カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

「スリーピース・一発録り」へのこだわり

2006年01月19日 | 星観る人

故郷札幌を離れて上京したのが1988年。キノコさん26歳。定職なし。上京の理由は「バンドでがんばる」ことただ1点。バンドはアマチュア度100%、音楽界に全く何のコネもなし。若気の至り、ムチャなことするもんです。
Photo_2『星観る人』 / 星観る人 (1989.2)
1.俳句 (キノコ)
2.幻影を振り切って(タマオ)
3.シェルター (タマオ)
4.焦点 (キノコ)
5.木曜日の月にささぐ(吉田茂生)
   《カバーイラスト:カワムラDogfaceタケヒデ(MAHYA)
当時ヤマハの「デジタル・インストラクター」や「キーボード講師」をやっていた私はイヤというほど電子音漬けの毎日。最初はワクワクして始めたはずの自動演奏がいつのまにか苦痛に変わっていました。当時流行ってた「レベッカ」「バービーボーイズ」「米米CLUB」「プリンセス・プリンセス」…生徒が目を輝かせながら自分の好きな曲をシーケンサに入力して私に聞かせます。「先生、やっと全部打ち込みました!どうですか?」「どれどれ…(なんだこの無味乾燥さは。音符が死んでる…誰が打ち込んでも同じ。これはもはや音楽ではない…)うん。なかなかいいね。よくがんばったね(作り笑顔)」いや違う!バンドの曲はバンドでやればいいじゃん!こんな仕事イヤだ!
というわけで仕事を捨てて自由になったキノコさんのある意味「魂の叫び」渾身の1stアルバムなわけです。「オレは意地でもキーボードは弾かね。あれは単に『スイッチの羅列』だ。楽器じゃねえ。」と悪態をついてました。ギタートリオの形にこだわり、一切の多重録音、録リ直しも全員に許しませんでした。演奏は稚拙ですが無職の人が作った作品ってピュアですよ(笑)。
   空想科学度   … ☆☆☆☆
   なんちゃって度 … 
   癒し度      … ☆☆☆☆☆
   おススメ度    … ☆☆☆☆

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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懐かしい作品だ! (カワムラ)
2006-01-20 02:14:33
懐かしい作品だ!
このテープジャケットになった絵の現物は、
今も私が保管しているぞ。

「星観る人」のために、油絵でキャンバスに描いたものだ。
ジャケットはモノクロだが、現物は当然カラーだ。

俺たちまだ20代だったか!

当時この絵を観た俺のおふくろが、
「なんて悲し気な絵でしょう!」と
泣きそうになったことを思い出した。
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現物はカラーだったのか!知らんかったんとんてん... (キノコ)
2006-01-20 11:27:38
現物はカラーだったのか!知らんかったんとんてんちんとんしゃん。いつか見せてね。そしてお母様の感想がいいね。感動しました。
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はじめてシルバーエレファントでライブ聞いた時、... (yasue)
2006-01-27 12:58:14
はじめてシルバーエレファントでライブ聞いた時、ギターの弦切れも何事もないような余裕の演奏を続けていました。カッチョよかったです。まさに『ギタートリオの形にこだわり、一切の多重録音、録リ直しも全員に許しませんでした。』で鍛えられていたのでしょうか?
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yasueさん、あれはカッコつけてごまかしてただけで... (キノコ)
2006-01-27 19:48:45
yasueさん、あれはカッコつけてごまかしてただけですよ。余裕なんてないです。ギターの吉田はマジでビビッてましたよ(笑)。
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