観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「北魏馮太后」。文句無しに全編観たーい。

2010年08月03日 | 映画・ドラマ
 こいつは面白い。うわーっ、こんな面白いドラマ、なんで何年も中国にいたのに観なかったんだー。っても現地では字幕は入らないもんね。
 なんだ2009年制作だ。すでに帰国してた。
 これって史実なの? 凄まじいばかりのヒロインの人生だ。子どもの頃、それなりの家柄で何不自由なく暮らしながら、両親が天命で殺害され、命からがら逃げ延びて、下女として宮廷で生きる事を余儀なくされながら、後に皇后に立てられ、抜群の政治的手腕を発揮していくという数奇な人生を描いた大河ドラマ。
 引き込まれるなー。
 出演がウー・チェンリェン(ン・シンリン)、チャン・ティエリン、チャン・ヨンホー、ドン・リーミン、ワン・チンシャン、ルー・イーディンって全く知らないけれど、ン・シンリンは香港女優じゃなかったっけ?
 ここからは余談だが、中国の建造物や衣装や芸術品とか凄く好きなのだが、紫禁城なんかに行って、凄く不思議な気持ちで歩いていても、「どうせ、住んでいた高貴な人でも、所構わず痰とか吐いてたんだおるな」とか、どんあ綺麗な衣装着てても、「ろくに風呂も入らないんだろうな」とか、そういった面で見てしまう。
 序盤で、老師が反逆罪で刑場に向かうシーンで、全く関係ない庶民が周りを取り囲み、石を投げつけるシーンに至っては、中国人のこういうサモシさが凄く嫌。興味本位とか集団心理とか。でも、実際そうだったんだよね。
 何だろう、文化は好きだけど、人間性は好きじゃないって言うか、秩序とかマナー欠落。
 そして、この物語の時代でもそうだったんだと思わされるのが、密告やでっち上げで人を引きづり下ろす下賎な民族性。
 これ、今でもそのまんまだけど、人を追い抜こうとするのではなく、引きづり下ろして上に行くって考え方。
 この物語では、そういった腹黒さが、如実に現れていて、中国人を知らない人には是非観て欲しい。
 本当にこういう人間性なんだよ。一言で言えば、「ずるい」。特に文革を経験した知識人たちの根性ったら凄い物があるよ。これはいくら米軍が世界最強と言われていても、足下救われるな。
 そして、上海万博でも話題になった著作権とか肖像権とかの認識。はっきり言って無い。だから、彼らには、何がいけないのかってことが分からないのだ。
 中国では、この著作権問題で、我々庶民レベルでも随分闘ったが、いけない理由が分からないのだから、これは一生理解し合えないと思ったね。
 中国人でいい人と思えたのはブルーカラーだけど、その現状に満足して家族と小さな幸せを噛み締めている階層の人。ちょっとでも野心を持っていたら、その野心は日本人の数百倍だからね。
 まあ、中国で生きて行くには気が抜けないってこと。ましてやこのドラマの時代、政治の中心にあっては避けられない事実だと言う事がよく分かる。
 凄く長いドラマらしいが、全編観たい。はっきり言って中国のドラマでそう思ったのは初めてだ。
 香港映画だが「レッドクリフ」も飽きたしね。
 

 

「GM~踊れドクター」。天才=おポンチキャラ=大食いのあの人?

2010年08月03日 | 映画・ドラマ
 東山紀之、この手のドラマ好きだよね。「喰いタン」の乗り。本人が好んでいるのか、抜擢されちゃうのかは不明だけどね。おポンチだが天才。もしくは天才だがおポンチ。現代劇では天然っ的役柄だが、「必殺仕事人」では敢えて演じるおポンチ役。
 それでいて大真面目な時代劇なんかもやっちゃう辺りは、田村正和路線か…。
 キャラはともかく、役者は揃っているので、台詞の掛け合いは面白くない訳はない。椎名桔平、生瀬勝久、小池栄子、吉沢悠、八嶋智人、大和田伸也らが出演しているのだから。やっぱ生瀬勝久はサブ的役柄の方が俄然面白い。
 若手では、多部未華子、大倉忠義(関ジャニ∞)が出演。大倉って、東山に気に入られているのか? 「必殺」にも出てたしね。
 で、その台詞の掛け合い以外は、医学の専門分野での進行がちと難しいのではないだろうか。

「めがね」。まったりとしているが意図が掴めず

2010年08月01日 | 映画・ドラマ
 何を言いたいのかが全く伝わらなかった。小林聡美、市川実日子、光石研、もたいまさこらのキャラと与論島の自然に助けられてはいるが、何を伝えたいのかが分からないまま終了。加瀬亮に至っては、小林聡美との関係もあやふやで、取り敢えずイケ面も出しときゃいい感ありあり。
 薬師丸ひろ子もちょっとだけど出てるんだよ。もっと本考えようよ。
 「カモメ食堂」は面白かった。それで、「めがね」。タイトルの意味さえ分からない。楽しみにしていただけに残念。
 次は、「プール」でしょ。これも楽しみにしているけれど、「めがね」って何で?