木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

何のために勉強するのでしょうか?

2005年02月25日 20時49分16秒 | Weblog
2月23日の朝日新聞に面白い記事を見つけた。

■「送る言葉、迎える言葉」
 考える力がたいせつだ。その基本となる日本語も重要だ。教育論がにわかに高まっているが、2人の自然科学者が、そのことを早くから率直な言葉で語っている。
 昨年の3月末、駿台予備校物理講師の山本義隆さんが、受験を終えた200人あまりの学生に話をした。著書の『磁力と重力の発見』で大佛次郎賞などを受賞した記念講演である。
 山本さんは、近代科学の歩みを説明し、最後に「ところで、何のために勉強するのでしょうか」と問いかけた。
 「専門のことであろうが、専門外のことであろうが、要するにものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。たったそれだけのことです。そのために勉強するのです」「外国では、自己主張しない人間は単に不勉強で無能だと思われるだけです」


これが難しいんだよね。
「自分の言葉で」ってとても難しいことだと思う。こうしてブログを書いてて書籍の紹介なんかしてるとちっとも「自分の言葉」になっていないことに気づかされる。
前回の「若者が<社会的弱者>に転落する」なんて、読んだ時はずいぶん感動したのに、友達にそのことを話そうと思ったら自分の頭の中に全然残っていないことに気づいて愕然とした。
そんな意味でもこのブログを書くことは自分にとってちょっと意味あることだなと思ってる。

 自分の考えを持つだけでなく、それをきちんと話し、書くことも重要だ。そう主張した人に環境化学者の立川涼さんがいる。10年前に高知大学の学長に就任するや、まっとうな日本語の使い方を学ぶ「日本語技法」を新入生の必修科目にした。
 「決められた時間で自分の意見を明確に理解させ、あるいは決められた字数で速く必要なものを書くことは、専門にかかわらず、きわめて重要なことです」「日本語の表現能力は一生の問題です」
 物理学者の送る言葉と、環境化学者の迎える言葉。講演録や著書を読むと、どちらも核心を突いている。(清水建宇)
(コラム「窓・論説委員室」より)


ホント核心突いてますね。「決められた字数で」「速く」って手話通訳者にも求められるトレーニングかもなんて思ったよ。
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