きんぴらにっき 

ジュリーと猫と日々のこと・・

風姿花伝・英語版のこと・・続き

2015-03-16 21:00:00 | ジュリー 本

3月も半ばを過ぎました。
近所の桜並木・・まだまだ蕾は固いようです。
今夜はしとしと雨。一雨ごとにほんとの春に近づいていくのでしょうか。

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さて・・・風姿花伝・英語版関連の続き。
和訳文送ってくださったJさんのメールで教えていただいた情報を書き足しておきますね。

ひとつは「水の皮膚」という題名について。
日本語版の題名にしてもちょっと不思議な言葉だなぁと思っていたのですが。
水のような皮膚?透明感のある皮膚とか?みずみずしいってこと??
なんて浅はかに考えたりしてましたが、Jさんのメールにこの言葉の真意が!
以下メールから引用です。

 
「ちなみに、水の皮膚は"Lapeauleau"と訳されていて、これ、La Peau(皮膚)とL'eau(水)の造語らしいです。命名の心は、"the idea of skin making love to water"と紹介されてました。」

水とメイクラブする肌・・ですと
「これもまた、ゾクッとするような表現。なおかつ、厳かな普遍的なニュアンスもあって・・・」
とJさんのお言葉どおりそれはそれはなんと艶っぽい意味であったことか。いや~~ん

    

石岡さんの解説文によるとこのタイトルは「水の皮膚」写真集に文を書いた美術評論家の東野芳明氏のアイディアによるものらしいのです。
東野氏の文・・ちゃんと読んだことあったかなぁ?ついつい写真に気を取られてしまうから、あんまり読んでなかったかもと、今回目を通したらこんな一節が。
「闇の中から、一瞬のストロボの光でひきずり出された、水とたわむれる全裸の若者。皮膚にまとわりつく水のひだが、光をのみこんで、金色の衣裳か、輝くネックレスのように見える。若者は、水と一体になり、犯し合っているようにさえ思える。」
う・・・エロい なるほど。この辺から出てきたアイディアだったんですねー。
東野氏の文章・・とってもお耽美なところがあって、ジュリーをナルキッソスにたとえたりしてますが、これをジュリーは果たしてどう受け止めたのか?ジュリーの文章から察するに成功した!という満足感はあったのでしょうね。
しかしその美しさが本家ナルキッソスをはるかに越えようとも、ジュリー自身はけっしてナルシストではないと思うのですけどね。
   

       
そしてもうひとつ。
前記事にも貼ったの文章中に登場するマキシーン・ヴァンクリフについて。
この方はPARCOのCM撮影でメイクアップアーティストとして、石岡さん以外の唯一の女性スタッフとして参加していたお方。(ほかはぜ~んぶ男性スタッフだったのね)
やはり世界中で素晴らしいお仕事をしているすごい女性なんだそうです。しかも美人~!
現在は日本人と結婚して日本在住とのこと。娘さんはモデルのお仕事されてるとか。
そのマキシーンが自身のブログで石岡さんを追悼する記事をアップしており、そこにCM撮影地フィリピンでのジュリーや石岡さんといっしょに写ったプライベートショットを2枚アップしています。ご覧になった方もいるかな?と思いますが。
ここにそのまま写真を貼るのはちょっとどうかなぁ?と思うのでまだの方、マキシーンのブログに行って見て下さいませ。
こちら!
    http://ameblo.jp/maxine-arakawa/entry-11184871336.html#main 

石岡さん追悼文(日本語)の下の写真をずーっとスクロールして・・9番目・10番目の写真です。
PARCO with  KENJI SAWADA in the  Philippines
として紹介されてます。

マキシーンと石岡さんに挟まれたなんともあどけなくかわい~笑顔のジュリー
見つけられました?
その下の写真は日本人男性が両脇に。・・右のひげの男性は写真家の鋤野さん、左端は・・加瀬さん。
あは~加瀬さん!ここでもごいっしょだったのねw ジュリーの行くところ加瀬さんあり!でございます。
それにしても、ジュリーのこの笑顔・・かわいすぎだろ~~!萌え萌え~~ですわ。
あのCMや写真集の妖艶な人とはあまりにギャップが・・同じ人とは思えませんー。
この千変万化の発色こそジュリーなんでしょうね。

そして石岡さんとマキシーン・・とってもかっこいい女性たちです。


いろんな情報&素晴らしき和訳、Jさんに感謝感謝でございますー
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風姿花伝・・英語版のこと!!

2015-03-15 00:15:00 | ジュリー 本

3月・・・弥生の月も半分まで来ました。
なんと、今週末からは音楽劇「お嬢さんお手上げだ・明治編」がスタートするじゃないですか!
遠征できない私は4月の新宿までおとなしくお待ちしますけど。
新譜発売、そして音楽劇スタート・・ジュリーはどんどん進んでいきますね。

新譜「こっちの水苦いぞ」・オリコン19位!こんな紹介もー!ジュリ友さんに教えていただきました。

http://getnews.jp/archives/863322

そうなの!?灰とダイヤモンド以来とな!
まだアマゾンから届いていない方々もたくさんおられると思うのですが。
夏のツアーに向けて幸先よくスタートですね。


えー、本日のテーマ。
先月アップした記事・・石岡瑛子さんの「風姿花伝」覚えてらっしゃいますか?

    
私が図書館から借りてきた本はもちろん日本語版。
ですが、海外で広くお仕事をされていた石岡さんですから、この本は海外で英語版も販売されてます。
で、先月この記事をアップした時、ニューヨーク在住のジュリ友さん(日本人の方)から
「私、英語版を持っています」というメールをいただいていました。おぉ!さすが。

彼女によると、日本語版も英語版も基本的には同じらしいのですが、石岡さんの解説文章には違う部分があるというのです。

「英語版の作品についての紹介では、海外版だからか『TOKIO』を例にとって奇抜な衣装のこと、ミック・ジャガーなんかそれに比べれば・・・と、ジュリーをちょっと紹介してるんです。」
とのこと。
へぇ~・・どんな風に書かれてるのか、気になるなぁ~。
ということで、彼女に英語版の文章を教えて!とお願いしました。
・・あー、でも英語原文で教えていただいても私の解析能力に自信がない~なので厚かましくも
「翻訳でおねがいしますと.。

すみませんお手数かけます~~。

面倒を快く引き受けてくださったJさんから先日メールがきましたー。


 

       A                    B

上記の紹介文は日本語版の解説文。
の間に英語版オリジナルの文章が入り、Bの文章の後半は省かれているそうです。
ようするに
「ジュリーを知っている人に役立つ情報は日本版に、ジュリーを知らない人への情報が英語版にという配慮ではないか?」と。なるほど~。

で、彼女の訳してくれた英語版に付け加えられた文がこちらです
 

沢田研二は、独創的で奇抜なステージ衣装で有名だ。ジュリーの隣では、ミック・ジャガーがロジャーズ氏 (注) みたいに見える。とにかく、頭のてっぺんからつま先まで着飾るのが好きだ。たとえば、ヒット曲『TOKIO』のときは、金襴飾りつきの派手な赤いミリタリー風ジャケットに、点滅する電飾が側章の青いパンツ、肩章にはパトカーの回転灯がついていた。その上、てかてかオールバックのジュリーの背後には、ビーチパラソルみたいな巨大なレインボーカラーのパラシュートがなびいていた。ただ、これも数多いヒット曲のうちのひとつのエピソードでしかない。ジュリーの泣かせるラブ・ソングと華麗なルックスは、少女から大人の女性まで、誰もを彼に夢中にさせてしまったと言っても、過言ではない。
 
沢田研二に打診された時、人気と脚光、緻密に練られた曲ごとの変貌とバラエティーにとんだ衣装、にもかかわらず、彼はどこか自分のイメージに満足していないのかもしれない、と思った。それならば、今までと違った取り上げられ方にしよう・・・、服を取りさってしまおう・・・。そうすれば、本当の沢田研二とは何なのかを見つけられるだろう。

おぉ~!さすが
完全翻訳ではありませんよ」とありましたが大変わかりやすく訳していただきました。ありがとう~。
で、文中登場のロジャーズ氏についても丁寧に注釈をつけてくださいました。
 

注:ロジャーズ氏ですが、・・中略・・Googleの英国サイトでMr. Rogersとぐぐっても、アメリカのロジャーズ氏が最初にでてきました。この人だと意味が通じるので、補足します。現在はもう放映されていませんが、Mr. Rogersはアメリカで育った人、アメリカで子供を育てた人なら、誰でも知っている教育テレビの子供番組のキャラです。番組名は"Mr. Rogers' Neighborhood"といって、ロジャーズ氏が、街の工場、商店、職人さんなどを訪れて子供たちに紹介する番組です。大騒ぎをする子供番組ではなく、操り人形とかは登場しますが、優しく静かに紹介する番組で、ロジャーズ氏は、いつもネクタイにカーディガンを着て登場です。

ちなみにこんな方!
    「mr。ROGERS」の画像検索結果   
          ロジャーズ氏

ジュリーの隣に並んだらミックでさえこの品行方正地味目なおじさんに見えちゃうよ!
それだけジュリーはぶっ飛んでますわよってことでしょうね。おぉー!すごい。
ジュリーはこの文章読んだのでしょうか?
憧れのミック・ジャガーを引き合いに出されて紹介なんて・・どんな気分だったかなー?

Jさん~!(ジュリーではなくジュリ友さんの呼び名です。同じJでいいなぁー)
ひたすら感謝ですありがとう~~


えーと、風姿花伝関連でもうちょっと書きたいことあるので続きはまた。

 

コメント (4)
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