観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「徳川風雲録 八代将軍吉宗」これは凄い。脱帽

2008年11月17日 | 映画・ドラマ
 これが凄い。本が凄い。よくここまでエピソード拾い上げた。紀伊国屋文左衛門(西田敏行)、絵島(黒谷友香)、生島新五郎(中村俊介)、水戸光圀(藤田まこと)、大石内蔵助(西郷輝彦)、雲霧仁左衛門(大地康雄)、そして徳川家の面々と当時のスターが目白押し。
 赤穂浪士討ち入り、絵島生島事件、天一坊事件などなど、元禄時代って凄い。
 主演の吉宗には、内田朝陽→中村雅俊の配役。惜しむらくは、中村雅俊へのバトンタッチが早すぎた。
 ほかにも松方弘樹、松平健、石黒賢、多岐川裕美、かたせ梨乃、西岡徳馬、平泉成、内藤剛志などなど切りがないほどの豪華キャスト。
 綱吉(山本圭)がいい人過ぎたのが? だったが、歴史的重要な元禄を知る上ではこの上無しのドラマだった。
 とにかくご覧下さい。しか言いようがない出来栄えなのだ。
 そして、これふだけの俳優を前に主演、吉宗と天一の二役をこなしなお、インパクトを残した内田朝陽の今後に期待したい。
 難は、雅俊さんは、着物姿は頭でかくて似合わなかった。のと、内藤さんの太刀の下手さ。相手が松平健なら何とか様になるが(これ健さんの上手さね)、まだまだだったねー。
 本来は実存しなかったであろう土屋主水之助を演じた健さん。で、またこの主水之助が時代のを揺さぶる事件に全て絡んで来るってなところは何とも言いがたいものがあるが、実は健さんが主演だったという落ちも感じられる。
 やっぱ、時代劇には健さんだ。もう貫禄勝ち。
 このドラマの趣旨としては元禄という江戸時代史上最も事件が起きた時代を通して、善政を引いた吉宗とその周囲の男たちの生き様を表したかったのだろう。女優陣の顔ぶれはもうひとつといったところだった。
 今のトップ女優は一人も出ていない。にも関わらず、みんな綺麗なんだよ。女優の層も厚いね。
 昨年、トップに挙げた「舞子HAAAAN」。2008年(私が観た年)は「徳川風雲録 八代将軍吉宗」をトップに挙げたい。

「告知せず」高畑淳子って美人さんだったんだね

2008年11月17日 | 映画・ドラマ
 おちゃらけてた三枚目の高畑淳子が癌におかされながらも家族を思いやる母親役を好演。脇でドラマを盛り上げる、普通のおばちゃんと思っていた。それが渡哲也と夫婦役なんか、合うのかなと思っていたら、なんてお綺麗な。
 彼女がここまで美人さんだと気付かなかった。それも、彼女の役者としての三枚目に徹した演技力の賜物だろう。
 ドラマは妻が癌になり余命わずか。その時、医師であり夫である渡達也が、告知をいかにすべきかという点がテーマとなる。
 結果、告知できずにいる夫と夫の口から言わせないが全を知る妻。といった女の底力をドラマは魅せてくれた。
 息子役に滝沢秀明。
 何はともあれ、高畑淳子だ。役作りのために減量したというだけあって、彼女の代表作とも言えるだろう。渡、滝沢の存在感を感じさせないほどの存在感だった。
 ラスト近くのグアムでのシーンが物悲しい。明るい太陽の下で生死を分けるというのが悲しいのはなぜだろう。太陽=日射し。青い海。生きる象徴のような場所で、死ということのアンバランスが、生きることへの思いを募らせる気がする。
 だからだろうか、南方で繰り広げられた、戦争がより悲惨なものに感じるのだ。