観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「嬢王」は平成版大奥だった

2006年08月31日 | 映画・ドラマ
 「R-1」とは六本木ナンバーワンのキャバクラ嬢・嬢王を決める賞金5千万円のグランプリ。そこに女子大生の藤崎彩(北川弘美)が、大学を中退して参戦し、プロとしての修練を積み重ねていくというのが本筋。
 しかし、そこは百戦錬磨の女の世界、あの手この手の難関が…。
 「平成版大奥」とでも申しましょうか、嫉妬あり、駆け引き有り、レズありのお鈴廊下だ。
 藤崎彩に引かれているオーナー・西崎達也(金子昇)が唯一とも言える男性になるのだが、いい男ではあるが、特筆すべき点がないあたりも徳川の殿様陣と同じ系列。
 ヒロインの北川弘美の引きつり作り笑いが毎回画面にこびりついた何とも言えない作品。
 「大奥」は好きなのだが、こちらは全く食指が動かざること岩のごとし。

「anego」になりたい症候群とか流行らなかったの?

2006年08月31日 | 映画・ドラマ
 「anego」これは当たるわ。
 こういうドラマ観て、世の中のOLとか昔のお嬢さんたちは疑似恋愛しちゃうんでしょ! 自分と篠原涼子をオーバーラップさせてさ。
 仕事だって、責任とってきっぱり辞める潔さ。女気あふれるその姿勢にも共鳴しちゃうんだろうな。
 結婚できない恋人いない仕事一筋の野田奈央子(篠原涼子)は「まるで自分」とか思っちゃって、ある日突然、やって来る白馬に乗った王子様・黒沢明彦(赤西仁)が自分の前にも現れるかのような錯覚に陥って…。
 そう、それは錯覚。100%とは言わないが、限りなく100%に近い確率であり得ない。
 そう言えば、このヒロイン、年下いけ面(赤西)と中年いけ面の沢木翔一(加藤雅也)との不倫、エリートとのお見合いと、一気にOL道の醍醐味を味わっちゃう。
 沢木の妻、絵里子(ともさかりえ)みたいなネチッコイ女にも優しくできる「姉御」っていいやつだけど、切らなきゃ、絵里子みたいな女は。第一、こういうタイプの女のお陰で32歳まで行き遅れたんだよ。取っちゃえばいいのに、旦那。
 沢木翔一も最初はダンディなジェントルマンだけど、不倫してからはへなちょこ男になっちゃうし。
 ねちゃねちゃしたイヤーな女を演じさせたら、ともさかりえか、雛形あきこだよね今。
 最終的に、32歳になろうが、40歳になろうが、こんなたなぼた君(赤西)が現れるんなら待つよ、わたくし。
 同性(同居)のシーンで赤西がソファに寝そべっていたりして、「うーん、ニャロメ」って感じだよね。一人暮らしのお供に「赤西お一人様」。
 そして、個人的には戸田菜穂と升毅が不倫した翌日、寝癖つけて出社するくだりが好きです。いねーよ、今時そんなやつ。
 でも生活感出すためなんだろうけど、家では半纏きたりしてださくしようとしているのは見え見えだった。
 

「真夜中の弥次さん喜多さん」東海道五十三次別名ホモ街道

2006年08月31日 | 映画・ドラマ
 お伊勢参りに向かう弥次さん(長瀬智也)と喜多さん(中村七之助)の道中を描いたというかなに? 何を伝えたかったの? 取り敢えず、弥次さんと喜多さんはホモだったということは伝わったけど。
 なんでこれが全米公開されたの? いいの? 日本的にはこれが日本の歴史だと思われても? 
 なぜ小池栄子は狂ったように米を研いでいるの? なんで小池栄子があの世では荒川良々になってそいつのケツの下を通らないと現世に戻れないの? これもホモの世界では常識なの?
 せっかく旬の個性派俳優がたくさんでているのに…。それはそうとして中村勘九郎、妻夫木聡のご両人、選べよ、仕事。
 評判になっていたから観てしまったんだけど、作るなとは言わないが、評判にしないでよ。
 あまりにもシュールすぎて私には到底理解できなかったが、どんな方なら理解できるものなのか…。

「特命係長 只野仁」ただのお祭り係長じゃん

2006年08月31日 | 映画・ドラマ
 大手広告代理店「電王堂」に勤務する主人公の只野仁(高橋克典)地味な窓際係長。しかし、彼には会長直属の「特命係長」として、社内外のトラブルを秘密裏に解決するという任務があった。
 平たく言えば、昼は冴えないサラリーマン、しかしてその実態は知力、ルックス、腕力全てを備えたスーパーヒーローと言うよくある話し。逆に、昼はモーレツ社員で夜はへなちょこ亭主っていうのもよく聞くが、こちらがドラマ化されることは至って少ない。ドラマ性無いからかも知れないが。
 ダサイ奴の象徴がぼさぼさ頭に黒ぶち眼鏡っていうお決まりスタイルも?(ハテナ)だよね。
 「特命係長 只野仁」、ハードボイルドなアクションドラマと思いきや、なんてことはないお色気ドラマなのだ。どうだろう? 男性から見たら、憧れなのか?
 私には、ただ、只野仁が相手構わず、必ず女性上位の体位でセックスしているドラマとしか写らなかった。しかも只野うるさい。「はいはいはいはい」とか大騒ぎで。こんな男絶対嫌だ。
 ブルース・リーもどき(飽くまでも)のアクションシーンもあることはあるが、妙に鍛え上げた、高橋克典がおのが肢体を誇示しているようで、これもなんだかなー。
 しかし、いつから高橋克典ってこんなキャラになってしまったのだろう。少し前までは爽やか好青年の筈だったのに。
 カッコいいのか悪いのか微妙な中年になってしまったようだ。タイトルバックのロングコート姿も似合っているのかいないのか微妙だった。