が経ってしまいましたが、
わんこが主人公のようでいて、やはりこれは夫婦の成長物語として楽しめた作品でした

この冒頭のカワイイラブラドールがあっと言う間に大きくなり、
その発育ぶりにジョンとジェニーの成長とか心構えが試されるかのように振り回されるのですが、
「デキのわるい子ほど可愛い」というのは、誰の頭の中にも過ぎったのではないかと思いますね~
「セールわんこ」のマーリーは、
じゃれついてるつもりが、襲ってる(笑)
ただはしゃいでるだけなのに、破壊してる(爆)

生きものを飼うのは、本当に大変。
それは子育てにも通じるものがあり、時間と自由を奪わずにはやっていけないし、
自分自身、愛情によって縛られもするし、
それがマーリーのようなエネルギーに満ちたおバカな大型犬だと、体力も奪われる。

有能で美しかったジェニーも、子育てと家事とおバカなマーリーの世話でヘトヘトになって、
ついにバクハツするところでは、思わずジンとしちゃったし......
きっと多くの女性は、ママになりたての頃を思い出されたことと思います。

マーリーはおバカで強力で、ジョンとジェニーに愛される為にやってきた。
そして思いっきり二人に子育ての練習をさせ、(笑)困らせ、でもちゃんと家族になっていく。
ちゃんとカスガイにもなっていく。―そんな彼らの15年の日常が描かれています。




共にジャーナリストの新婚夫婦が、一匹の子犬と出会い、
その後どんな夫婦にもきっと訪れる出産、育児、仕事の悩み、倦怠期なども、マーリーと共に迎え、、、
あらら、
単なるおバカなドタバタコメディではなく、ちゃんと悩み多き人の人生を描いて心を寄せて観ることができました。
かなりリアルな大人の会話もありますが、
これから結婚する、若いカップルにも観ていただきたいファミリードラマです

キミも、ちゃんと幸せでしたか。、、、きっと気づかないくらい幸せだったと思うよ


息子の部屋

2010-05-19 23:14:19 | the cinema (マ・ヤ行)
原題 LA STANZA DEL FIGLIO/THE SON'S ROOM
製作年度 2001年
製作国・地域 イタリア
上映時間 99分
脚本 ハイドラン・シュリーフ
監督 ナンニ・モレッティ
出演 ナンニ・モレッティ/ラウラ・モランテ/ジャスミン・トリンカ /シルヴィオ・オルランド/ジュゼッペ・サンフェリーチェ/クラウディア・デラ・セタ/ステファノ・アコルシ/ソフィア・ヴィジリア

第54回 2001年度カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。
精神科医のジョバンニは、妻パオラ、娘のイレーネ、息子のアンドレアと幸せに暮らしていた。が、ある日、アンドレアが事故で死んでしまう。父ジョバンニは、事故の当日、息子とジョギングの約束をしていながら急患の往診に出てしまい、そのことで自分を責め、仕事もやめてしまう。家族はいつまでも悲嘆に暮れ、いつしかお互いの関係さえも悪化させていく。そんなある日、息子宛に一通の手紙が届く。(allcinema ONLINE)

キャッチコピーは生きているときは、開けてはいけないドアでした。に、
公開当時はかなり惹かれたものでしたが、観にいけないまま何年も忘れていました。
でも、終わってみれば、このキャッチコピーは必ずしも作品の本筋とは余り関係がない。
キャッチコピーで作品を推し量れないってことですね。
ただ、家族の再生の物語ではありました。

イタリア映画は最近はあまり観ていないものの、何気に名作が多い。
バンクーバー五輪で再び火がついたのか、「道」はレンタル中が続いてるし、
私の中で降水量NO1の「ひまわり」、アランドロンの「太陽がいっぱい」ヴィスコンティ「家族の肖像」など
濃い、強烈なインパクトのある作品がけっこうあったけど、
そういう昔の作品に比べると、薄味の作品だともいえるかも。

精神分析医のジョバンニは、妻にも子供たちにも気配りの行き届いた穏やかな性格。
問題のある患者にも丁寧に接するし、息子の僅かな変化にも気づくような…。
息子もまた優しく、ほとんどの場合父の頼みを受け入れるような少年だった―。

それでもアンドレアのアンモナイト疑惑があり、、
テニスの試合での、勝負をしない態度に不安を覚えていたある日、突然息子を失う日がやってきた。

人が壊れていく過程、、、
普通に成長すれば、親は気づくことのない息子の心の部屋を垣間見、
家族が立ち直っていくきっかけを静かに見つめる作品でした。

親はどんな時も子を守りたい。
しかし、親の知らない時間が子供を育てるのもまた事実。
でも、もしもあの時―、もしもこうしていたら―…と、きっと誰も思ってしまうものだろう。

家族がまだ幸せだったある日、車の中で楽しく大合唱してドライブするシーン、
その歌詞が妙に印象的だった、、、

   できたら 笑って
  苦しいけれど
     生きるために
      少しだけ死ぬの.......


できたら 笑って、また明日。。。元には戻れないけどまた笑える日がきっとくる。
      

そういえば、超~長いイタリア映画「輝ける青春」も観てみたいです。


ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女

2010-01-23 16:20:07 | the cinema (マ・ヤ行)
彼女だけが知っている
製作年度 2009年
製作国・地域 スウェーデン/デンマーク/ドイツ
上映時間 153分 PG15+
原作 スティーグ・ラーソン 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(早川書房刊)
監督 ニールス・アルデン・オプレヴ
音楽 ヤコブ・グロート
出演 ミカエル・ニクヴィスト/ノオミ・ラパス/イングヴァル・ヒルドヴァル/レナ・エンドレ

日本でも2009年のミステリー界に一大センセーションを巻き起こすなど全世界で話題騒然となったスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』3部作を映画化した北欧発のミステリー巨編。本作はその第1弾。

ジャーナリストのミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、ある大物実業家の違法行為を暴露し、名誉棄損で有罪になる。そんな彼に目をつけた大企業の前会長が、40年前に疾走した自分の血縁にあたる少女についての調査を彼に依頼する。ミカエルは天才ハッカーでもある調査員リスベット(ノオミ・ラパス)と協力して、未解決事件の真相に迫る。

実は読書離れをしてかなりになるので、コチラの原作も3部作であることも知らず、
同じく面白いミステリーらしいということしか知らない映画好きな友人に誘われて観て来ました。

先日の「(500)日のサマー」は、ハレンチなセリフだけでPG-12となっていましたが、
本作になぜR指定が付いていないのかが不思議だったのですが、この記事を書く段階でようやくみつけました。
やっぱりついていましたね。少しほっとしました。今回はいつものallcinema やシネマトゥデイには記載がなくちょっとびっくりしました。
それほど激しい暴力シーンが度々出てくるのですが、
この作品の性格上やむを得ないというか、だからこそ、という説得を持たせるものでした。
2時間半を超えるものでしたが、面白かったです

ミレニアムの発行責任者・ミカエルは時の人だった。
大物実業家の暴露記事により裁判で有罪判決を受けた彼に注目する2人の人物。
その一人は40年前にストックホルムの島で忽然と消えてしまった孫娘を、ミカエルが収監されるまでの半年間で捜し出してくれと依頼する。
そしてもう一人、敏腕調査員であり天才ハッカーでもあるリスペット。
彼女はミカエルの裁判後も興味を失わず、彼の調査資料を盗み見、ついにはヒントになるメールを送ってしまう。

社会派ジャーナリストと、社会を拒絶して生きているハッカーが出会い、そして物語は動き出すのだけれど…

フィクションとはいえ、世界に名だたる福祉国家・スウェーデンの闇に潜む性差別・暴力の描写に少々疲れるし、
登場人物がやたらと多いので、テンポはゆっくりなのだけど片時も目が離せない。
この作品、スウェーデン語の原題は「女を憎む男たち」という意味だそうで、その事を知った上で観にいくと、
また衝撃度は幾分違うかも知れない。

主人公はミカエルとなっているけど、この事件への貢献度・インパクトともに、
天才ハッカーで驚異の映像記憶能力者のリスベットの存在がもの凄い!
小柄で少年のような容姿に鼻ピアス、全身黒尽くめのパンクの上に孤独な瞳が光る。
穏やかで、頼り甲斐があるとはいえないミカエルを頭脳と行動で強力サポート!!
でも、ここでは彼女のドラゴンタトゥーについては語られず、彼女の消え方がカッコイイ
彼女の抱える過去は、第2弾で明らかになるらしい。

冒頭から痛々しい場面に息苦しくなるけれども、
社会派な味わいもあり、どこか「イースタン・プロミス」を観た後の感じと似ていました。

タランティーノ監督がブラピと組んでリメイクとの話は決定的らしいけど、
そうすると、舞台はどこになるのだろうか?第一部に関しては、いじれない真相があるという気がするし、
「インファナル~」以上に別物になる気がする。。

一緒に観た友人は、その「インファナル~」も「ミスティック・リバー」も本作も一緒に観たのですが、、
そのどれも重苦しくてイマイチだったといっていましたが
私は長すぎるプロローグはちょっとどうかと思いましたが、最後ちゃんと決めてくれたし、
ハリウッド的なラストもチョット好きかも~で、楽しめました
で、エンドロールの後に第2弾「火と戯れる女」の予告が流れます。
どうも、このままでは次回は一人で鑑賞ということになりそうです(笑)

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

2009-10-30 21:27:17 | the cinema (マ・ヤ行)
誰も見たことのない彼に逢える。
上映時間 111分
監督 ケニー・オルテガ
出演 マイケル・ジャクソン
2009年6月25日、世界中に衝撃が走ったマイケル・ジャクソンの突然の死により、幻となったロンドン公演“THIS IS IT”。本作は、死の直前まで行われていた長時間に及ぶリハーサルを記録した映像を基に、今回のステージでクリエイティブ・パートナーを務めていたケニー・オルテガ自ら監督として幻の公演を再現する音楽ドキュメンタリー。

ロンドン公演が実現していれば、このように早く大画面で見ることもなかった貴重なメイキング映像の数々。
プライベートの記録のためにとカメラは回されていた舞台裏のはずのリハーサル風景が、もう完璧に近い!
行ってよかった!素晴らしかった

観れなければ、DVDでお家鑑賞でいいとさえ思っていたけど、
私の青春時代にデビューしたジャクソン5の映像が流れると、、勝手に涙が―…
止まりませんでした

リハーサルなんですよ?! かっこいい

平和を願うマイケルのメッセージはちゃんと伝わる 構成も素晴らしかった

リハーサルなんですよ?

正確で無駄のない、美しいダンス!
たくさんの若いダンサーと同じ振り付けをこなしても、無駄のない動きで息も乱れない!
しかも全ては愛のため、容赦なく細かい指示を飛ばしながら、
それでも力は温存しつつ見事なパフォーマンス

いつの頃からか、残念なニュースばかりが取り沙汰されるばかりで、
この何年かは興味を失っていたけれど、
「ファンが日常を忘れ、幸せになるために」
そう、全てはファンへの愛が完璧さを作り出していたんですね
まさに"King of King"かっこいいです!その全てが

いつからか、、彼が"フォーー"という度に泣いていたかもしれません……

初日の1回目。とっても混んでいましたが、悲しいことにマナーの悪い方がいっぱい。。。
開始直前になって、席を立つ人が数人いてそれもびっくりでしたが、
なにより上映中におしゃべりを止めない夫婦。開始20分ぐらいから男女を問わずトイレに立つ人の多さに悲しくなりました。
ビールの飲みすぎでしょうか、大人なんだから予測できることですよね?
今度は空いた頃を見計らって、もう一度行きたいです。

余命

2009-09-10 23:46:33 | the cinema (マ・ヤ行)
君に届け いのちへの想い
ひとつのからだ、ふたつのいのち。愛はどちらを選ぶのだろう。
製作年度 2008年
上映時間 131分
原作 谷村志穂 『余命』(新潮社刊)
監督 生野慈朗
出演 松雪泰子/椎名桔平/林遣都/奥貫薫/市川実和子/二階堂智/かとうかず子/宮崎美子/橋爪功

がんの治療と出産のはざまで葛藤(かっとう)する外科医と、その夫を描く人間ドラマ。
結婚10年目にして、赤ちゃんを授かった38歳の滴(松雪泰子)。夫の良介(椎名桔平)と喜び合っていたのもつかの間、乳がんが再発してしまう。自分の体と病の進行を十分に知り尽くす外科医の滴は、治療を進めるには出産をあきらめなくてはならないことを悟り……。

生か死か?
しかし、がんに侵されていた女性は妊娠していたことを知る。
子供の生か(自分の死か),自分の生か―となる、究極の選択。
公開時に気になりながら見逃していた作品のひとつ。

このヒロインは外科医である為に、病気を自分で発見し、診断もし、
その進行の予測もついてしまう辺りが悲劇的で、やはり松雪さんは上手いなぁ~と思わせる。

彼女と生活感のない夫婦生活を10年も続けていながら、
貪欲さのかけらもない写真家の夫は椎名桔平。
知的で穏やかな性格だけど、長年妻に頼った生活で折れそうな自尊心を滲ませて、
こちらもぴったりの役かも。

10年前の乳がん手術により、左胸を全摘。諦めていた母となる自分・・・。
ガンの進行に怯えながらも、
確実に夫に自分の命を繋げられる―彼女の選択。
夫に託す、かけがえのない命・・・この作品のテーマは伝わってきました。

しかし、あまりに淡々とすれ違う夫婦を描き過ぎ、
孤独に出産、ガンと闘うヒロインをみつめながらも、その女医と写真家という設定の為か、
現実味に欠け、ただ美しい夫婦愛の物語になってしまった感が否めない。

監督の生野さんといえばTBSテレビ。
土井裕泰さんと同じくらい私は生野さんの関わった青春モノ、ラブストーリーはたくさん観てきたけれど、
これはちょっと役者に頼った演出という感じが残りました。

ただ、ここでも沖縄の自然が一役も二役も買っている。
コバルトの海。マングローブ。
再生の舞台として申し分のない素敵なロケーションでした!

余命1ヶ月の花嫁

2009-05-15 23:56:17 | the cinema (マ・ヤ行)
製作年度 2009年
上映時間 129分
監督 廣木隆一
出演 榮倉奈々/瑛太/手塚理美/安田美沙子/柄本明/大杉漣/津田寛治/田口トモロヲ

末期の乳ガンに冒され、わずか24歳でこの世を去った長島千恵さんの実話をもとにしたラブストーリー。
イベントコンパニオンをしている長島千恵(榮倉奈々)は、2005年の秋、左胸のしこりが乳ガンとの診断を受ける。そのころ、仕事先で出会った赤須太郎(瑛太)から交際を申し込まれ、一緒にガンと闘うという太郎の言葉に動かされて交際をスタートさせる。千恵の体調もいつしか安定し、次第に病気のことも忘れていくのだが……。(シネマトゥデイ)

みなさんに
明日が来ることは奇跡です。―

というチラシの長島千恵さんの言葉に惹かれて観てきました。
結論から言うと、長島さんのメッセージがちょこっと入ったラブストーリーといった感じでした。
なので、ジャンル的にはヒューマンドラマというカテゴリーに入ってましたが、
敢えてラブストーリーという紹介にしました。

今まで数々、難病もの、人の死がテーマの作品を観て来ましたが、
こんなに心を動かされなかったのも珍しいくらいでした。
ポイントがあって、時間もあって、特に期待は無かったのですが、、、、。

前半部分は特に泣かせよう的な運びではなく、淡々とドキュメントみたいな感じでしたが、
スクリーンの榮倉奈々ちゃんが、ずーっと、泣いても笑っても同じ表情なんですね・・・
声も、セリフも変化に乏しいし。

某局のドキュメントは以前のですが見ました。
この作品のテーマは、千恵さんの望んだ「若年性乳癌の早期発見」のはず。
二十歳そこそこでも、乳癌は起こりえる。だから!―という想いが残念ながら伝わってこない。
セリフとしてはあるにはあったが、、、
演技をしてる側はそれなりに役に入っていたのでしょうし、
これはもう脚本と監督の責任でしょうね。
キャスト二人がず~っと泣いているのに、観客は取り残されてました。

この監督はラブストーリーを多くとってらっしゃるのに、ラブストーリー好きの私は
初めての作品でした。
脚本の斉藤ひろしさんは、先日の[ジェネラル・ルージュ~][チーム・バチスタの栄光][Life 天国で君に逢えたら]など、
原作モノと今回のようなノンフィクションものとではかなり違ってくる印象。

かなり大きいスクリーンで、4分の一程の観客はほぼ10代~20代。
まさにこの作品のターゲット。
なのに、終わって出口に向かう女の子たちの会話は
「ねぇ、泣けた?」「・・・ううん・・・」
私の横にいたカップルの女の子だけ、中盤からずぅ~っと鼻をすすってましたが、
去年から邦画はほとんど外してなくて、唯一残念だったのが前出の「チームバチスタ」
それを上回る残念な作品になりましたが、瑛太と、柄本明、大杉漣は流石でした♪

ヤッターマン

2009-03-08 22:17:55 | the cinema (マ・ヤ行)
       
製作年度 2008年
上映時間 111分
原作 竜の子プロダクション
製作総指揮 佐藤直樹ブタがいた教室 あしたの私のつくり方 島田洋一「20世紀少年」「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝 」
脚本 十川誠志 「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚」「HUNTER×HUNTER」「BLEACH」
監督 三池崇史
出演 櫻井翔/福田沙紀/生瀬勝久/ケンドーコバヤシ/岡本杏理/阿部サダヲ/深田恭子

邦画界の鬼才、三池崇史監督が人気テレビアニメーション「ヤッターマン」を実写化した型破りな娯楽大作。
高田玩具店の1人息子のガンちゃん(櫻井翔)は、父親の開発途中のヤッターワンを完成させ、ガールフレンドの愛ちゃんと(福田沙紀)共にヤッターマン1号、2号としてドロンボー一味と戦っていた。ある日、考古学者の海江田博士(阿部サダヲ)の一人娘、翔子(岡本杏理)からドクロストーンを探しに行ったまま行方不明になっている博士を探し出して欲しいと頼まれる。ヤッターマンに変身したガンちゃんと愛ちゃんはヤッターワンを出動させ、一路、博士のいるオジプトへ向かう!

「ヤッターマン」を観ないとおしおきだべぇ~
乙女キュートなドロンジョ恭子ちゃん、よかったですぅ~
ホントは優しい系の櫻井翔くんの予想以上の少年役に萌え~

30年前はもういっぱしの大人だった私は、おそらくこのアニメが放送されていた時間帯は、
大人のクラブ活動に専念してたかと(笑)
でもね、この作品に恭子ちゃんがキャスティングされたことで、観てみましたが、
これはアニメの「ヤッターマン」を忠実に、大人も楽しめる実写版として成功といっていいのではないでしょうか~

以前監督が「ヤッターマン」を映画化するまでは死ねないと仰っていましたが、
良くも悪くも、三池崇史監督の少年心というか、遊び心というか、思い入れの詰まった作品だと思いました。
それで、やっぱりハード・ボイルドなわけですよ~!
それで、ちょっとオジサンのエロ度もはいってるわけどす~(笑)

監督が是非にと、ガンちゃん役にご指名だった翔くんは、このゆるいちょい天然な
天才発明少年に嵌ってましたし、
当年○7歳とは思えない若さで、この世界に何の違和感もナシ
さすがジャニーズだわ~と思ってしまったじゃないの!CGの翔君のエキストラさえ(爆)
でもそんな凄いCG技術も三池作品なら、もう当たり前になるのか?っていうぐらいですよー♪
 (コレ投げるシーンは「アンパンマン、新しい顔よーっ」と言いたかった・笑

そして「ヤッターマン2号」の福田沙紀ちゃんも、切ないけど正義の心を忘れないで、
乙女予備軍のおませなおちびちゃんたちのヒロイン、頑張っていたと思います♪
一部で、「2号の影が薄くてかわいそう」との声に、オバチャンは心配してましたが、
そんな心配は無用の見せ場もちゃんとあり、ファンは安心してみるべし。
でっ!ここで問題は、
この作品で初めてお目にかかった翔子役の岡本杏理さんの三池監督の扱いよっ
ってか、2号もなんだけど、三池監督の少年度の問題なのか(笑)ひどいよ。
もうね、すっ飛ばされるしね、何度も、ドッカーンみたいな。
ゴロンゴロンは当たり前で、鼻血もだすし
だけど全体に昭和チックなメロディが流れて、女の子が可愛いのもちょっとS?とか思ってしまったり
でもね、ラムちゃんもそうなんだけど、
男の子ってさ、結構つよい女の子が好きだったりするのね(笑)
ぶっ飛ばされたり、ツレなくしてもめげない女の子が(笑)そんな感じでハードボイルド♪



ドロンボー一味に関しては、もう言うこと茄子です
ボヤッキー、ちょっと好きになった(笑)
あのいきなりの女子高生の山、、少年やのぅ~(笑)
ドロボーなハズなのに、せこく商売してお金儲けする手口が、働いてるなぁ~って(違う?笑)



ドロンジョさまのシーンはどれも、(ホントにどれも♪)可愛かったです!
エキストラで参加したかったシーン、「幸せになりたいかあー」あんなに可愛かったなんて!
風船に囲まれたワルイ白雪姫状態でしたね~♪セットもむちゃくちゃ可愛かったです!
返す返すも残念でした!
シーンによって変わるカラフルなドロンジョメガネ♪
入浴シーンはバスタブにも可愛いドクロがあって、ネイルのドクロちゃんも可愛かったです!
ドロンジョの妄想シーンの夕焼け+とうふ+平凡な主婦ドロンジョはうけてました!

ってか、このシーン、一番笑いが大きかったです!
もう、シルエットの段階で笑い声が起きてましたが、
クローズアップのあの方の姿には恐らくその場に居たほぼ全員が笑っていたような♪

まあ、大人にしか解らないギャグとか、
昔のアニメ好き少年たちがコウフンするシーンとかも含めて、エロさもありますが、
乙女の心で観ても、少年の心で観ても楽しめる明るさです

あ、そうそう、
エンドロールの後もお遊び的お楽しみがあるズラ~(笑)
最後まで忠実に予告してるし
音楽もかなりよかったのでマズイところは大人の知恵でのりきって(爆)お子様も楽しめると思います♪



映画が始まっても、恭子ちゃんファンとしては緊張が解けなくて、ドキドキでしたが、
最初の笑い声を聞いて、リラックスして楽しめるまでそう時間はかかりませんでした♪
それでも圧倒的に嵐ファンな女性に囲まれての観賞でしたが、どこかのブログで書いてあったような
マナーの悪いファンは一人も居なくて、逆にほのぼの温かい笑いが絶えず、
嬉しい観賞第1回目でした~はい、また2,3日中に行きますよ~
だって、グッズショップ、もの凄い混み方で、入れなかった根性ナシ。
ガンちゃんとおそろいのヤッターマンハンチング、欲しいのに(爆)

40歳の童貞男

2009-02-20 23:51:10 | the cinema (マ・ヤ行)
遅くて何が悪い!
原題 THE 40 YEAR OLD VIRGIN
製作年度 2005年
上映時間 116分 映倫 R-15
脚本 ジャド・アパトー/スティーヴ・カレル
監督 ジャド・アパトー
出演 スティーヴ・カレル/キャサリン・キーナー/ポール・ラッド/ロマニー・マルコ/セス・ローゲン/エリザベス・バンクス/レスリー・マン/ジェーン・リンチ

40男の“ロスト・ヴァージン”を描いた、おかしくて愛おしいコメディ映画。
家電量販店で働くアンディ(スティーヴ・カレル)は、平凡だが充実した日々を送っていた。ある晩、ポーカーの最中に同僚のデビッド(ポール・ラッド)らに自分が40歳で童貞だとバレてしまい、翌日から彼の“ロスト・ヴァージン大作戦”が始まる。そんな時、向かいの店で働くトリシュ(キャサリン・キーナー)と出会い……。(シネマトゥデイ)

ドタバタコメディは苦手ですが、スティーヴ・カレルが製作総指揮&脚本&主演を兼ねた作品ということで
ふらふらと手が伸びてしまいました(笑)

フィギュアマニアでゲームが大好きな生真面目で不器用なアンディは、それなりに幸せな毎日を送っていたのに、
ポーカーに付き合ったばかりに40にして童貞だということが仲間にバレて、職場中に知れわたっしまう。

責任感からか、お節介にも彼にレクチャーを始める同僚たちとの目指せロス・トヴァージン作戦が、
3人の同僚によって入れ替わり立ち代り展開され、
それをまた迷惑がりながらもマジメに付き合うアンディが可愛く、
彼の中にある、純粋な想いを応援したくなる。

幾度かあったチャンスにも不運が付きまとい
というのもあったかもしれないけど、
やはり、「女性を尊敬するあまり」といのもあったかも知れないし、
結局、そこまで惚れた女性が現れなかったという事かも知れない。

友人たちのアドバイスはあながち的外れとばかりは言えないのだけれど(笑)
やはり不運が・・・(爆)

下ネタ満載ですが、純情、孤独なオタク中年が、
恥をかいて、恋をして、大人の男として成長していく過程が楽しく描かれています。

彼ら同僚の課外授業で訪れた「エステサロン」や「和風ステーキハウス」など
何でかしらないけど、結構日本語が出てくるのでびっくり。
ラストも唐突にキャストが歌いだし、え?!となりますが、
最後でお茶目に舞い上がるスティーヴ・カレルは憎めません
恋愛にオクテなオタクでもあまりキモさはなく、爽やかな後味となったのはよかった~

マンマ・ミーア!

2009-02-06 23:12:14 | the cinema (マ・ヤ行)
どんなことがあっても、笑っていよう。
自分の人生がもっと好きになる。

製作年度 2008年
製作国・地域 イギリス/アメリカ
上映時間 108分
監督 フィリダ・ロイド
出演 メリル・ストリープ/アマンダ・セイフライド/ピアース・ブロスナン/コリン・ファース/ステラン・スカルスガルド/ドミニク・クーパー/クリスティーン・バランスキー

全世界170都市以上で上演され、空前の大ヒットを記録した同名ミュージカルを映画化。
ギリシャの小島を舞台に、ABBAの大ヒットナンバーに乗せてつづられるコメディ・ミュージカル。
エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナ(メリル・ストリープ)に育てられたソフィ(アマンダ・セイフライド)。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。(シネマトゥデイ)

ブロードウェイやウエストエンドで観客席総立ちで踊りまくりという実績を持つ本作。
映画版も舞台版と同じ、制作・脚本・演出を手がけた女性チームだとか。
既存のヒット曲を並べてストーリーを構成する、去年公開されたビートルズナンバーを並べた「アクロス・ザ・ユニバース」や、
今回のようにABBAの曲を並べて、新曲を使わないミュージカルをカタログ・ミュージカルというそうだ。
予告から想像できる流れやヒット曲。思った以上でもそれ以下でもなく、普通に楽しめました♪
そんなにテンションが高くないのは、たぶんABBAのオリジナルに思い入れが深いからなのかも。
でも、ABBAは中学時代から聞いていたという世代と楽しんできました♪

とにかくギリシャのリゾート地、カロカイリ島が美しい!
メリル・ストリープの声の若さと弾けっぷり、
ソフィ役のアマンダ・セイフライドは愛くるしい。
歌はアレだったけど(笑)ボンドゴヤマーク(ブリジット・ジョーンズ~)もコスプレしちゃうし
20年前あれで、今コレはないだろうとかは脇においといて(笑)
日本で言えば団塊の世代の頑張りと弾けっぷりを楽しむ作品でした♪

実際コリン・ファース以外は5人とも50代後半から60代!頑張っています!
ちなみに、一緒になって仕事を放り投げて歌いだす島民の女性も高齢の方が多いのがけっこうリアル

とにかく私的ツボだったのは、ターニャ役のクリスティーン・バランスキー
大女優メリル・ストリープを向うに廻し、大胆なダンスに歌はイケてたし、
カッコよかった~!アンド面白かった

使われていたABBAの多くは繰り返し聴いていた大好きな曲!
中でも"The Winner Takes It All" は好きだったな~
いやぁ・・帰ったらオリジナルで聴きたくなります

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
恭子ちゃんファンにとって、ABBAといったら「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」!
選曲の御園雅也さんと松原ディレクターで選んだというABBAの挿入歌が流れるシーンを思い出してました。

Chiquitita学校の廊下、生徒たちの足元に一個だけのイチゴ、、素敵なオープニングでした♪
Lay All Your Love on Me....5話「彼が妹を抱いた朝」、まなとが試験の朝、唯は哲也の部屋で、、
Dancing Queen...5話、哲也の車で4人が出掛けた海辺のシーンで流れます
The Way Old Friends Do......6話「雨のバレンタイン」母親の葬儀から、海辺で3人が偲ぶシーンで。。。
Eagle.......8話「壊れていくふたり」唯に頼まれまなとが夜の教室にキーホルダーを捜すシーンで。
S.O.Sエンディング・テーマ曲。性と将来に向けて揺れ悩む彼らの心を反映したような、素敵な映像でした!!

ドラマ全体には、千住明さんの、ハープとハーモニカのみのSOSやChiquititaのアレンジ曲が流れて、
今でも飽きないABBAの曲、タッキーと恭子ちゃんのドラマです

がついてる曲はこの映画でも使用された曲です。

容疑者Xの献身

2008-10-09 22:56:59 | the cinema (マ・ヤ行)
その謎を、愛そう。ガリレオが苦悩する、その謎とは?
製作年度 2008年
映時間 128分
脚本 福田靖
監督 西谷弘
原作 東野圭吾『容疑者Xの献身』(文藝春秋社刊)
音楽 菅野祐悟/福山雅治
出演 福山雅治/柴咲コウ/北村一輝/松雪泰子/堤真一/ダンカン/長塚圭史/益岡徹/林泰文/渡辺いっけい

東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズ初の長編で、第134回直木賞に輝いた同名小説を映画化。
ある日、男性の惨殺死体が発見される。やがて身元は、無職の富樫慎二と判明。死因は絞殺で、顔が潰され、指を焼かれていた。そこで貝塚北署の刑事・内海は捜査に乗り出し、被害者の元妻・花岡靖子へ聞き込みに当たる。しかし、容疑者と見られていた彼女には完璧なアリバイがあった。そんな中、靖子の隣人である高校数学教師・石神哲哉が“ガリレオ”こと湯川と同じ帝都大出身だと知った内海は、さっそく湯川へ相談を持ちかける。すると、湯川は石神を“僕の知る限り、本物の天才”と評し、2人がかつて互いに唯一理解し合えた“親友”だったことを打ち明ける。そして、彼がこの事件に深く関わっているのではと疑念を抱き始める湯川だったが…。allcinema ONLINE

「西遊記」はドラマも×だったので、DVDもスルー、「HERO」は期待しないで観たけど、
SPでも良かったという内容だった。
でも、これは連ドラのテイストをあまり感じさせない、設定、展開ともに良かった!
堤真一、松雪泰子の二人が映画にしていたような気がしました

堤さん、同じフジテレビの月9ドラマ「やまとなでしこ」では、
主人公に惹かれながらも自分の人生に自信のない、
才能ある数学者でありながらどこかで人生の挑戦を止めてしまった実家を継ぐ魚屋の役でしたが
今回は更に、不幸度もその才能もバージョンアップした天才数学者という設定。
じれったくなるほど覇気のない、陰気な冴えない高校教師を作りこんでいます。


原作を読んでいないので、「容疑者X」を取り違えていたことに、
本編を観るまで気が付きませんでした(汗)
今日になってTVでのスポット予告では、もうクライマックス付近の映像が・・・、見せ過ぎないで欲しい
それでも十分解りやすい伏線の張り方に、サスペンスとして魅力的なキャラ設定は
楽しめ、引き込まれます。
不幸に見舞われながらも、母として、女としての幸せを諦めない
儚さの中に自己をしっかり持ち続ける健気な花岡靖子役の松雪さんも、
「デトロイト」の社長と同一とは思えないぐらいのはまり役。上手かったです

映画もドラマ同様、先に犯人は明かされ、
そのなぜ??いつ??どのように??を、天才湯川が論理的に考察、犯人に詰め寄るパターン。



冴えない人生を送る天才数学者が心に秘めた無償の愛。
愛なんて「さっぱり解らない」天才物理学者・湯川学。


問題を出す男と、それを紐解いていく男。
この2人が一緒に居るだけで、私まで追い詰められていく不安感劇場で味わって戴きたい。
――隣同士が同じ色になっちゃいけない。。
石神のこの呟きに涙が止まりません。
彼を支えていたものが、、彼自身予期しなかった「愛」で壊れる日がくるのでしょうか?

サスペンスとしてより人間ドラマとして、見応えがあり
今回、友人としての男・湯川が描かれているのも良かったと思う。
ただし、
最初の方の爆破テロ事件、それに関連しての大掛かりな実験などは要らなかったと思う。
その後登場する同期生との対比で、順調な湯川のポジションを説明するにしても、
あそこはいつも通り、湯川の軽快な授業のおしゃべりだけで良かったと思う。
先の「HERO」の韓国ロケシーンと同じ。
お金をかければ映画らしくなるわけじゃないのは、この容疑者たちが証明してる

それと、福山雅治は好きだし、柴咲コウも嫌いじゃない。でも、好きな曲だけど、
最後の余韻に浸っている時に、KOH+の「最愛」は意外と合わない。あの歌で気持ちが削がれてしまった。
これも個人的な好みの問題だし、きっと意見は分かれると思うけど・・
エンドロールには最初から菅野祐悟さんのカッコイイあのテーマ曲でいって欲しかった。

闇の子供たち

2008-09-06 23:28:35 | the cinema (マ・ヤ行)
値札のついた命
製作年度 2008年
上映時間 138分
原作 梁石日 『闇の子供たち』(幻冬舎文庫刊)
監督 阪本順治
音楽 岩代太郎
出演 江口洋介/宮崎あおい/妻夫木聡/豊原功補/鈴木砂羽/塩見三省/佐藤浩市

日本新聞社のバンコク支局駐在の南部(江口洋介)は、東京本社からタイの臓器密売の調査を依頼される。同じころ、恵子(宮崎あおい)はボランティアとしてバンコクの社会福祉センターに到着する。彼女は所長から、最近顔を見せなくなったスラム街出身の少女の話を聞くが、実は彼女は父親に児童性愛者相手の売春宿に売り飛ばされており……。(シネマトゥデイ)

予告を観て想像、覚悟していたくせに、観賞後はとても気持ちが沈んでしまいましたが、
観て、感じて、知っておくべき作品でした。

原作は、事実に基いたフィクションだというけど、内容は重く、残酷で、悲しく、腹立たしい、、。
虫けらのように扱われる子供の現実を正面から見据えた映像は衝撃的。

この作品のロケにはタイ警察の全面的協力で行われたという。
この映画を撮る上でタイ側のキャストやスタッフに十分な説明と理解を得たということですが、
まだ小さい子等にシーンの説明を、する必要がなかったと言う現実が
そういう彼らを取巻く社会が悲しい。

発端は日本新聞社バンコク支社の記者・南部が東京本社の清水(豊原功補)の情報から
梶川(佐藤浩市)夫婦の子供の心臓移植手術の提供者のルートを解明し、
タイのアンダーグラウンドで行なわれている幼児臓器売買の実態を記事にすることだった。
しかし、臓器売買はすなわち幼児の場合人身売買であり・・・
その調査の段階で、日本から来ていたNGOの恵子と知り合い、
ヒトの目を見れないカメラマン与田(妻夫木聡)と係わる。

報道と、NGOの、事実を目の前にしての使命の違いも感じながら
同時にヒトの生への願望、性への欲望もみせつけられる。―
確かな職業意識をもつ2人の男と、まだ大人になりきれない2人の若者。
大人は変れる、そして若者は成長する。そう信じたい。

かなりグロイ描写もあり、観ているうちに心が落ちこみます。
大人によって痛めつけられる子供の姿に、観客はただ泣くしかないでしょう。

大人って、なにをもってそう呼ばれるんだ?
児童性愛者って呼ばないで!そこにあるのは虐待。愛じゃない!
貧しければなにをやっても許されるの?!―
そう叫びたくなります。

数年前もTVの特集でやっていた。
アジアに限らず、闇の子等は存在する。
戦争の裏で暗躍する武器商人がいるように、
最先端医療の裏でこういうルートを作る闇の商人がいる。
経済先進国からやってくる普通の顔した悪魔が「自由と天国」を求めて巣くう街の裏でも―。
需要があるから成立する―全てはヒトの欲に端を発しているのだ

衝撃のラストは賛否分かれるところかも知れないけど、
この作品のメッセージに共感した出演者と監督の想いを受け止めたいと思いました。