我が家には2匹の猫がおります。
アイコンにもなってる猫たち。
白地にキジ柄を亀の甲羅のようにしょってる1号ちゃん。彼女が我が家にやってきたのはもう9年も前。あららー、月日は経つものですねー。
9年前、当時は東京の端っこの方に住んでいました。上の子は小学生になってたけど下の子は幼稚園。でもやっと子育ての手がはなれ始めた時期でした。
私はPTAのコーラスなんかに参加してまして、練習に行った帰り道。友人との分かれ道の角にあるマンション前でしばし立ち話。話してる途中から、な~んかか細い音・・声が聞こえていてあれ??と思ってましたが友人は全く気付かぬ様子。
「なんか、聞こえるよね?」と言うと「なにが?」ふたり耳を澄ますと・・かすかにか細く高い鳴き声・・
「みーみーみー」と天使のソプラノ。子猫だ!これはSOS信号?どこから聞こえているのか二人で探すとマンションの柵の中・・植え込みの中から聞こえる模様・・。しかし覗くだけでは姿が見えず。このマンションには知り合いも住んでいるのですが私たちは部外者・・怪しいよなぁと思いつつ切迫した子猫の声に急かされて、私、1.5mぐらいの柵を乗り越えました。今考えると結構大胆・・。まだ昼すぎぐらいの明るい中。暗かったらもっと怪しいか。一人じゃなかったので心強かったー。
さて、柵内に入り低い植え込みの中をのぞく・・ほとんど地面に這いつくばってました。すると低い木の茂みの中に白いものが!「こっちだよー、おいでー!」声をかけると影が動く。ふつう元気なノラ猫ならさっと逃げるはずなのにその子は「みーみー」と鳴きながら私の方に来ようとしてます。この木の茂みが低すぎて私の方からは入っていけないのがもどかしい!
「おいでー、がんばれー!」と声をかけ待っていると白い小さな影がふらつきながらなんとか茂みを抜けてくる。やっと見えた姿は小さな子猫。しかしまっすぐ歩けないようでふらふらがくがくしてる・・。怪我してる?前足が動かないみたい。それに見えてない・・?私の声だけを頼りに必死に歩いてくる。何度も何度もかくんと倒れそうになって・・・。もう胸がいっぱいでした。
ようやく手の届くところまで頑張って出てきた子猫。手のひらに乗せてみると・・目は目やにが固くくっついて開いてない。潰れてるわけではないよね??前足片方はだらんとしてるけど外傷はないような?
手のひらに載せた瞬間、子猫はぴたっと鳴き止みました。大丈夫?!とあせったけど、ちゃんと息はしてる。「やっとついたー。あとはよろしく」と、疲れ果ててしまったみたい。
とにかく病院へ連れて行こう!まずうちに帰って拭いてやらねば。柵を超えて出るのがまた一苦労で・・・猫を持ったままでは乗り越えられそうになく、猫が苦手な友人にがんばって子猫を持ってもらい無事脱出!(後で聞いたら初めてさわったとか・・・。かなり怖がりながらがんばってくれました。感謝ー!)
手のひらに乗せたままうちへダッシュ!そしてちょっと隠しながら2階の我が家へ・・。洗面器にぬるま湯をくんで濡らしたガーゼでそっと目やににあてる。子猫は鳴きもせずされるがまま。しばらくしてやらかくなった目やにがポロポロ取れて・・ゆっくりあけた目はベビーブルー。つぶらな綺麗な瞳です。白地がすっかり汚れてしまった毛並みもガーゼで拭いていくと子猫特有のふわふわしたうぶ毛に。しかしガリガリにやせてます。とりあえずミルクを鼻先に持っていったけど飲まず・・・新しいガーゼを水に浸して口元にもっていくとちょっと舐めた。ごはんは・・無理かな?
そこに先ほど別れた友人から電話があり、「近くに獣医さんあったよ。これから行く?」それでは・・と子猫を小さな箱に入れて出発。せっかく私を呼んでくれたこの子、なんとかしてあげたい!あとのことは・・あとで!
長くなってしまいます・・
続きはまた。
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