観るも八卦のバトルロイヤル

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疫病女との付き合いはほどほどにの教訓映画だ「廟街故事」

2006年10月24日 | 映画・ドラマ
 王晶監督による「廟街故事」。廟街とはいわゆる男人街のことで夜店がにぎわう古惑仔(チンピラややくざ)の縄張り。
 そこで育ったミュウ(鄭伊健)とハイ(葛民輝)の前に現れたのは、香港随一の下げマン女優のスウ(呉倩蓮)。
 ほーら観てご覧。またこの女のせいで1人の男が不幸になっていく。男たちに絡まれていたスウを助けるために謝って相手を殺してしまったミュウは刑務所送り。助けてもらったくせに父親の反対でミュウの正当防衛を証言もしないでのうのうと過すスウ。
 情けは人のためならずなんだけど、人に親切にしても、恩は仇で返されるということをひしと感じさせられる。そんな教訓めいた映画なのだ。
 出所後こりもせずにこの女に会いに行くミュウ。気づけよいいい加減と思うのだが、同棲まで始めちゃって…それはそれでこの映画唯一の楽しげなシーンなんだけどね。
 スウの父親の陰謀でミュウに仕事にも失敗し、ハイは自分の経営する店を売ってミュウのために金策、ミュウの両親は不足分を稼ぐために麻雀でイカサマをして、父親は殺される。
 だから止めておきなよ、こんな疫病女と思うのだけれど…。
 ラストは天后廟で疫病女と結婚を誓い、父親の敵を取る…。ってさ、天后廟って結婚を誓うような場所だったっけ? まあ、そこで育ったのだから氏神様みたいなもんだけど、天后廟って漁師の神様だったような気がする。
 別にいいか? どうせ疫病女だもん。
 若かりし頃のロン毛全開鄭伊健がかなりいけていた。